マングローブというのは「マングローブ」という名前の木ではなくて、
熱帯の、満潮になると海水が入ってくる河口などの汽水域(海水と淡水が混ざり合う場所)に生える植物全体を指す名称です。
ですから、海岸方面に行くといろんな場所でマングローブは見られるのですが、
木道が作ってあってマングローブの林の中を歩ける場所が
スバンジャヤからはそんなに遠くないクランにあるのを見つけたので行ってみました。 

ようこそ パヤバカウ レクリエーション公園へ

パヤバカウというのは、Paya=湿地 Bakau=マングローブ で、ひねりの一切ない名前です。
入り口手前の適当な場所に車を止め、門をくぐって木戸の手前の展示物を見ていたら若い女の子が一人でやってきました。

こんな場所に若い女の子が一人で来るのかね?まぁいろんな趣味の子がいるからね、と思っていたら、
1人2リンギの入場料を回収にやって来た係りの人でした。
なるほど。 (*-ω-)ウンウン♪
ちょっとなんかいろいろ言ってましたが、マレー語で分からず。
ただ夫がマレー語の「800メートル」というのを聞き取りました。すごいな!
ラパンラトゥスミター

木道が800メートルあるようです。さぁ行きましょう。

マングローブの森というと、真っ先にこういう絡まった木の根元を想像しますが、

こういう根っこの木は少なかったです。
木に名前の札が付けてあったりしました。POKOK(ポコ)というのは「木」という意味です。


なかなか木の違いは分かりませんが、ポコ ブタブタという名前だけは記憶に残りました。
喧嘩売られてるの?

そしてこれだけは他と違ってヤシなのですぐ覚えました。ニッパヤシですね。ポコ ニッパ。

巨大です。

ニッパヤシは幹が一本どんとあるという姿ではないので、この場合はなんと呼ぶのでしょう。
枝?茎? 節の無い竹のようで硬くてつやつやしています。
円形ではなくて丸みを帯びた三角形のような形、簡単に言うとサクマのいちごみるくのような形をしていました。
根本近くに薄黄色い花が咲いていました。その右の方に黒っぽく大きくなっているのが実ですね。
これは中身が食べられるようです。

ちょうど干潮の時間に行ってしまったので、木道の下にはまったく水がありませんでした。
手すり等無いし、満潮で水でいっぱいだとどんな感じでしょう。ちょっと怖いかな。
木道の突き当りに着いて一休み。しかしここに広がっているのは川なのか海なのか。

地図で見ると川のように見えるけれどマラッカ海峡と書いてあります。
向こうに見えている場所は、周り全部が川またはマラッカ海峡で囲まれていて、
どこも陸地でつながっていない「島」なんですね。不思議な感じです。
ジェッティもありました。

よく見ると地面には穴が開いていて、小さくて真っ赤で片方の爪だけ大きなカニがたくさんいました。

来るときは気が付かなかったけれど、帰りに見たら入り口付近にもこの赤いカニがけっこういました。
本当に木道の入り口付近まで海水が上がってくるんですね。
入り口の門の外、左の方にもジェッティがあり、ちょっとした遊べる広場もありました。
満潮だとこんな方からも船が出せるのかもしれません。

入り口近くのギャラリーにはマングローブの色々な木が展示されていました。

今までいくつかマングローブの森の中を歩いたり船で回ったりしたけれど、どこも根っこが絡まったマングローブの木だったので、
ここでニッパヤシとかもマングローブなんだという新しい発見が出来て楽しかったです。
けど暑かった~~~~ 

水は必携です。持って行ったのに車の中に忘れてしまいました。

場所はこちらです。門の前にちょっとした売店と食べるところもありました。
