竹田ゆかりのブログ

竹田ゆかりの活動記録
教育問題や時事問題に関する思いなど 

吉屋信子記念館維持管理

2015-03-29 21:16:56 | 日記
吉屋信子記念館 床修復なる
昨年10月3日、残暑のまだ残るこの日、初めて吉屋信子記念館を訪問した。この日は、年に何度か催される一般公開日だった。
離れた駐車場から歩いてやっとたどり着いた私を迎えてくれたのは、玄関までの静寂なアプローチだった。すでに別世界に入ったかのような佇まいだ。建物の中に入ると、広々とした居間がある。洋風でありながら何とも落ち着きのある空間だ。汗を拭きながらソファーに腰を下ろし、ふと外に目をやると、自然そのままの、しかし手入れされた庭が見える。しばらくすると、網戸を通してわずかながらの風が入ってきていることに気が付く。実に豊かな時間だ。
テーブルの来館者ノートには、私と同じ感想が随所に見られた。「埼玉から来ました。やっと今日空いていました」「建築の勉強をしています…。やっと見ることができました」公開日を増やしてほしい声が続く。

2月23日。教育子どもみらい常任委員会で、来年度予算の予備審査が行われた。その中で、吉屋信子記念館修繕費(389,000円)について質問した。
訪問した折に気になった、床の沈み込む部分の修復が必要なのではないか…と。
答弁では「利用者のニーズを把握しながら優先順位をつけながら対応している」とのこと。
現在鎌倉市には、修繕すべき時期を逸したため(?)、老朽化が激しく、解体計画が進められている公有財産(旧図書館など)がある。
確かに、毎年シーリングがかけられる中で、修繕に充てる予算が不足していることは分かるが、修繕を怠った結果、取り返しのつかないことになっては元も子もない。
先日、担当課の方から「床の修繕が終わりました」とのご報告を頂いた。
直ぐに対応して下さった担当課の誠実な取り組みで、市民の公有財産が守られた…と言ったら言い過ぎだろうか

大人の責任

2015-03-14 10:02:56 | 日記
中学校卒業式に思う

昨日は、鎌倉市立中学校の卒業式であった。腰越中学校からの招待を受けて、出席させていただいた。
卒業生105名の顔には、義務教育を終え、新たなスタートを目前にした「15歳の輝き」が満ち溢れていた。
無事、卒業の日を迎えられたことに心から、「おめでとう」の言葉を贈りたいと思った。
そして、「ここまで育てて来られたご家族の皆さま、教職員の皆さま…」という言葉が、毎年、決まり文句のように語られる卒業式だが、今年は一入この言葉の意味を重く感じた。
 
顔にすさまじい痣を作った中1の子どもの心に、何故大人が寄り添い行動できなかったのか。
死の恐怖を感じていながら、なぜ彼は目の前の大人に、担任に、相談できなかったのか。
彼のおかれている状況を知った子ども達が、何故大人に伝えることをしなかったのか。
 
だいぶ昔、教員時代に、前年に「学級崩壊をしたクラス」を担任することになったことがある。
4月始業式のあと、初めて教室で子どもに言われた言葉は、
「先生になんか、子どもの気持ち、わかりゃしないんだよ」
だった。
崩壊学級には、毎日笑顔だけれど、何も訴えてこないけれど、苦しんでいる子どもが沢山いることも知った。
クラスの立て直しをするには、何よりも先に、「彼らの信頼を取り戻すこと」から始めなければ解決しないと思った。

今一番問われているのは「子ども達からの信頼を、どれだけ大人が得ることができるか」ではないかと、事件後ずっと思い続けて きた。

[子どもの権利条約]を、日本が批准して20年あまり。子どもの権利を守る社会を作るのは大人であり、その権利を保障するためには、大人自身が子ども達にとって信頼できる存在でなければならないと思う。

卒業していく105名。
いろいろなことがありながら、ここまで成長できたことに改めて、「良かったね、おめでとう。」の言葉を贈りたい

海の家の営業ルール

2015-03-11 15:18:21 | 日記
やはり、平行線…。生かされなかった協議会の結果

3月9日、「海の家の営業ルール」について、海の家事業者と市との直接協議が行われた。新聞によれば、平行線で結論は出なかったとのこと。
海の家事業者は、地域住民を交えての、「鎌倉市海水浴場のあり方ルール協議会」でのアンケート結果(営業時間短縮すべき15票、現状のまま13票、判断不可3評、その他5票)をどのように受け止め、市との協議に臨んだのか。
松尾市長は、「営業時間は午後8時半まで、ライブハウス型の営業の禁止」を重ねて主張している。
一方事業者側は、閉店時間午後10時・ライブハウス型営業を譲らず、「生活が懸かっている」「顧客のニーズがある」「夜8時半からの警備強化をし、今夏の様子をみたい」としている。
藤沢市の場合、以前から海の家の営業は夜8時半までであったが海水浴場は荒れていた。しかし、自主規制により「音楽関係イベント」を2013年から全面禁止することにより効果を上げ、落ち着いたと聞いている。
つまり、市民にとっての安全安心な海水浴場は、「営業時間と営業の内容」両方の条件がそろってこそ確保されるということだ。
次の協議は3月15日。

なぜ、私が修正案提出者に名前を連ねたか。

2015-03-05 23:46:31 | 日記
なぜ、私が「鎌倉市海水浴場のマナーの向上に関する条例の一部を改正する条例」に対する修正案の提出者に名前を連ねたか。
昨年6月「鎌倉市海水浴場のマナー向上に関する条例」が制定された。
条例には、海水浴場におけるマナーに反する迷惑行為の防止にあたって、市・事業者・海水浴場利用者の責務が明記された。しかし、あくまでも努力義務とされた。
また、海の家の営業については、営業時間などに関する内容について条例には明記されず、事業者組合の自主ルールにゆだねられることになり、逗子市が午後6時半まで、藤沢市が8時半までとなった中、鎌倉市は、午後10時までとなった。
その結果、昨年夏の鎌倉市の海浜は、マスコミの報道もあり、近隣市に比べ、羽目を外しやすいというイメージを持たれ、様々な人が流入することとなった。
市のパトロールによる注意件数6000件。市に寄せられた苦情件数倍増(昨年33件・今年63件・特に風紀の乱れ・大騒ぎ・酔っぱらいのたむろなど)、犯罪件数も倍増(置き引き・性犯罪など)した。
この反省から、2月議会で、条例改正案が上程された。この条例改正案は、海水浴場利用者に対して、「迷惑行為」とされてきたものを「禁止行為」とし、その違反者に指導や勧告ができることとした。
一方、海の家の営業については、市から事業者に対して「営業時間短縮」「ライブハウス禁止」の検討を要望事項として提出した上で、今年も自主ルールに任せることとし、条例に盛り込まれなかった。
県の『ガイドライン』には、「自主ルールは、地元市町をはじめとする関係行政機関、及び市町が必要と判断した場合は、地域の住民(自治会長等)等と協議して策定し、県へ提出するとともに、自主ルールの内容は地域の住民や海水浴場利用者に周知・公表するものとする。」とある。
鎌倉市も、このガイドラインにのっとり、自主ルール作りにあたって、「鎌倉市海水浴場のあり方ルール協議会」を立ち上げた。
構成員は37人。(自治町内会・海の家事業者・県行政職員・市職員・商店街、その他関係団体代表者からなる。)
市側は当初、この協議会で、海の家の営業時間などについて協議し、ルールを策定したいと考えていた。
その旨を協議会スタートにあたって、海の家事業者に伝えたところ、「それなら、協議会に出席しない」と断られ、協議会でのルールの策定を断念したと聞いている。
つまり、「ルールの策定をしないという結論」を持ってこの協議会はスタートしたということになる。

協議会での話し合いの末とられたアンケート結果は、「営業時間を10時より短縮するべき」が15人、「今まで通りでよい」が13人。「判断不可」が3人、その他が5人となった。
少数とはいえ、協議会の意思は、「今より短縮する」ということだが、協議会は“約束通り”、「今後、市と事業者の協議にゆだねる」ことと結論付けた。
私は、昨年の海水浴場のあまりの風紀の乱れから、条例化もやむなしと考えていた。
しかし、「鎌倉市海水浴場のあり方ルール協議会」の中で、地域住民の声が反映されて、自主ルールが策定されるならば、その結果を尊重したいと考えていた。

しかしながら、上記のとおり、この協議会で策定することができず、市と事業者との協議に委ねられることになったわけである。
ということは、事業者が今後、市との協議の中で、「今まで通り午後10まで営業する」ことを譲らなければ、自主ルールに委ねた以上、この決定を受け入れる以外にない。
事業者が市の考えている「午後8時半までの営業」「協議会が出した営業時間短縮」案を受け入れないからと言って、改めて6月議会で、営業時間短縮を明示した条例改正案を上程することはできるのだろうか。
つまり、今年の夏も午後10時までの営業となることも覚悟しなければならないのではないかと考える。(今年の夏の状況・結果をうけて「2016年度は、自主ルールではなく、条例化」ということは可能だが。)
以上のような経過を踏まえて、今夏の鎌倉市の海を、だれもが安全に快適に過ごせるようにするには、この2月議会で営業時間を具体的に明示した修正案を出す以外にないと考えた。
しかも、議員側が出すしかない。(市側はこれまでの経過を踏まえて出すことはできない。出すなら、今夏を終えてから)
議員側が出すとしても、3月末に海の家許可申請の受け付けが始まり、7月海開きという中では、6月議会では遅い。だから、2月議会なのである。

以上のような理由から、修正案の提出者に名前を連ねたわけである。
反対討論では、すべての会派が、「話し合いを尊重したい」と述べていた。
話し合いを尊重するということは、今後の市と海の家事業者との協議調整の中で、どのような結論が出ようとも、地域住民との協議でルール策定することを拒否した上での結論を受け入れるということである

記)修正案内容概要…「海の家の営業時間は、…午後8時半までとする」


なぜ、「鎌倉市長に対して海の家の営業時間に対する態度の堅持を求める決議」の提出者として名前を連ねたか
決議文で述べていることは「協議会において、多数の支持を得た結果を重く受け止めてほしい」ということである。
これはごく当たり前のことであり、アンケートを取り、数字を明らかにした以上、この結果を尊重すべきである。
にもかかわらず、提出者以外すべての議員が反対。退席者9人。反対討論者一人