たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第437沼】Ricoh AUTO SHOT 1964年製ゼンマイ巻き上げのフィルムカメラ

2015-01-18 21:50:37 | アンティークカメラ

発売年月 1964年4月
フィルムシステム 35mmパトローネ入りフィルム(135)
画面サイズ 24×36mm
レンズ リケノン 35mm F2.8 3群4枚構成(リコー製)
フォーカス 距離計連動 前玉回転フォーカス
シャッター リコー製  B ・ 1/30(オート解除時) 1/125(オート時)
露出制御 セレンメーター針押さえ式AE
特徴 スプリングモーターによる巻き上げ・自動復帰フィルムカウンター
フラッシュダイレクトコンタクトアクセサリーシュー
実像式ファインダー・露出不足警告ファインダー内表示
大きさ 巾 113 高さ 73.5 奥行き 56.5
質量 440g
価格 14,600円 ケース1,200円 キャップガン 1,300円

またまた、フリマで見つけた変なカメラです。どっちが上だかわかんない風カメラです(笑)普通ダイヤルや表示窓は上の方にあるのに、このカメラ、フィルムの巻き上げと巻き戻しが底面にあるのでなんか変なんです。ちなみにフリマで発見したときは、汚くてボロボロ風で200円じゃなければ買わなかったね。1964年発売なので今年からクラシックカメラの仲間入りでしょうか。

でも、一生懸命拭いたら、案外綺麗になって普通に中古品レベルに復活。しかも、見かけが酷かった割にどこも壊れてないみたいです。ラッキー!レンズはRIKENON 35mm F2.8 3群4枚構成(リコー製)・・・富岡光学製ではないらしい。残念。

左にフィルム感度設定ダイヤル、右はアクセサリーシューだけの上面です。フィルム感度設定ダイヤルは赤い三角に合わせるらしいけど、”2”って何なんでしょう?右前面には変な形のレリーズボタン。

左が巻き戻しクランクとフィルムカウンター。右に巻き上げダイヤル。このダイヤルはゼンマイ式でレリーズボタンを押すとゼンマイじかけで巻き上げるようになってます。でも、この機構、実際フィルム入れないとゼンマイ巻けないからチェックできないんです。

ファインダーがありますが距離計とかないから、ただ構図を決めるのと、露出が暗すぎて設定外になる場合白丸が赤く変わって知らせる機構が入ってます。ピント合わせは目測なので目安になる絵文字が左下に貼ってあるんですが、この絵文字なんか・・・・シャーロックホームズの緋色の研究に出てくる人文字みたいで、ちょい気味悪い(笑)

レンズ上面に、Bバルブ、AUTO,マニュアル絞りの位置があります。

フィルム入れて撮りました。セレン光電池が壊れてると思ってたので、ほとんど写っててびっくり。結局、どこも壊れてないことが判明。ただ、ゼンマイは壊れるのが怖くてあまり強く巻けないので、2コマ分くらいしかゼンマイでは動きません(笑)まあ、ピントは時々狂いますが自分のせいですから仕方ないっすね。

 


【第436沼】edixa auto 55mm f2.8 って珍玉?迷玉?

2015-01-17 15:39:39 | その他ブランド

 

edixa auto 55mm f2.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8-22
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 *群*枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 49mm
焦点距離 28mm 最大径×長さ 61x35 mm
最短撮影距離 0.9 m 重量 155.9g

ペトリのM42レンズが欲しかったのでオークションでペトリのM42マウントのカメラを落札したんですが、当然ペトリのM42レンズが付いてるもんだと思ってたらこれが、ついてきました。なんじゃこりゃです。なんですか、edixaって・・・エディクサっていうのかな?

 

ドイツ物かとも思ったけどMADE IN JAPANだし。エディクサ自体は古いドイツ製一眼レフカメラなので名前だけつまりブランド名だけどこかのカメラ機材商社が使って日本のOEMメーカーに作らせたもののひとつなんでしょうが、聞いたことないですよねぇ。正直、55mmでF2.8とか暗いし、0.9mなんて寄れないし使えねぇイメージプンプンのレンズです。

えらくすっきりしたマウント部だし、全体にも安っぽいし残念なレンズなんでしょうかね。ちなみに後玉に少し汚れがあったので、カニ目溝で回して外して掃除してます。そんとき気づいたのは後玉が固定だっちゅうこと。前玉の繰り出しだけでフォーカシングしてるってことですよね。

 

質素な化粧リングですねぇ。でこのレンズ、super-takumarの切り替えレバーがなくなったようなもんなのでピンを押さえないといつも開放なんで、これまた使えねぇ要因です。カメラにつけてみてわかったんですが、ピンの位置が悪いのか精度が悪いのか、ピン押しのフランジがあるアダプターでもなぜか絞り羽が開いたままで絞れない!

NEX-5 絞り開放f2.8 1/100秒 ISO-200  絞り開放でも、ピントが来てる部分は案外いいじゃないですか。でも合わせにくいんですよ。ルパンの顔がピンボケなのがその証拠。ルパンの股間付近はなかなかなのに・・・

NEX-5 絞りf5.6 1/800秒 ISO-200  屋外はF2.8とはいえ明るすぎるのでテープで無理やりピンを押したままにして撮影です。無限は出てますね。というか屋内の小物撮影時の感じと違ってしゃきっといい感じに撮れるじゃないですか。

NEX-5 絞りf5.6 1/2500秒 ISO-200 中くらいの距離の景色はばっちりじゃないですか。

NEX-5 絞りf5.6 1/250秒 ISO-200 ちょい絞った時の絵はすきっとしてていいですよ。けどねいちいちピンをテープで固定するってのはなしですよね。家の夏みかんの写りもいい感じの部類に入りますね。でも使えねぇー(笑)

 


【第435沼】SIGMA MINI-WIDE multi-coated 28mm F2.8  シグマの広角単焦点レンズですよ!珍しいですよね?

2015-01-14 23:37:43 | SIGMA

 

SIGMA MINI-WIDE multi-coated 28mm F2.8
レンズタイプ  単焦点 F値 F2.8-22
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 *群*枚 対応マウント PK
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 28mm 最大径×長さ 64 x 45
最短撮影距離 0.22m 重量(実測) 223.5g
最大撮影倍率   発売  

キタムラで見つけて購入。フォーカスリングは多少重めですが問題なく作動します。絞りリングも絞り羽も問題ありません。

 

内側の方にカビが薄く発生しています。後玉から分解してみます。カニ目穴がある押さえリングを回したら運良く後玉群全体で外れました。

絞り部分が見えたので開放にして汚れていた向こう側のレンズをカビキラーで掃除します。

 

外した後玉群は分解しなくても綺麗だったので組み戻して後ろ側は綺麗になりました。

前玉を分解します。先端部の横に1個ある芋ネジを外します。

 

化粧リングとフィルターブラケットが一体になっていて回して外れます。

フィルターブラケットが外れた本体側です。

 

ゴムで一番前のレンズの押さえリングを外します。たこ棒で一番目のレンズを外します。

 

そのまま2番目のレンズもスペーサーといっしょにたこ棒で外します。外した2番目のレンズの裏側です。たぶん合わせレンズです。

 

この先絞りまでに1枚レンズがありますが綺麗なのでそのままにして組み戻します。

にしても、SIGMAの広角単焦点レンズですよ。以前紹介したSUN光機の広角単焦点よりは驚き度は低いですが、やっぱり見つけたときはびっくりしました。AFのSIGMA SUPER-WIDE Ⅱ24mm f2.8は割といい写りをしてたので、一期一会ですし救出したわけです。SIGMA SUPER-WIDE Ⅱ24mm f2.8も良く寄れるレンズでしたがこのレンズも0.22mまでも寄れます。

 

レンズの先の方にあるマクロ倍率ですが、この表示はどっかで見たことがありますね。以前紹介したFUJI SEIKO 35mm F2.8にもありました。関連があるのか、ないのか・・・

マウントはKマウントです。PENTAXだとA位置がありませんからMシリーズと同じマウント仕様だと思います。

K-7につけてみると、以外にかっこいいですよ。

でも室内撮影時高感度でのK-7の画質の悪さは最悪ですねぇ。高感度域だとK100Dより明らかに悪いです。

PENTAX K-x 絞り開放F2.8 1/100秒 ISO-400 最短撮影距離0.22mで撮影です。屋内だとk-7は使い物にならないのでPENTAX K-xで撮影し直しました。名玉とまでは、行きませんが切れが甘い分を寄れる魅力が補う感じで使い勝手が良いレンズじゃないでしょうか?

 

ちなみに同じ名称でゴム部分のデザインが違うものがあるのでどちらが新しいのか・・・・

 

 

 

 


【第434沼】Ricoh Jet (1960年製、35mmフィルムレンジファインダーカメラ)

2015-01-10 23:01:37 | アンティークカメラ

35mmパトローネ入りフィルム用レンジファインダーカメラ  幅 140mmX高さ 81mmX奥行き 67mm 重さ725g フリマで、たっちゃん心をくすぐられる、ちょっと変わったクラカメを見つけてしまいました。

だいたいネーミングが行っちゃってますよね(笑) Jetジェットですよ、ジェット!ジェットっていかにも昭和ど真ん中なんですよねぇ。レンズのフォーカスレバーが両側に出っ張っててキーンって感じでしょうか。あられちゃん的ではあります。

ぱっとみ普通なのが味噌ですよね。でも実はすごく個性的構造のカメラなんですよね。巻き上げレバーがないんですよね。でレンズの下になんか変なレバーがありますよね。

巻き上げレバーの場所には、カウンターだけぽつんとあります。ちなみに、レリーズボタンと巻き戻しクランクは極々普通です。

じゃーんってかなり大きめなマキアゲレバーが底にあるんですよ。底面の左右に大きなダイヤルみたいなのがあります。Open と Closeですよね。

背面はいたってシンプルです。てかなんにもない。右のぽちっとしたボタンは巻き取り用のボタンですね。

 

RIKENON 45mm F1.9 4群6枚構成(富岡光学製) 富岡光学ですよ。写りがいいことで有名なレンズ屋さんですよ。この後のリコーの一眼レフ用のレンズも富岡光学製だったんでしょうか?初期はF2.8のレンズだったのですが、2年目からこの個体のようにF1.9に換装されています。SEIKOSHA  SLV   B ・ 1 - 1/500 セルフタイマーつきシャッターを採用してます。

 

文字がいっぱい、ギザギザいっぱいで銀色で正直レンズ部分はかっこいいです。レンズ端の黒いのは跡付けのフードなんでしょうか?回して簡単に外れます。

 

レバーの先の部分を立てて、右手でカメラを構えて左手の親指でガチャコンと前にレバーを押して巻き上げます。このころのリコーは、非常にユニークなカメラを何種類も発売してるみたいです。

 

巻き戻しのクランクにも赤い挿し色の矢印、底面のダイヤルも品質高そうで感じ良いです。いよいよ底面の左右の大きなダイヤルをOpenの位置にしてカメラの底部分を引くと・・・。

OLYMPUS PEN-EEとクリソツな感じにバカッと外れちゃうんですよ。しかも、このJetの場合、外れた側に巻き上げレバーがついてるんですよね。何がよくてこの構造にしたんでしょう?困難なことばっかりな気がするんですが・・・

 

内側からみたレンズは普通ですが、右の写真の右の巻き取りドラムは片持ちで下側浮いてるんですよ!!でもこのカメラは完全にマニュアル機で電気のでの字も使ってないから、壊れないし何十年たっても使えるんですよ。蝶番ないからモルトが劣化しても光漏れにも強そうだし。


【第433沼】OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8のレンズ構成考

2015-01-09 23:16:51 | Olympus

 

OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント OMマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 59 x 32
最短撮影距離 0.45m 重量 164.8g実測

ハードオフのジャンクコーナーで見つけました。全体的にはきれいな印象だったけど、前玉にぽつんとカビらしき点があります。また良く見ると前玉全体に薄いぽつぽつがびっしりです。ほんとに薄くなんですけど。家で良くみて初めて気づいたくらいです。

 

カビは後玉群の一番後ろのレンズ、薄い汚れは前玉群の一番前のレンズの裏だと思います。

前玉から分解します。ゴムで化粧リングを外します。

 

小ネジ3本を外します。これで前玉群が外れます。

 

でも・・・・・・・・ばらせません。前側も後ろ側もカシメているのか、接着なのかとにかく前玉群の内側に汚れがあるのに分解できないんです。正面から見れば分からないような汚れですしカビではなさそうなのでこの個体については諦めるしかなさそうです。組み戻して撮ってみます。

最短撮影距離は0.45mです。

マウント部分は金属製で綺麗な切削面です。

NEX-5に付けた感じは、OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8が非常にコンパクトなのでちょうど良く、専用ズームレンズを付けたときみたいです。ちなみに、このレンズはMCマルチコートなのでFとかGの文字はありません。

NEX-5 絞り開放f1.8 1/250秒 ISO-200 多少前玉に汚れがあってもビビは綺麗に撮れてますね。ボケも滑らかで綺麗じゃないですか。

 

左がF.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8で5群6枚。右が海外サイトで出ていたZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8のレンズ構成図で4群6枚です。このOLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8のレンズ構成はこのMCマルチコート化される前のF.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8と同じなのか、違うのか情報として最終仕様のZUIKO 50mmF1.8は4群6枚なのも確からしいのですが、OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8はネット情報もまちまちで決めてがないんですよね。海外のサイトでは4群6枚としてるものが多いようですが・・・また、このZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8と最終仕様のZUIKO 50mmF1.8は同じ多層コーティングでも仕様が違うらしいんです。

 

この ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8が4群6枚なのか5群6枚なのか自分なりに確かめたくてレンズ内に写りこむ光源の数をみてみました。後玉が見えているとうるさいので、絞り羽を絞っておきます。左の写真、奥の方の光源は3つ。右の手前側は2つです。

 

確実に5群6枚のF.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8は 左の写真、奥の方の光源は3つ。右の手前側も3つです。

 

これまたレンズ構成が分かっている5群6枚構成のsmc PENTAX-M 50mm F1.7です。左の写真、奥の方の光源は3つ。右の手前側も3つです。 この光源の写り込み方から、この ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8は4群6枚だと判断します。結局、このレンズは絞りを挟んで前後とも凹レンズが合わせレンズの典型的ダブルガウス(プラナータイプ)のレンズだったんですね。しかも合わせ部分が平面に近いバルサム切れを起こしにくいレンズです。ただ、コーティング技術の進歩なのか、レンズ構成が変形ダブルガウスからダブルガウスへと進化をさかのぼってるみたいで面白いです。

OMシステムのこのレンズはマウントについていない時は絞り位置に関係なくいつも開放です。