チェコ暮らしの記録

チェコのプラハでの生活

春の叙勲

2019年08月12日 | チェコ プラハ日常
少し前のことになりますが、日本政府が発表した春の叙勲で、私の上司(もちろんチェコ人)が勲章を受章しました。

今から数十年も前、チェコスロヴァキアの時代に日本について(&日本語を)学び、故ベラ・チャスラフスカさんの親友兼通訳として日本に同行し、最近もチェコ国内のラジオ番組にレギュラー出演したり、日本のテレビ番組で池上彰氏と共演するなど、チェコに日本文化を紹介する先駆けとして活躍してきたことが評価されたのです。

本人はチェコ在住ですから、夏になってから、在チェコ日本大使からの授与式がありました。

授与されたのがこちら。「日本国天皇」が与えると書いてあり、承認者名と印鑑は安倍総理。


勲章と、ピンバッジが収められています。


もう20年以上前ですが、母の知り合い(日本人)が受章したとき、授与式のお土産として、天皇家の紋章である菊の形をした角砂糖(?)をもってきました。何でも、受章者しか注文できない特別な品だとかで、その砂糖を1粒だけくれました。1粒…そして、もらった私たちも後生大事にとっておきました。それだけ名誉なことなのだと、私は記憶を植え付けられたのでした。

そして今回の上司の受賞。本当に素晴らしい、誇らしいことで、本人も周囲も喜んでいるし、チェコのマスコミにも報道されました。でも、日本人である私と、その他チェコ人全員とでは、そもそも天皇陛下への敬意の違いからくる温度差がありました。内容はここには書けないのですが、その大きなギャップに気づいた私は、最後は苦笑い、いえ大笑いしてしまいました


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