松下からパナソニックに統一されて10年近い。
高校2年生のときに、松下電器 NV-M21という
VHSカセットがそのまま入るビデオカメラを買ってもらった。
当時、厚木にも「ラオックス」があり、秦野に住んでいたが
近隣の平塚 相模原の住民もここのラオックスで購入するのが
定番だった。 当時、オーディオ部門も充実していて
暇を見つけては、電車でよく通った。
ラオックスも中国の投資家に買収され、ブランド専門店として再スタートしたので
もう、電気屋というイメージは微塵も無い。
が、NV-M21
前期種のM1もVHSがそのまま入るカメラだったが、
M1はまだ撮像管であった。だから、電源を入れても少し安定するまで
5分くらい時間がかかったが、M21からはCCDなのでクイックレックが画期的だった。
シャッタースピードは、1/1000のみでしたが、当時、スロー再生できるビデオデッキで再生すると
ゴルフのスイングが鮮明に確認出来るとあって、ゴフルファンにも人気の機種だった。
懐かしいなぁ。
当時、S-VHSが登場する直前のカメラで、半年後、上位機種も出現する。
このカメラを担いで、富士山登山も撮ったし、田舎に帰省するときは持参して
たわいも無い風景をたくさん撮った。
バッテリーは、まだ鉛電池なので、充電に時間が掛かる割には90分くらいしか使えず、
4本くらい所有していた。
鉛だったが、2万円くらいしていたと思う。
その後、広角にするためのワイコンも購入してさらにグレードアップを図る。
たわいも無い撮影に明け暮れた高校生時代だった。
これで、自主製作の映画でも創っていれば、今の仕事も変わってたかもしれない。
買ってもらう時、嬉しくて、ラオックスに直接値段交渉したのを今でも
覚えている。
ケース バッテリーは別売りだがセットで28万円を22万円まで値引きしてもらう。
「現金購入」が条件の鍵となったので、購入時、仕事の合間で
父親をラオックスまで連れて行き支払ってもらったことまで鮮明に覚えている。
そして、社会人になり、
撮影の仕事とし始めたものの、ちょっと、寄り道をし始めた頃購入したのが
池上通信機社のHC-390である。
当時、パナソニックのS-VHSビデオデッキを持っていたので
それで録画しつつ、編集は知り合いのスタジオをお借りするという強行さであった。
このカメラは、中古だったけど非常に程度が良く
まだまだ値崩れしない、130万円だったのを鮮明に覚えている。
でも、出始めのロットだったので不具合も多く、レンズのアイリスを完全にクローズにしていても
ブラックバランスが取れないことが多かった。
当時、このシリーズには多かったと聞いている。
で、藤沢に池上通信機の本丸があったので、そこに送ってファームウエアをバージョンアップと
回路の改修を依頼、無償で対応してもらえたのが嬉しかった。
で、新しい機能で、水平解像度の改善とか、暗いところでも苦なく撮影できるゲインアップの画質向上なども
おまけがついた。
しばらくは、まぁ、バンバン現場に持ち出すことなく、
趣味の舞台撮影とかに
使うくらいで手放す歳も綺麗な状態で手渡せた。
懐かしいなぁ、まぁ、仕事で使うことのできないカメラだけど、
カメラマンになるがための歴史として忘れられない。
ヤフオクで買ってみようかなぁ。