京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

節分祭前の吉田神社から真如堂の散策

2019-01-25 05:44:56 | 京都めぐり


来月二月三日は節分で多くの寺社で行事が行われますが、なかでも盛大なのは吉田神社です。
吉田神社の節分祭は室町時代にはじまり、信仰と伝統を誇る京洛の一大行事になっています。
例年約50万人の参拝者が訪れ、境内は多くの露店と厄除祈願やくちなし色の御神札を求める参拝者の人波で埋め尽されます。露店は2.3日約800店が出ます。
あまりの人出に私は毎年尻込みし、八坂神社や壬生寺、真如堂に行っています。

それで、昨日朝に節分際前の吉田神社に行ってきました。
吉田神社は京大農学部前を南下しても良いのですが、百万遍を南下するコースにしました。
京大総合博物館、関西日仏会館を過ぎ、東山東一条交差点です。





交差点を左折すると吉田神社の鳥居が見えます。





京大正門前を通ると吉田神社前です。
こちらが表参道になります。











節分大例祭の行事看板が出ています。

二日 前日 祭疫神祭 大元宮中門 午前8時
  古式追儺式(鬼やらい神事)午後6時 本宮前 舞殿

三日 当日祭 火炉祭 本宮前 火炉

四日 後日祭 福豆抽選会 本宮・大元宮





本宮の石段を上ります。




本社前の火炉です。
火炉祭当日午後11時より行われます。
納められた古神符守札に宿る神霊が元の御座にお還りになられる様、浄火を点じ焼き納めるとあります。






神社HPより借用











吉田神社は貞観元年(859)平安京の守護として、都の東北の鬼門に位置する吉田山に創建されました。
タケミカヅチノミコト、イワイヌシノミコト、アマノコヤネノミコト、ヒメノカミです。
節分厄除まいりの発祥の社といわれています。










追儺式は前日の午後6時本宮に於いて行われ、俗に「鬼やらい」と呼ばれています。
神社ホームページでは『平安朝の初期より毎年宮中にて執行されていたものを、古式に則って厳修に伝承・継承されており、古の趣を現在に伝える数少ない神事の一つといえます。その儀式は、大舎人が黄金四つ目の仮面を被り、玄衣朱裳を着装し、盾矛をとりて方相氏となり、・子(しんし※人偏に辰)という小童を多数従え、陰陽師が祭文を奏し終えれば方相氏大声を発し盾を打つこと3度、群臣呼応して舞殿を巡ります。最後に上卿以下殿上人が桃弓で葦矢を放ち、疫鬼を追い払います。平安京鎮護の神として、また全国の神を祀る社として、鬼すなわち悪神を追い払い諸人の不幸を除いて、人々の幸福と平和な生活を願います。』とあります。

神社HPより借用










社務所





本宮





絵馬





吉田神社境内図があります。





重要文化財の大元宮に向かいます。
途中、料理飲食の神・山蔭社があります。










そこから見える市内の景色





斎場所大元宮です。
二月二日疫神祭は本宮前日祭に引き続いて大元宮に於いて行われます。
疫神(=災いをもたらす神)に「荒ぶる事なく山川の清き地に鎮まります」事を祈り奉るために、門外に向かって祭事が斎行されます。















本殿 重要文化財






斎場所大元宮から少し歩くと、竹中稲荷大神があります。










竹中稲荷大神の向かいが宗忠神社です。

本殿










神社の石段を下りると逆立ちした備前焼の狛犬があります。
石段を下りた先に真如堂の総門と本堂が見えます。
















宗忠神社前





真如堂への道中、第57代陽成天皇神楽岡東陵があります。










真如堂前です。





真如堂でも二月三日には節分会が行われます。











この後、真如堂から黒谷さんを通り、うさぎ神社で有名な岡崎神社に向かいます。
最近SNSで人気が高まっているそうです。