京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

秋の十五夜前のワレモコウとタムラソウ

2016-09-03 14:46:32 | 花めぐり2016

台風が過ぎた後、やっと朝晩は涼しくなってきました。
でも日中は相変わらず30度超えで残暑がきびしい日が続いています。
昨日の散策で出会った秋の訪れを告げる草花をお届けします。

秋の十五夜のお月見でススキとともに欠かせない、ワレモコウの花穂です。
漢字では「吾木香」、「吾亦紅」などとも書かれます。
「吾亦紅 さし出て花の つもりかな」小林一茶













タムラソウ
一見するとアザミの花と思ってしまいますが、葉にトゲが無くアザミではありません。
花は上向きにつけ、アザミ属でなく、タムラソウ属に分類されています。










ハギ





秋の訪れを告げる花スズムシバナ
国内では近畿以西の林地の樹陰に自生する、キツネノマゴ科イセハナビ属の多年草です。
スズムシが鳴く頃に花が咲くことから、この名が付いたといわれています。










ホトトギス
秋に日陰に多く生えます。
若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名が付いたそうです。










秋の昆虫といえば、赤とんぼ






ツリガネニンジン






そろそろ終わりに近いサギソウ










次は野鳥のサギです。
近くで餌の小魚を狙っています。





ゲットです。





カモが気持ち良さそうに泳いでいます。





最後にオオケダケとヒワマリも撮影しました。















ダリ 版画展

2016-09-03 05:22:54 | 美術・博物館

京都市美術館で「ダリ展」が開催されていますが、今度の日曜日(9/4)で終わり、
東京新国立美術館に巡回(9/14ー12/12)します。
私のブログでも投稿しましたが、ダリは シュルレアリスムを代表する天才画家ですが、
奇想天外な絵画は見るものをダリワールドに引きずりこんでいきます。
「ダリ展」では油彩を中心に約200点展示されていました。

京都市美術館の「ダリ展」とほぼ同じ期間に京都文化博物館では「ダリ版画展」が開催され、こちらも今度の日曜日(9/4)に終了となります。
私は最終日ぎりぎりの昨日行ってきました。









ダリ(1904-1989)は奇矯な言動でスキャンダラスな話題を振り撒き、
誇大妄想的顕示欲こそが創造力の根源として信じて疑わず、さまざまなパフォーマンスを芸術の名において実践しました。
その才能は油彩、版画等の絵画制作だけでなく彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝石デザイン、広告デザイン、文筆と幅広い分野に及びます。

特に版画への造詣は深く、1500点以上もの作品を残しています。
今回の展示会ではダリの200点以上の版画作品が展示されています。

パンフレットよりいくつか紹介します。

『シュルレアリスムの思い出』より「蝶に囲まれたダリのシュルレアリスム的肖像」1971年、展示会のポスターにもなった作品です。





「神曲」より地獄編30:カポッキオにかじりつくジャンニ・スキッキ(第30歌)1963年





『十五の版画集』より「やわらかい時計」1968年





『シュルレアリスムの思い出』より「シュルレアリスム的花嫁」1971年





『宇宙の征服』より「反物質の蝶たち」1974年





「薔薇(夢)」1975年





油彩は非常に分かりにくい作品が多かったですが、版画の多くは比較的分かりやすい印象をもちました。

この秋の京都の展示会で、母子像の画家として知られる「メアリー・カサット展」(9/27-12/4)京都国立近代美術館、「生誕300年若冲の京都 KYOTOの若冲」(10/4-12/4)京都市美術館、「黄金のファラオと大ピラミッド展」(10/1-12/25)文化博物館が楽しみです。

大阪では国立国際美術館の「日伊国交樹立150周年特別展アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」(10/22-1/15)ですね。