新しい本(作家)の情報を得るのは、たいてい本屋さんや新聞の書評欄だった。
最近それに、本の後ろの広告欄が加わった。
ひきこもり探偵?
なにやらおもしろそうだ。
学生時代のいじめによる精神的ショックから外出嫌いになった鳥居。
その頃からの友人坂木が持ち込む事件、といっても日常のありふれた謎を鋭い洞察力で解決する。
つっけんどんな鳥居と、あわててフォローを入れる人好しの坂木のコンビのやりとりに笑いながら、軽めの推理もの、そう思いながら読んでいた。
が、人に対する視線の鋭さにドキッとしたり、共感したり、物思いにふけったり。
もしかして、作者はいじめられた経験があるのではないだろうか。
傷ついたことがあるから、こんなに心の弱さが分かるんじゃないのかな。
「世の中には言葉の通じない人間がいる」
それぞれの考え方の檻から、たまに外に出て日射しを浴びれば、いつか心が触れ合うこともあるのかもしれない。
ちなみに、シリーズものの始まりだと勘違いしてまして、これが「ひとまず完結」でした。
とても良い本です。一読を。
今、机に東京創元社の本が・・・4冊!
「動物園の鳥」坂木 司
最近それに、本の後ろの広告欄が加わった。
ひきこもり探偵?
なにやらおもしろそうだ。
学生時代のいじめによる精神的ショックから外出嫌いになった鳥居。
その頃からの友人坂木が持ち込む事件、といっても日常のありふれた謎を鋭い洞察力で解決する。
つっけんどんな鳥居と、あわててフォローを入れる人好しの坂木のコンビのやりとりに笑いながら、軽めの推理もの、そう思いながら読んでいた。
が、人に対する視線の鋭さにドキッとしたり、共感したり、物思いにふけったり。
もしかして、作者はいじめられた経験があるのではないだろうか。
傷ついたことがあるから、こんなに心の弱さが分かるんじゃないのかな。
「世の中には言葉の通じない人間がいる」
それぞれの考え方の檻から、たまに外に出て日射しを浴びれば、いつか心が触れ合うこともあるのかもしれない。
ちなみに、シリーズものの始まりだと勘違いしてまして、これが「ひとまず完結」でした。
とても良い本です。一読を。
今、机に東京創元社の本が・・・4冊!
「動物園の鳥」坂木 司