チェコ暮らしの記録

チェコのプラハでの生活

毎日が異文化交流

2014年09月17日 | チェコ プラハ日常
授業では、新しいフレーズを習うたびに、生徒同士で単語を入れ替えながら会話したり、ときにはゲーム形式で復習するという形式をとるのですが、それぞれに個性があって、多くのことが見えてきます。

たとえば、家族構成と職業や性格を紹介する、という授業。席を自由に立って、他のクラスメイトに、家族のことをたずねながら、自分も単語を覚えるという目的なのですが、中国人の場合、(私)「兄弟はいますか?」「いいえ」、(私)「姉妹はいますか?」「いいえ」、そう、一人っ子なんですよね。「いいえ」だと次の質問に進めないし、一人っ子だと義理の姉妹も義理の兄弟も、姪や甥もいないわけですから、その質問もできません。とりあえず「おばあさんはいますか」と質問します。

チェコ人は犬が大好きなので、質問の選択肢にも犬があるのですが、イスラム教徒のクラスメイトには「犬を飼っていますか」は禁句です。

初日に「夫と一緒に住んでいる」と自己紹介していた何人かが、正式に籍が入った夫婦ではなかったり。ヨーロッパでは珍しくないので、単語も「夫」と「恋人」と区別して質問します。

それから、配られた紙に適当な家族構成を考えて、色でぬりつぶし、お互いに当てあうというゲームでは、相手のますを当てていくことを、先生が「銃で相手を攻撃」みたいな表現をしたところ、アメリカ人が「私は、母を撃ち殺すなんてできません!」と声をあげました。銃が身近な人は、敏感に反応するわけです。

そんな時、やっぱりホッとするのは、日本人です。
同じクラスにもう1人、チェコ在住の日本人がいて、あいまいな部分は、あとで彼女に教えてもらっています。チェコ語の実力も、クラスの中で上位だし、若くて可愛いうえに優しいんです。プラハの生活情報も、さりげなく教えてくれて、私にとっては女神です!
(先日、この平たい桃がおいしいよ♪と教えてくれました。りんごではなく、桃です。)


そして、隣の席のスペイン人女性。
初めは、彼女とうまくやっていけるか心配でした。いつもペアを組むのですが、自己主張がとても強くて思ったことははっきり言うし、もと教師のせいか、練習のフレーズがどうも違うので、「課題と違う」というと、「私がアレンジしたの」っておいおい…。

でも、昨日の放課後、ライブラリーに行くと話すと、一緒に来たそうな様子。ライブラリーの開館時間まで、メンザ(学生食堂)に行ってみる?と誘ったら、すごく嬉しそうについて来たし、帰りに同じトラムに乗っていた私が、「私はハガキを送るのに、郵便局に寄るから、ここでさよならね。」と告げると、「ターニャについていく」と、一緒にトラムを降りちゃいました。
「荷物が重くて大変じゃないの?」と言うと、「…じゃあ、ここで戻ってくるのを待ってる」って。
それを聞いて、私は郵便局まで、猛ダッシュで往復しましたよ
彼女も、学校でただ一人のスペイン人ということで、寂しい思いもしていたのだと思います。感情表現の違いを、分かってあげなくては。

ちなみに、このスペイン女性。今日も、授業中に、とってもふくよかなアメリカ人の同級生に向かって、「あなた、ダイエットをしなくちゃ」と、直球勝負をしかけていました。





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