本日、久方振りにての「江戸っ子の日」にて宜しくお願い致します。
今日も蒸し暑い一日だった。そんな日にて俺は、神奈川県の厚木市にて
畳の張替え仕事をしてやがった。ぞくに言う「出仕事」(出張仕事)と呼ばれるものだぜ。
余計なお世話かも知んねぇど俺はこの仕事が大好きなんだけど、おめぇ
ここんとこでは少なくなって参りやした。昔は畳屋さんつうと、お客様の軒先やなんかで、
その場で仕事をしてやがるのが普通だったが
ここんとこでは、工場に持ち帰り仕事をするケースが主流だぜ。
俺が修行から帰って来やがった頃、よくこの出仕事に行きやした。
必ずと言っていい ほど、人々が昔を懐かしみながら、俺の仕事をみてやがった。
その方たちは決まって、畳を縫う仕草を俺にみせて、「昔は肘でこおやってああやって」と
懐かしそうに語っていたその光景が懐かしいぜ。
団地やなんかで仕事をしてやがるとボウズ達は
神君家康公御入城以来ぇ見る光景に興味津々の顔をしてやがった。
今は小型の畳を縫う機械もあるぜし
昔みてぇにビール瓶に口をつけて水を拭きつける作業も
今では、園芸用の霧吹きで代用していやす。
時代は変わり道具も進化してはるけどよ、おめぇ
仕事をしてやがる時のお客様との触れ合いだけは、昔となんら変わりがありゃしねぇ。
出仕事だっからよ味わえる感覚。仕事。触れ合いだぜ。大切にして感じて行きてぇだぁね。
ご無沙汰しています。愛も変わらずガラが悪いのをお許し下さい。