未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

美しい繧繝縁(うんげんべり)、親子での競演。

2008年06月11日 20時46分29秒 | 有職畳 祭り

本日は、かねてより下準備を行っていた、繧繝縁(うんげんへり)を用いた厚畳の

置き畳を製作致しました。三代目、四代目での競演。

何週間前から、ずっと語らい、そしてイメージを膨らませて参りました。

材料の手配や下準備などに時間がかかり、少し遅くなってしまいましたが、その間

色々、イメージを膨らませる事が、出来ましたので、仕事は順を追って、丁寧に製作

させて頂いております。以前にもこのブログにてご紹介させて頂きましたが

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で

天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。

のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。

畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。

そんな畳縁を使い、通常の畳の厚みより、遙かに厚く製作し、重量感と高貴な趣きを

演出致しました。

  

後日完成予定です。親子での競演。以外にお互い口数が少なく、お互いが

凄く、集中しています。同じものを一人で作れば、同じものが出来やすいですが、

父と競作し、心を通わせることによって、二人で一つの作品が出来上がるのだと

思っています。明日も通じ合えるか?MAX集中力したいですね。