たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第565沼】AF Nikkor 24-50mm F3.3-4.5 分解修理でーす。

2016-05-14 18:40:35 | Nikon

 

2016年5月13日、磐田のキタムラでジャンク購入。AF nikkor 24-50mm F3.3-4.5としか書いてないけどネットでは24-50mm F3.3-4.5S「S」が付いているものとまったく同一に見えるけどどうなんでしょ。

AF nikkor 24-50mm F3.3-4.5      
レンズタイプ  ZOOM 開放F値 F3.3-4.5
フォーカス  AF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 9群9枚 対応マウント NIKON NF
絞り羽枚数 7枚 フィルター径 62mm
焦点距離 24-50mm 最大径×長さ 70x73mm実測
最短撮影距離 0.6m 重量 373g実測
最大撮影倍率   発売 1987年

ジャンクなんでどこが悪いのか調べて見ると、奥のほうにカビが少しあって、カメラにつけたらAFが効かない・・・重傷患者?マニュアルでもピントが合わせられません。というかフォーカスリングは空回りしてるだけで光学系は動いてないですね。

 

樹脂の化粧リングをゴムでなんとか外して中を見ると、大きなワッシャをネジが3本で止めていて、これがフィルターブラケットとヘリコイドのある前玉群を固定しています。ネジを外してフィルターブラケットを外し(フォーカスリングに爪が」引っかかってるので少しこじて外します)次にヘリコイドを回すようにして前玉群を外します。

 

先に外したフィルターブラケットです。下のほうにある突起が外すとき引っかかるんですが、実はこのレンズ以前分解されたことがあるようで、この爪がフォーカスリングの裏にある溝に収まってなかったのが、フォーカスリングの空回りの原因でした。外した前玉群です。ヘリコイドも略固着していたのでこれもフォーカシング不良の原因のひとつでしょう。

 

前玉群の光学系は特に汚れやカビはないようです。外した奥の見えているレンズにカビがありました。カビキラーで掃除しておきます。ここから奥は綺麗になったので分解はここまで。

 

ヘリコイド部にシリコングリスを塗布してヘリコイドを元通り組むんですが・・・これがなかなか入らない!!何度も何度もやってようやくはまり、フォーカスリングの溝の位置をよく確認して樹脂のフィルターブラケットをはめ込みます。フィルターブラケットと前玉群を固定しているワッシャと3本のネジを組んで実際にカメラにつけて遠くにピントを合わせてフォーカスリングの距離表示を見ると全然あってないので3本の小ネジを緩めて無限のマークの位置を合わせて再度ネジを締める。これを適正な状態になるまで繰り返してやっとまともにピントが合わせられるようになりました。やれやれ・・・化粧リングを元に戻して出来上がりです。

NIKON D50につけて試写してみます。しかしこのレンズ明るくもないのに大きいですねぇ。

NIKON D50 F/4.5 1/4000秒(ISO400になってました)24mm  合わせこんだから当然無限は出ています。D50の傾向なのか色は淡い感じです。まあ、普通に写りますよね。個性はありません。この画角が24mmの状態です。

NIKON D50 F/4.5 1/4000秒(ISO400になってました)  焦点距離50mmの画角です。

NIKON D50 F/4.5 1/3200秒(ISO400になってました)50mm 最短撮影距離はスペック表では0.6mですがマクロ域いっぱいでは0.3か0.4mって感じですね。接写とまではいきません。

NIKON D50 F/4.5 1/1600秒(ISO200)50mm 割と精細に撮れてます。

NIKON D50 F/11 1/500秒(ISO200)24mm 24mmで閉め気味に撮るとそこそこ広角的な写りになります。

 


【第564沼】AF nikkor 28-85mm F3.5-4.5 macro 前期型を紹介しま~す

2016-05-08 22:55:44 | Nikon

 

これ護国神社のフリマで購入した物なんですが、同じ名前で分解掃除した個体があったので、そちらを紹介してました。でもあらためて見ると形が微妙に違ってますから紹介しときますね。

 

古い壊れたnikonのフィルムAFカメラについてましたが、カメラは要らないのでレンズだけ購入しました。 28-85mmの標準レンズ的焦点距離なのにこの形。すぐMACRO付だって思いました。前玉も後玉も綺麗で問題ありません。ただ、D70につけて分かったのは接点の接触が悪いのか絞り値情報が時々消えることがあります。使っていなかったせいかも知れません。

広角端からMって文字があるボタンを押してMACRO域に入ります。MACRO域ではAFは働かないので手動でピントを合わせるようです。前に紹介した個体より製造番号が若いのでこちらが前期型で前のが後期型なのかな。マクロ域ではマニュアル操作でピントを合わせるのでこの固体の樹脂のギザギザでは使い難いので後期型のようにフォーカスリングがゴム巻きになったのかも知れないですね。

D70 開放F4.5 1/125秒 MACRO  開放だとピントの合ってる範囲はバカ狭です。目に合わせたら額の文字にすでに合ってません。

D70 F13 1/20秒 MACRO  マクロ域じゃない写真も撮ったら追加しときます。


【第563沼】Ricoh AUTO HALF 初期タイプ かわいいアンティークカメラ

2016-05-06 14:07:26 | アンティークカメラ

以前フリマで買ってきたリコーのハーフサイズカメラです。子供のころの淡い記憶でもハーフカメラと言えばこのカメラと以前紹介したOLYMPUS PENが思い浮かびます。PENよりもこっちの方が少しかわいいかな?

発売年月 1962年11月発売
フィルム 35mmパトローネ入りフィルム(135)
画面サイズ 24×17 mm
レンズ リケノン  25 mm,f2.8,3群4枚
フォーカス 距離固定: 2.5 m
シャッター 精工舎製のレンズシャッター 1/30(フラッシュ使用時) 1/125(通常時)
露出制御 セレンメーター針押さえ式AE
特徴 スプリング動力による自動フィルム巻上げ
自動リセット順算式フィルムカウンター
セレン光電池による自動絞り
大きさ  W90 ×H72 ×D31 mm
質量 270 g
価格  12,000円(ケース付)

100円の割には程度がよかったです。

左側面の上は、フラッシュ用の接点で下は三脚固定用のネジです。セレン光電池のカバーにヒビが入ってますが、はたしてこのカメラは実働するんでしょうかね。

1962年11月発売だからRicoh AUTO SHOTの2年も先に出てるんですね。今から54年前のカメラですから、たっちゃん判断では十分にアンティークカメラです。

初期タイプのRicoh AUTO HALFは上面にはシャッターの突起もないシンプルなもの。Ricoh AUTO HALFの刻印までもシンプル。

特徴的なゼンマイによるフィルム巻上げ機構は以前紹介したRicoh AUTO SHOTと略同じです。左が巻き戻しクランクとフィルムカウンター。右に巻き上げダイヤル。このダイヤル部分がゼンマイになっていてWの方向にネジを巻いくてレリーズボタンを押すとゼンマイじかけで巻き上げるようになってます。でも、この機構、実際フィルム入れないとゼンマイ巻けないからチェックできないんです。

背面にはファインダー窓以外なにもありません。

 

この位置にシャッターレバーがあるのは、この初期タイプだけみたいですね。後継機は普通にカメラ上面にあります。底面にレンズの仕様と製造番号が刻印されてますね。

 

レンズはリケノン  25 mm,f2.8,3群4枚ですが、製造したのは、あの富岡光学だそうです。ピントは2.5m固定のパンフォーカスタイプです。レンズシャッターはこの初期タイプは精工舎製ですが、後に自社製になったみたいです。上面左側にASA設定ダイヤルがあります。

 

裏面を開けるためのレバーです。この部分が凹んでるんですよねぇ。残念ですけど機能上の影響はないみたいです。フィルム装填時は左側の写真のレバーを「O」の方向に下げると裏側の黒い部分全体がバコっと外れます。遮光用のモルトプレーンはすっかりやられちゃってます。薄いゴムスポンジを買ってきて貼り付けてからフィルム入れて撮ってみましょう。

 


【第562沼】smc PENTAX-FA 70-200mm F4-5.6 不人気パワーズーム

2016-05-02 22:59:36 | PENTAX

 

PENTAXのパワーズームレンズsmc PENTAX-FA 70-200mm F4-5.6です。キタムラ草薙店のジャンク箱で見つけたものです。

smc PENTAX-FA 70-200mm F4-5.6
レンズタイプ  回転式ズーム 開放F値 F4-5.6
フォーカス  AF/MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 8群10枚 対応マウント Kマウント
絞り羽枚数 9枚 フィルター径 49mm
焦点距離 70-200mm 最大径×長さ 72X117mm
最短撮影距離 1.1m 重量 460g

ミノルタのXiシリーズと同じで構造が複雑になってる割に駆動できる本体が少ない為かすっごく人気薄なモデルですよね。

 

この個体もなんも悪いとこないのにジャンク扱いですからね。確かにパワーズームなんて使いにくくて超いらない機能だし、へんなボタンとか触らないしね。最短撮影距離は1.1mで200mmのときはTELE MACROっぽく使えるかも。

 

マウントの内側にパワーズーム用の電源端子が見えますね。パワーズームに対応しているデジカメはK-10/K-20/K-7/K-5/K-3ってとこでしょうか。ちゃんと金属マウントですよ。

K-5 f/5.6 1/500秒 ISO-80 200mm このレンズは、人気のない割にはちゃんと写りますよ。K-5/K-3になってくると意外にAF速度も早い感じがします。鷺(サギ)ですかね。撮ろうと思ったら逃げられちゃいました。

K-5 f/5.6 1/250秒 ISO-80 70mm 県立美術館の門にある、これ狛犬?

K-5 f/13 1/30秒 ISO-80 70mm ジェイムズ・ロザティ作の「アークⅡ」ってモニュメントらしい。

K-5 f/5.6 1/250秒 ISO-80 200mm ここまで寄って撮ると少しマクロ撮影っぽいでしょ。解像感は高くないけどなんとなく色載りが好きな感じです。

K-5 f/5.6 1/30秒 ISO-80 200mm なぜか、お寺でよく見かける花「ジャゲ」。ちょっと怖い気がする花です。妙に仏教的な模様が寺の雰囲気にぴったし。

K-5 f/5.6 1/13秒 ISO-80 200mm 丸子の寺の羅漢さんたち。中央の羅漢さんは鼻くそをほじってます(笑)

 


【第561沼】AUTO RIKENON 55mm F1.8 Ricohの42マウント一眼レフカメラ用標準レンズ

2016-05-02 00:50:01 | RICOH

 

2016年 オークションでRicoh SINGLEX TLS についていたのを見つけて落札しました。

AUTO RIKENON 55mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8/16
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆☆
レンズ構成 *群*枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 60X39.5mm
最短撮影距離 0.50m 重量 228g実測
最大撮影倍率   発売 1964年

非常に旭光学のSUPER-TAKUMARに似てますし55mm f1.8ってとこも同じです。

実はRICOHがM42の一眼レフカメラを造っていたことも知らなかったし珍しいなって思ったんですよね。RICOHで最初の35ミリレンズ交換式一眼レフカメラがこのSINGLEXシリーズだったようですが、一番最初のSINGLEXは1962年に日本光学のニコレックスFの略コピー商品として世に出てマウントもFマウントだったようですが1964年発売のこのモデルSINGLEX TLSからM42マウントに変更になったようです。

 

さてレンズの方はフィルターも含めてかなりのカビで特にレンズ外面のカビが多かったのでまず外側からカビ取りを実施します。表側も裏側も外側のカビを取ってから再度覗くと内側にもまんべんなくカビが育っているようです。

 

前玉を化粧リングから分解して行きます。ゴムで普通に回って外せました。

 

すり鉢状のレンズ押さえにゴムを当ててまわすと、前玉群全体が外れました。

 

外れた前玉群の後ろ側です。6枚の絞り羽が露出したので、

 

絞りを開放にして向こう側のレンズのカビも掃除しときます。外した前玉群の後ろ側の凹レンズもカビていたのでカビキラーで掃除して退治できたのですが一番前のレンズの裏のカビをとるために外したいすり鉢状のレンズ押さえが回らなくて、回らなくて一度諦めたんですが、このままにするよりは良いかなってこのすり鉢状の部品にやすりでカニ目溝を削って作りやっと外せました。そんなに目立たないしカビがあるよりましです。

 

光学系は綺麗になって満足なんですが、あらま絞り連動の切替レバーが半分折れてなくなってました。でも作動はしますから使えます。構造機能はSUPER-TAKUMAR君と同じです。

SONY ILCE-7M2 絞り開放F/1.8  1/60秒 ISO-100 色載りは薄いですが描写は堅すぎることもなくやさしいです。開放だと解像していながらもすこしぽわっとした感じに写るようです。

SONY ILCE-7M2 絞り開放F/1.8  1/8000秒 ISO-100 α7Ⅱってシャッタースピード 1/8000秒もいけたんだってあらためて感心。蓮華寺の池の鯉のぼりです。現実っぽい色なので、たっちゃん的には・・・ですが、悪いイメージはないですね。

SONY ILCE-7M2 絞りちょい閉め  1/5000秒 ISO-100 そんなに閉めてないのに全体にピント合ってる感のあるパンフォーカス的絵になってますね。

SONY ILCE-7M2 絞り開放  1/6400秒 ISO-100 白い花も綺麗に撮れますね。蓮華時寺の池は藤の花でも有名なんですよ。

SONY ILCE-7M2 絞り開放  1/4000秒 ISO-100 どうも藤の花は熊蜂の大好物みたいでいっぱい飛んでます。

上の写真の切り出し写真ですが、熊蜂のおしゃれな黄色い襟巻き?が毛だと分かるレベルで解像してます。珍しいレンズでもある☆四つってとこですか。