京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

秋の和花 フジバカマ(杉本家、冷泉家)、イヌショウマ、タカクマホトトギス、アキギリ、サワシロギク

2017-10-08 17:01:11 | 花めぐり2017

秋の和の花です。
和の花は古くから自生、または江戸時代までに渡来し、長年にわたり日本の風土で育ってきた植物、
伝統的な園芸技術で育てられた植物を言います。


フジバカマ 杉本家住宅(下京区)
昭和10年代左京区大原の株として伝わっているフジバカマです。









フジバカマ 冷泉家(上京区)
代々、庭園に植えられているフジバカマです。









イヌショウマ





タカクマホトトギス










アキギリ





サワシロギク





アカジソ





カリガネソウ





オケラ










谷川野菊





沢菊





白花イワシャジン





アシタカジャノウソウ










ヒゴシオン





アオベンケイ





コバノズイナホトトギス










神津梅鉢草





オグラコウホネ






ヒメアザミ







真如堂庭園 涅槃の庭、随縁の庭

2017-10-08 05:36:11 | 寺院・庭園

いつも散策に訪れる真如堂ですが、久しぶりに有料拝観区域に入りました。
本堂、書院など建物の内部は撮影できませんので庭園を紹介します。

本堂





本堂から書院、庭園に続く渡り廊下





















書院南庭












本歌「燈明寺燈籠」
和系六角型石燈籠で、鎌倉時代の作です。もとは相楽郡加茂町の燈明寺にありました。
燈明寺は天平年間に行基が開創しその後興廃を繰り返しました。
灯籠は新町三井家第3代高弥氏が同寺より入手し、後の昭和50年同家第10代高遂氏が真如堂に寄進したものです。
後に多くの模造品が造られますが、真如堂のこれが本歌です。







涅槃の庭
1988年曽根三郎氏によって作庭された枯山水庭園です。






















釈迦が亡くなるとき、北を頭に顔を西に向けて横たわり、まわりを弟子や釈迦の生母、
生類たちが囲んで嘆き悲しんでいる様子を、石で表しています。
白砂はガンジス川を、桧などは沙羅の林を表しています。






大文字山(如意ヶ岳)が近くに見えます。






随縁の庭
2010年に重森千青氏によって作られた新しい庭です。
背後にある仏堂(位牌殿)の蟇股に付けられた四つ目の家紋をモチーフにデザインされました。
随縁とは真実は縁に因って様々な現れ方をするが、本質は変わらないことを意味するそうです。
















庭の石は千青氏が境内から拾い集めたり、玉垣や縁石を再利用しものです。
重森三玲は千青氏の祖父、四つ目は三井家の家紋のことです。














書院北に露地庭があります。











書院の西庭には茶室や待合があります。










玉砂利に沿って墨が置かれています。





待合の屋根に大きなすり鉢があります。
この待合は以前は茅葺きで、屋根か雨が入るのを防ぐためにすり鉢を置いていたそうです。






坪庭





本堂に戻ります。