(薄っすら積もりました)
行書による四体千字文の臨書、最近の作品の紹介です。
(手本)
(作品)
【意味】
篤初誠美(とくしょせいび):初めに誠意しめすが美徳
慎終宜令(しんしゅうぎれい):終りもつつしみ丁重にすれば、更になお良し
栄業所基(えいぎょうしょき):これら教えの基づくところ(身の行いを正しくすること)、
官途につき栄達するもととなり(栄業:官途につくこと)
籍甚無竟(せきじんむきょう):その名声は永遠に伝えられ、後世まで美名が残る
(籍甚:甚だしく広まること)
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今回の作品については、特に、「栄業所基」の4文字が形が取りづらくて難しかったですね。
練習は、4文字単位で同じ文字を3日間(1日5枚程度で全部で15枚ほど)書きます。その間は3本あるうちの
筆のどれかの同じ筆を使います。
つまり、同じ条件で書いて15枚のうちの一番いいかな、と思ったものの1枚を御紹介しています。
3本の筆は、スーパーの文房具コーナーで売っている1000円程度の同じ銘柄の筆を使っていますが、
その程度の筆ですから、筆の調子に結構差が出ます。
今回「栄業所基」の4文字を書いた筆は、3本では一番古くて、調子も今一の筆で、余計書きづらかったのかも
しれませんね。
そこで、同じ文字を残りの2本で、それぞれ2枚づつ書いて、それぞれの良いと思った方を今回載せてみました。
結果は次のようでした。筆の差は出てますでしょうかね。
一番左は、上で紹介した作品です。右の2枚がそれぞれ、残りの2本の筆で書いたものです。