ムシムシした一日でした。まさに梅雨のど真ん中。そんな感じがしています。
頭にタオル鉢巻は必需品になっています。そんな梅雨空の中、薄いヘリ無し畳を製作
していました。フローリングの一角に畳とのご要望にありがたく思います。
これから夏の暑い時期に向けて、畳表の心地よい肌触りが、なんとも涼しげですね。
夏は涼しく冬は暖かい「畳」。その素晴らしき機能を秘めた畳のお話をご紹介します。
夏涼しくて冬暖かい
夏にはひんやりと肌に心地よく、冬は優しい暖かさを持つ畳。その快適さの理由は、畳の中にたくさん含まれている空気なんです。畳表のい草はスポンジ状の構造。畳床に使用されているワラは空洞になっていて、どちらも空気をたくさん含んでいます。空気には熱を伝えにくい性質があり、夏の暑い空気や冬の冷たい外気を遮断してくれるんです。さらに冬は室内の温かい空気を逃さず保ち続けてくれます。断熱性と保温性に優れた畳だから、夏に涼しく冬に暖かいわけです。
畳はお部屋の空気を綺麗にします
空気の中には人の健康によくない二酸化炭素というガスが含まれています。畳にはその二酸化炭素を吸収し、空気をきれいにする性質があります。これは東大工学部西村研究所の実験によって明らかになったものです。毛糸や木綿、ふすま紙、障子紙、畳表などを並べて、二酸化炭素を吸着する速度を調べた結果、畳表が最も速かったという実証済みです。いぐさは生きているものなので人間の身体には自然のものが一番いいですね。
快適な湿度を保つ
なんと畳は一枚で約500ccの水分を吸収することが出来ます。しかも空気が乾燥してくると自然に放湿して、部屋の湿度を調節してくれます。それはい草のスポンジ部分が湿度を吸収し、稲ワラのぽっかり空いた空洞部分が湿度を放出しているからです。畳は呼吸を行いながら部屋の快適な湿度を保っています。湿度の高い日本の気候風土を考えたら、畳はやはり日本人の住まい環境にあった住宅材料といえます。
癒しの畳
畳の特性からもたらす癒しの効果を、紹介します。「視て癒される」 人間の皮膚の反射率と畳の部屋の反射率はほぼ同じなので、安らぎを覚えると同時に目にも優しいです。「香りで癒される」 畳表からかもしだす独特のにおいには鎮静効果があり、部屋の中で森林浴をしているような効果があり、リラックス出来る。「触って癒される」 ソフトな弾力性と吸放湿性による優しい肌触りが特徴です。
こんな素晴らしい「畳」ですが、畳の特性を知ってもらった上で、これからの時期に対する
畳への向き合い方について少しご説明いたします。
これからの時期において一番大切なのは、お部屋の空気を滞留させない事と考えます。
お部屋の窓を締めっ切りにせず、なるたけ換気に注意する事を推奨致します。
ポイントは、お部屋の窓を開けて換気することはもちろんの事、お部屋の窓(畳の部屋)の他に
空気が、お部屋の中で滞留せずに違った窓から、空気が流れるようにする事が、大事だと
考えます。そして外気の空気が、必要以上の湿気を帯びたとき、除湿機などを使って
お部屋の湿度調整を図ることを、お勧めいたします。
これからの時期において、畳のお部屋とこまめに向き合って頂ければ
畳の機能を最大限に発揮して、過ごしやすい心地よい空間を演出してくれるのでは
ないでしょうか?
P.S
予断ですが私は、布団に薄いゴザを敷いて眠ります。快眠です。みなさんもいかがですか?
宣伝ぽくってすいません。