道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

月光仮面

2022年09月22日 | 随想
くフォロワーの方々には、「月光仮面」世代が大勢ご健在かと思う。

♪ 月光仮面のおじさんは 正義の人よ 良い人よ〜
はやてのように現れて はやてのように去ってゆく〜 
月光仮面は誰でしょう  月光仮面は誰でしょう ♪

最近私の家の面する市道を北に上った先に、青空マーケットの市が立つようになったらしい。
の市の立つ日に、私が家の外回りの木や鉢植えの手入れをしていると、颯爽とバイクを走らせ下って来る人がいる。ヘルメットとマスクで顔は分からないが、婦人らしい。私を認めると横に急停車した。「コンニチワ〜」

それから、立板に水のような言葉の掃射が始まった。近況や雑感を一気に捲くし立て、こちらの話は一切聞かない。一方的に話し終わると、「又ネ〜」の言葉を残して、再びはやてのように走り去っていった。
その行動ぶりは、映画やTVでよく観た月光仮面(原作・脚本川内康範)を私に彷彿させた。

その人は30年来の顔見知りで、私の家内より15才以上は若いだろうか?
家内とざっくばらんに言葉を交わす間柄である。
スーパーなどでこの婦人に捕まると、あたり構わず喋り出し、私も妻も周りへの気兼ねで身が竦む。

明るい性格で活動的、忌憚なくモノを言い、判断は鋭く批評は辛辣、話しを聴いていて楽しいのだが、見つからずに済むとホッとする。ところが、何処に居ても、我々を見付け出す視力は、獲物を見つけ出すハヤブサのように目敏い

ついその人に会うと、月光仮面の姿を重ねるようになってしまった。ほんとうに、はやてのように現れて、はやてのように去って行くのである・・・


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