京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

大正期の絵画と青磁、青白磁の世界、岡本太郎の造形

2016-09-01 15:57:59 | 美術・博物館

京都国立近代美術館でアンフォルメルの作品を見た後、四階常設展に寄りました。
コレクション・ギャラリーの作品、今回は大正時代の収蔵作品などが展示されています。
私は特別展のアンフォルメルの作品よりは好きです。


岸田劉生「窓外風景」1913年





萬鉄五郎「風景・丁字路」1913年頃





三井文二「労働者」1914年





足立源一郎「チューリップ」1920年





須田国太郎「アーヴィラ」1920年





中川紀元「風景」1920





太田喜二郎「菜種刈り」1921年





大久保作次郎「揺藍」1921年





国吉康雄「鳩に餌をやる少年」1923年





前田寛治「ポーランド人の姉妹」1923年





石垣栄太郎「鞭うつ」1925





里美勝蔵「渓谷の春」1924年





都鳥英喜「窓」1925年





津田青楓「研究室に於ける河上肇像」1926





鹿子孟郎「書斎における平瀬介翁」1915年





青磁、青白磁の世界

初代加藤渓山




五代清水六兵衛





清水卯一





河井寛次郎










三浦小平二





鈴木治「馬」





近現代のガラス工芸から

小林菊一郎「うろこ文切子大鉢」





岡本太郎造形絵付け三作品
大阪万博のシンボル、岡本太郎の太陽の塔にどこか似ています。















最後にいつもの四階からの景色








あの時みんな熱かった!アンフォルメルと日本の美術

2016-09-01 05:38:39 | 美術・博物館
 
京都国立近代美術館で「アンフォルメルと日本の美術」が開催されています。



敗戦から10年、「もはや戦後ではない」が流行語となった1956(昭和31)年、パリで活躍する美術評論家ミシェル・タピエがセレクトし、「アンフォルメル」(未定形の芸術)と名付けた欧米の最新の美術作品群が、日本に上陸しました。
 
作者の行為(アクション)の痕跡や鮮烈な色彩、素材そのものの生々しい物質感を強調したこれらの作品は、戦中から戦後の占領下で長く世界との関係を閉ざしてきた日本の美術家たちに大きな衝撃を与えました。
以後数年にわたり、洋画や彫刻のみならず、日本画や陶芸、生け花といった日本の伝統的な表現ジャンルで、アンフォルメル風の"熱い"表現が爆発的に流行しました。
今回の展示会は日本の美術史上例を見ないこの特筆すべき現象を、約100点の作品で紹介しています。

撮影禁止ですので、展示会のパンフレットより

ジョルジュ・マチュー「無題」





堂本印象「風神」1960年





勅使河原蒼風「樹獣」





岡本太郎





作品の好き嫌いは別にして、芸術家がそれぞれの感性で自由に表現できるのは素晴らしいことです。
現代美術と言われる作品の源流はこの流れの延長にあることだけは間違いなさそうです。
私は個人的にはこれらの作品は苦手です。
何を描こうとしているのか、画家の意図がつかめないのです。

美術館4階ではコレクション展(一部を除いて撮影可)が開催されています。
特別展「あの時みんな熱かった!アンフォルメルと日本の美術」で活躍した画家の作品も展示されています。





野村耕「ランプ」1950年




星野眞吾「肖像」1949年



下村良之介「時計」1952年



大野俶嵩「城南の春」



不動茂弥「街の物語C」1956年



星野眞吾「人拓による作品(6)」



三上誠「作品」1971年



野村耕「若冲の鶏によるヴァリエーション」1977年







下村良之介「穴梟ギョロ」1986



堂本印象「江上の鵜舟」1923年







猪原大華「鶏」1925



三輪晃勢「滞船」1935年



麻田鷹司「夏山」1948年



堂本印象「新聞」1950年



堂本印象「規範への抵抗」1960年



三輪晃勢「白い道」1967年



堂本尚郎「日曜日のシャルトル」1953ー54



岡本太郎の造形、絵付け三作品
大阪万博の太陽の塔に似ています。













以上の作品のなかでは堂本印象は気に入っています。