竹田ゆかりのブログ

竹田ゆかりの活動記録
教育問題や時事問題に関する思いなど 

私が「市役所を深沢に移転することに賛成するわけ」

2022-12-25 18:58:56 | 日記
1.現庁舎の課題

① 現本庁舎は、昭和44年(1969年)に建てられ、築53年を迎える。当時の職員数と比べると、
  業務量が増えたため、職員数も増え、執務スペースが狭く、分庁舎や、水道営業所に執務室
  が分散している。相談に訪れる市民の方々のプライバシーを守るためのスペースが十分取れ
  ていない。
② バリアフリー化など、今日的な課題解決ができていない。
③ 職員や市民の食事スペースや休憩スペースが確保できていない。
④ 防災面では、「人命の保護」ができるIS値0.6は確保できているものの、業務を継続していく
  ために必要な耐震化基準IS値0.9に達しておらず、そのための工事、ブレースを増やすと更に
  狭隘になる。(現在でもブレースにより、業務に不自由をきたしている。)
⑤ 津波浸水の可能性 0.5m
⑥ 消防本部と市役所の災害対策本部が離れていることで、被害の迅速な情報共有や迅速な対応
  がしにくい。
⑦ 自衛隊や他市からの支援を受け入れる受援力不足
⑧ IT機器への対応として電源ケーブルの後付けにより、床上配線がなされ、安全上に問題がある。
以上は、「本庁舎機能更新に係る基礎調査 報告書」に記載されています。

2.課題解決方法 (予定コストは3万㎡の場合)今は2万5000㎡に修正

① 現在地建て替え→予定コスト約228億円 第三種風致地区 高さ制限10m 埋蔵文化財包蔵地 試掘
  により全面彫りの可能性あり 発掘しない場合2階までの建設 スペース不足 仮説庁舎が必要 引
  っ越し2回 浸水最大0.5m 災害時防災拠点になれない 崖崩れ等で孤立する可能性あり 空輸によ
  る物資に頼ることに

② 現在地長寿命化→予定コスト約237億円 4階部分は生かすことができる IS値を0.9にするには
  免震構造にする必要あり 災害リスクは①と同様 

③ 深沢移転して新築→予定コスト184億円 庁舎機能の集約化が可能 仮設庁舎不要 引越は1回
  洪水浸水対策として嵩上げ 笛田調整池 ポンプ排水 柏尾川の底下げが行われている 柏尾川は、
  掘り込み河川であるため、オーバーフローの心配なし 受援力の確保ができる 災害発生時防災拠
  点となり得る 現庁舎の課題が解決できる
  現庁舎跡地の活用ができる 図書館機能 学習センター機能 市民交流スペース 
          
3.想定される自然災害リスクについて 
以下の内容は、
「鎌倉市深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会防災部会報告書 2019年5月」
「鎌倉市本庁舎等整備委員会」資料 2018年10月24日
「鎌倉市本庁舎等整備基本構想」2019年7月 等を参考にしています。

1. 鎌倉市内に、本庁舎移転先となり得るような場所で、災害リスクの全くない場所はない
2. 現在地で起こり得る「津波浸水」は、深沢で起こり得る「洪水浸水」より、被害が甚大である。
3. 地震予測は難しく、津波襲来の時間的猶予はないが、洪水浸水は時間的猶予がある。
4. 深沢の場合、河川の構造から浸水は穏やかに進行すると考えられる。深沢は、土地造成・整地により安全確保が可能
5. 古い予測であっても、最悪な事態を考えるべき 
6.液状化については、現在地は敷地全体で、液状化の可能性が極めて高い
  深沢は、敷地の8割で液状化の危険度が高い
 (5.の考えに沿って、2014年e-かなマップ 2015年-かなマップを参考とする)

以上、賛成理由をまとめたが、
深沢への庁舎移転に不安がないかと言えばそうとも言えない。
今後改善されるべき交通問題や、反対派の方々が懸念する諸問題について、市は真摯に受け止めて
改善を図っていただきたい。
そして今後一層、市民に分かり易く丁寧に説明し、その都度理解が深まるよう、しっかりと説明を尽く
していただきたい。



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