感受性とは、英語のsensitivityに該る言葉だろう。感性を意味するsensibilityは客観性を伴う概念だが、感受性は極めて個別的で主観的なものである。
感性と感受性とは、感覚に属す概念だが、相関してはいない。感受性が鋭いことと、感性が豊かであることとは、異質の内容である。
良好な人間関係を築くには、自分と他人の感受性の違いを、正確に知ることが大切である。認識を誤れば、相手の感受性を刺激し、感情的にさせることになる。
親子・兄弟など、かけがえのない肉親や夫婦の間のトラブルなども、その多くは、感受性の違いとそれを的確に捉え切れないことに起因すると見て間違いないだろう。他人の感受性を知るには、想像力を養わなければならない。
感受性は人それぞれ違いがあり、事態への反応の仕方や程度に差異を生じさせるものである。
感受性は感性と共に人の個性の大きな部分を占めている。これを均して平準化するのは個性の喪失に繋がる。
互いの感受性の違いを理解し、その強弱に馴れるには、長い歳月がかかる。
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