生まれ育った年代によって『〇〇世代』と言われることがあります。
残念ながら私たちの世代にはその〇〇世代という呼称が何もありません。
私たちの上の世代は『団塊の世代』と呼ばれています。
そのお兄さんお姉さん世代が大学生の頃にフォークソングブームがやってきました。
時期としては70年安保で当時の大学生たちの学生運動が盛んな時期だったと思います。
その当時のフォークソングは反戦歌が中心だったと思うのですが 小学生から中学生くらいの世代の私たちにはいまひとつピンとはきませんでした。
広島に『広島フォーク村』というフォーク団体がありました。多分大学生の団体だったと思うのですがそれに影響を受けて
中学生、高校生の中にはギターを弾きながら歌う人たちがたくさんいました。
『広島フォーク村』というのはひとつのグループではなく たくさんのグループが集まってコンサートを開いたりしていたのでは?と思います。
私が高校生になった頃には『フォーク村』の中心人物だった(と思う)吉田拓郎さんは上京してプロとして活躍されていました。
なのでいつまで『フォーク村』が活動していたのか はっきりとは知りません。
・・・と、思う、としか言えないことが多いのは申し訳ないのですが 上の世代の人たちのことだったし
JAZZオタクだった私にはあまりご縁がなくて詳しいことは分かっていないのです。
ただ、背伸びしてオトナに憧れるお年頃の私、レコード屋さんでその『フォーク村』のレコードを買ってちょっとしたオトナ気分を味わいました。
それがこの『古い船を いま 動かせるのは 古い水夫じゃないだろう』です。
このアルバムを聴くと音楽が大好き、楽しみたいという若い人たちの熱い心が伝わってきます。
アルバムの中には 初期の拓郎さん(当時はよしだ たくろうとひらがなでした)の代表曲『イメージの詩』『マークⅡ』も入っています。
そして曲と曲の間に当時の反戦フォーク集会の音が流れています。
団塊の世代の方たちには懐かしいアルバムだし 若い世代の方たちにはある意味新鮮な雰囲気を感じられるアルバムだと思います。