
最近、歳のせいでしょうか、突然ものすごく昔の忘れていたことを思い出すことがあります。
ちょっと前のことですが 突然、父からのプレゼントのことを思い出しました。
時々父はクリスマスでもなく誕生日でもないような私が悩むような妙な時期にプレゼントをくれることがありました。
父からのプレゼントで印象に残っているものがふたつあります。
ひとつはブローチ。 これは小学生の時にもらったのですが 大人びた西洋人の絵が描かれているブローチで絵も色使いもまったく小学生にはまったく似合わないかわいくない大人用のブローチでなぜにこれ?と悩みました。
もうひとつがオイルランプでした。
丁度気難しい反抗期の「頃にくれたと思うのですが
ガラス製の壺に灯油を入れ、ホヤをかぶせ、それから赤いセルロイド製のセードをかぶせたもので セードには黒で影絵のようにお姫様が描かれていたと思います。
これもなぜランプ?と不思議なプレゼントだったのですが 夜、ひとりになってランプに灯りを灯し、やわらかく揺れる炎を見つめるとなぜかやさしい気持ちになれました。
・・・・突然そんなことを思い出し、父からのプレゼントの行方が気になりだしました。
ブローチの方はまだ持っているのですが さすがに複数回の引っ越しの間にランプの方はなくしてしまいました。
なぜかあのランプの炎が懐かしくなり、そんなもの今は売ってないよね、と思いながら楽天で探したら なんとランプを売っているお店を見つけてしまいました

どうしても懐かしいあの炎を見たくなって買ってしまいました。
私が子どもの頃は 灯油を使い、あの灯油のにおいも好きでしたが 最近はちゃんとランプ用のオイルを売っていました。
しかも、香り付きの物や色のついた物がありました。
今回はアメジストカラーのオイルをランプと一緒に買いました。
そしてランプに火をつけ・・・あのやさしい炎に再会しました。
父が生きていたら なぜブローチだったのか? なぜランプだったのか?あの不思議なプレゼントの謎を聞きたかったです。