道々の枝折

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ワクチン

2022年05月30日 | 随想
凡ゆる感染性疾患を未然に防ぐ万能ワクチンというものはあり得ない。感染症ごとにワクチンがあり、予防のためそれを接種する。それは現代の正しい医療である。

だがウイルスは変異する。ワクチンの種類は増える一方だろう。病気の数に応じて罹患を防ぐためのワクチン接種を受けていれば、異種のワクチンを多重に接種することが当たり前になる。これは果たして人体にとって良いことなのか悪いことなのか、どうも専門家はハッキリ言ってくれない。ワクチンの開発は効果が第一で、多重接種に関する研究は後回しになるのが普通だ。同じワクチンを3年で3回以上接種する累積投与となると、このコロナが初めてのことかと思う。過去に例がないから研究はこれからだろう。

コロナワクチンで私たちが初めてその名を聞き実際に接種したmRNAワクチンは、2回の接種で所期の性能を発揮するはずのものだった。ところが、効果の持続期間が案に相違して短いことがわかり、累ねてワクチンを接種する必要が生じた。再接種、再々接種と続き、4回目の接種が始まっている。

ワクチン接種を受けた後に感染する人が出始めた頃から、このワクチンの主目的が、罹患を避けるより重症化しない方にあると、後付けの説明を受けた。

このウイルス病が収束するまでに、私たちは何回のワクチン接種が必要なのか?今もって知らされていない。ハッキリした答えが聞こえてこないのは、誰もわからないということである。
知見が確たる回答を出せない問題には、私たちは良識と道理に立ち返って考えるしかない。

体内の免疫システムに影響を与える薬剤を、何回も注射することは、盲目的な科学信奉者以外は「待てよ?」とか「もしかしたら?」と考えざるを得ないのではないか。
天然に体に備わっている免疫機能を、ある特定の感染症に対してのみ励起強化すれば、相対的に他の病気に対する自然の免疫性能が不全になる可能性を否定できる人はいないのではないだろうか?

多重的に各種ワクチンを打った時の害とか、累積的に同種のワクチンを投与し続けたときの害とかについては、厚生労働省の行政職の間で不安が払拭できないのではないか?
専門家も、まだ研究が端緒についたばかりで、定見が定まるまでには、時間がかかるだろう。多剤投与の薬害問題ですら、患者側は長い間乏しい情報の下にあったし、現在でも解明が進んでいるとは言い難い。複雑な人体に対する多重な薬剤投与の影響を見極めるには、この先まだまだ時間がかかるだろう。

ワクチンの働き良いことずくめではなく、副作用もあれば、体力の消耗延いては別の病気に対する免疫機能の低下を招く危惧を払拭できない。

現代の医学では、あらゆる感染症にワクチンが開発されている。多種の病気を防ぐための、ワクチン多重投与は、重篤な障害さえなければ当たり前に行われる。
直近では昨年秋に、コロナと同時感染すると重症化する惧があるということで、インフルエンザワクチンが推奨され、多くの人たちが医院に予約をとり接種した。

私たちは、コロナに対してmRNA ワクチンを何回も接種する累積投与を目下初めて体験しつつある。2回接種するワクチンの例はあるが、3回以上となると、初めてのことだろう。
ある病に対してワクチンが効果的かどうかという検証と、個人の免疫系に異常が生じるかどうかの検証とは、全然別物である。

感染症に対して、ワクチンで対抗するのが正しいかどうかは、副反応とか副作用との兼ね合いによる。
人体に自然に備わる免疫機能が、特定のワクチンの累積投与で不全になる危険はあるのかないのか?一発必中が期待できないワクチンを累積投与するのは果たして正しい方法なのかどうか?ワクチンの累積投与の問題は、多重薬剤投与の弊害同様不明なことが多い。今後知見が集積するまで、率先してワクチンを受けるかどうか、素人にはとても判断が難しい局面に差しかかっているように思う。



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