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私がオーティス・レディングの存在を知った時には彼はもうこの世の人ではありませんでした。
こんなに心を打つ音楽なのに それを歌う人がもうこの世に存在していないなんて・・・ まだ若かったので人が亡くなるという経験もあまりなくものすごくショックだったことを覚えています。
私のイメージではこの歌は暗い夜の海を目の前に歌われている感じがしました。でもオーティスの声は明るい感じもしました。雰囲気からそんなわけはないのですが・・・・
この曲を初めて聞いたのは中学2~3年の頃だったと思います。 当然彼の歌う英語がうまく聞き取れず歌の意味は分からなかったのですが 雰囲気が物悲しくてなんだか分からないけど心を強く打たれました。 自分のお小遣いでレコードを買っていたので アルバムは高くて買えずシングルで買ってきたのですが レコード盤がシャリシャリ言うまで何度も繰り返し聞いた1枚です。
この曲で次に思い出ができたのは大学生の時。
クラスの友人がアルバイトで秋にスキー場にある宿泊施設で管理人のアルバイトを始め、ヒマだ、という言ってなぜか突然夜9時過ぎに私に電話をしてきました。
そして電話越しに「この曲、すごいいいから聞いて!」と言われて聞かされました。 いや、そのレコード、持ってますから、とも言えずいい曲だね、と答えました。
眠くなってきたから電話を切ろうとしたら そのたびに「ちょっと待て!」と言われ延々6時間も電話に付き合わされた大変な思い出もあります。
たいした話もないのに電話に付き合わされ、ただひたすら眠かったのと電話口から聞こえてきた『ドッグオブベイ』はやっぱり名曲だ、と思ったことだけ覚えています。
きっと人生最後の場面でこの曲が流れたら「やっぱりいい曲だ。」と静かな気持ちになれそうです。