京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

ホット・リップス、八重咲き猩猩虎の尾、メデイニラ マグニフィカ

2020-06-06 19:13:11 | 2020 花


 京都の植物園は5月18日から再開されましたが、観覧温室は室内ということもあり、6月1日から再開されました。

サイコトリア・ペキギアナ
コロンビア等、中南米の熱帯雨林に自生するアカネ科ボチョウジ属の低木です。
別名でホット・リップス(熱い唇)や、Kiss of Jungle、Sore-mouth Bush(口内炎の木)とも呼ばれます。
この赤い唇のように見えるのは苞葉で、いつもは緑色ですが、開花時期が近づくと真っ赤となります。
花はこの苞の中にある小さな五弁上の薄黄色のものです。


















八重咲き猩猩虎の尾(アカネ科)
熱帯アメリカ、西インド諸島





メデイニラ マグニフィカ(ノボタン科)
ピンクのシャンデリア  原産地 フィリピン









アデニウム オベスコム(キョウチクトウ科)
アラビア半島~東アフリカ





カンパヌラ ガルガニカ(キキョウ科)
原産地 南ヨーロッパ





タカネナデシコ





サガリバナ





カエンカズラ





熱帯睡蓮






希少植物アツモリソウ(敦盛草)、紅花ヤマシャクヤク(白花)

2020-06-06 15:51:47 | 2020 花


今や非常に希少種となってしまった、アツモリソウと紅花ヤマシャクヤクを撮影できました。

アツモリソウはラン科植物のなかでも花が大きく、美しいため「野生ランの王者」と言われています。
低山から亜高山の草地や明るい林内に生育し。茎の先に径3~5cmの淡紅色の花を下向きにつけます。
園芸的価値が高く、多くの個体が盗掘され減少してきました。
しかし栽培は難しく「幻の中でも幻の花」と呼ばれています。
和名は「敦盛草」、袋状の唇弁を平敦盛が背負った母衣に見立てて名前が付けられました。

「アツモリソウは栽培目的で乱獲されることが多いラン科の中でも、最も激しく乱獲、盗掘される種類です。
そのため「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(平成四年六月五日法律第七十五号)にもとづき、1997年に「特定国内希少野生動植物種」に指定されています。
現在では環境大臣の許可をうけた場合などの例外を除き、採集等は原則禁止で、違反した場合一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処せられます。」  wikipedia














同じく希少種の紅花ヤマシャクヤク(白花)です。

ボタン科ボタン属で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸に分布しています。
現在この花は環境省カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類(VU)、京都府のカテゴリー絶滅寸前種です。
京都府の「生存に対する脅威種」、「指定希少野生生物」に指定されています。
生育地、個体数が少なく、園芸用の採集でさらに絶滅に拍車をかけています。
京都府では採集の自粛(府の指定希少野生生物であり、無許可採集が条例で禁止されている)が呼びかけられています。






















紅花とありますが、京都府内には葉裏が無毛のものが一般的で、花色も白花があります。
白花は紅花ヤマシャクヤクのなかでも貴重種です。

紅花ヤマシャクヤクの白花とヤマシャクヤクの違い
紅花ヤマシャクヤクの花柱(雌蕊)は5本で、その柱頭は渦巻いています。
ヤマシャクヤクの花柱(蕊雌)は3本、その柱頭はく(へ)の字に曲がっています。







六月の嵐山・渡月橋・保津川

2020-06-06 05:33:48 | 京都めぐり


六月に入り暑い日が続いています。
4日の最高気温は33.0度、昨日も32.8度と連日の真夏日です。
これほど気温が上がると熱中症が心配になります。
昨日は私の好きな嵐山嵯峨野コースに行ってきました。
今の時期は新緑の美しい景色が観光客で邪魔されることがありません。
清少納言が『枕草子』で「野は嵯峨野、さらなり(野は嵯峨野は言うまでもない)」と書いたように、平安の昔から嵯峨野は皇族や貴族の行楽地であり景勝地でした。

昨日は黄砂の影響でしょうか、すっきりした青空でなかったのが残念です。

朝7時半前の嵐山渡月橋










渡月橋越しに愛宕山













川面の水鏡がきれいです。













嵐山





渡月小橋





久しぶりに大堰川・保津川沿いを星のや京都まで足をのばします。













大悲閣千光寺の看板


















星のや京都の船着き場





大悲閣千光寺










ここで行き止まりです。
戻って嵯峨野を歩きます。