Meyer Domiplan 50mm f2.8 | |||
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F2.8-22 |
フォーカス | MF | 画角 | |
レンズ構成 | 3群3枚 | 対応マウント | M42 |
絞り羽枚数 | 6枚 | フィルター径 | 49mm |
焦点距離 | 50mm | 最大径×長さ | 59x 32mm |
最短撮影距離 | 0.75m | 重量 | 144g実測 |
最大撮影倍率 | 発売 | 1960年ころ |
オークションで落札下カメラについてきました。興味があって欲しいと思ったのはドイツ製Praktiflex FXというカメラ。カメラの方はまた改めて紹介するとしてついてきたこのレンズは・・・・見た感じ、触った操作感ともに安っぽさばりばりなこのレンズ。ただPraktiflexにMeyerのレンズの組み合わせ自体はありらしいです。
レンズの拭き傷は仕方ないですが汚れもあったので分解して掃除します。でもその前にフォーカスリングの一部が凹んで回らなくなっているのを直しました。後玉は3本の芋ネジで斜め後方から押さえられていたので芋ネジ3本を緩めます。後玉を外します。でもこれレンズは一枚のようです。
後玉が外れて絞り部分が見えます。外した後玉です。
ゴムで化粧リングを外すと絞り機構を動かす絞りリングが外れます。この部品の側面に絞りリングのクリック感をだすバネと玉が付いています。気をつけていないと玉が落ちてしまいます。実は落としてしまい探すのに苦労しました。
前玉群が見えます。この前玉群も、かに目レンチで外したのですがネジがかなり傷んでいて再度組み付け時、ネジが噛まず大変でした。
後ろ側のカバーを回して外すと絞りピンとの連動機構が出てきます。分解して再度組み戻したら動かなかったところも普通に操作できるようになってラッキーです。フォーカシングは絞り部分も含め光学系全体を動かして合わせるようです。
このレンズがついていたのは、ドイツ東部の街、ドレスデンのカメラ・ヴェルケ(KW)社製35mm一眼レフ。当初はM40マウントのカメラだったのですが、1947年の最終モデルでM42マウント に 変更されたそうです。この個体はM42マウントなので最終モデルということになります。ただ、このカメラにはMeyer Domiplan 50mm f2.8のピンに対応する機構がありませんからこの組み合わせで使われたわけじゃなさそうです。安そうなレンズですからマウントキャップの代わりにつけてあったのかもしれません。
NEX-3 絞り開放f2.8 1/30秒 ISO-400 最短撮影距離0.75mの画像 甘いことは甘いですが、割と素直に写ります。色も素直に出ていますし、嫌味な感じはないですね。ぐるぐるボケで有名みたいですが、室内の小物撮影だとよくわかりません。前の隅のレンズはかなり流れてます。傷だらけで3枚しかレンズがなくて安っぽいレンズですが、そう酷くもなさそうですよ(笑)
このレンズ、ドミプラン50mmf2.8ってことでかなりネット上でも紹介されてるみたいです。製造元は東ドイツのMeyer-Optik Görlitz (マイヤー光学)です。マイヤー光学は東ドイツ、ゲルリッツにあったそうで、その筋では有名なメーカーみたいです。駄メイヤーのゴミプランとか罵られてるようですが・・・・・
NEX-3 絞り開放f2.8 1/30秒 ISO-400 ヘリコイド付きのアダプターで接写してみました。ありゃっ!ボケも素直になっていい感じじゃないですか?少なくとも、言われているほど悪くはないような・・・