smc PENTAX-A 50mm F1.4の紹介です。フリマでは初めて見ました。
MF単焦点 6群7枚構成 8枚絞り羽 最短撮影距離0.45m マウントPK フィルター径49mm 最大径×長さ63×37mm 重量235g 1977年頃
すごく汚い状態だったけどsmc PENTAX-A 50mm F1.4 がフリマにあるなんて超ラッキーって思って購入。でも曇ってるしカビてるしで分解してみました。分解前に拭ける部分は拭いてみましたが前玉も後玉も、カビがはっきりしてさらにがっかりな感じに。
前玉から分解です。押さえリングをゴムで回します。次にたこ棒でレンズを1枚外します。
レンズが1枚外れたところです。スペーサーリングごともう1枚たこ棒で外して拭けるところをカビキラーで掃除します。ここまでで前玉は綺麗になりました。
後玉を外す前に小ネジ3本外してカバーを外します。このとき、絞り連動レバーの脇の小ネジで共締めになっている小さな板金を無くさないように注意します。ゴムで後玉群を回すとごっそり外れました。
後玉群を外した本体側です。ここで絞り羽を開放して向こう側も一応見ます。前からみた時は気づかなかったわずかなカビの点があったのでエタノールで掃除します。
外した後玉群の一番後ろのレンズ押さえリングを外します。レンズを外してカビを駆逐します。
続けてもう一枚外します。次に曇りが酷い絞り羽側の押さえリングをカニ目ラジペンで回して外します。
合わせレンズになっています。残念ながら曇りは合わせレンズの合わせ面にあるようで一種のバルサム切れみたいです。曇りがバルサム切れだったときは毎回がっかりします。
バルサムが曇っているので、ネットでtakumar 50mm f1.4の合わせレンズを移植することがあると書いてあるのを思い出して絞りが壊れたsuper-takuma 50mm f1.4の合わせレンズが使えるかやってみる。右がsuper-takuma 50mm f1.4の後玉です。
takumarの合わせレンズは黄変がすごい。合わせレンズがトリウムレンズだったみたいですね。押さえリングを外します。
合わせレンズが外れました。ただ、残念ながら形は似ていますが合わせレンズの外径がtakumarの方が小さくて交換することは出来ませんでした。構成は同じでもAレンズは外径が違ってました。レンズ構成全体の設計も違うんでしょうね。super-takuma 50mm f1.4の後玉は全部のレンズが黄変しててどれが、トリウムレンズなんだか分からないくらいです。
この曇った貼り合わせレンズじゃ思ったとおり、白っぽくてコントラストの低いこんな絵しか撮れません。PENTAX K-7 絞り開放f1.4 1/1600秒 ISO1600 k-7を使って撮ったんですが、レンズが悪いだけじゃなくてK-7の画質にも問題ありかもしれません。どうもCCD撮像素子で撮った絵の方が好みに合ってますし、感度もISO1600でこれは酷いかも。K100Dの方がいいかも。