モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

上海蟹とカレー。神田神保町の「新世界菜館」

2007-12-11 09:21:02 | グルメ
神田神保町靖国通り沿いにある
上海蟹で有名な「新世界菜館」を思い出し、遅い昼飯を食べることにした。

この店は、上海蟹があまりにも有名だが、
実は、隠れた一品がある。

それは、カレーなのだ。



この神保町界隈には、古本を目当てにしてくるヒト達の胃袋を満たすために、
有名なカレー専門店、コーヒー専門店、中華料理店が結構ある。
中華料理に関しては、
横浜中華街に時間的にいけない場合に神保町に来る、というほどの通好みの店が結構ある。
それでも、新世界菜館のカレーは、あまり知られていない。
ましてや、コーヒーも飲めると思いつくヒトはいない。
新世界菜館は、混雑する時間をはずしていくと、中華、カレー、コーヒーが楽しめる店でもある。
(ただし、コーヒーはあまり期待しないこと。)

何が気に入っているかというと、
カレー専門店のカレーは、スパイスの調合の争いとなっているようだが、
新世界菜館のカレーは、
フライパンで小麦粉を炒め、カレー粉をいれルーを作り・・・・といった
こんなつくり方をした昔の味を思い出すカレーなのだ。

ボリュームも多く、見た感じでは残すのではないかと思うが、
すっきりと胃袋におさまってしまい、もたれないカレーだから
つい頭が忘れていた頃に、胃袋が要求し食べたくなるカレーなのだ。

季節的には12月でもあり、雄の蟹のミソがおいしい時期だ。

カレーの前に、上海蟹とビールを注文し、
竹ざるに盛られた蟹を確認し、蒸されてくるまでの20~30分、ビールを飲んで待つ。



抜群なのは、やはり蟹ミソだった。
きめが細かい濃厚な味。
後味もスッキリとしており、先ほどの濃厚な味すら残らない。
黄土色のカニミソが輝くばかりにオレンジ・琥珀色になり
切れがいい辛口の日本酒が飲みたくなる。

この新世界菜館の上海蟹が有名なのは、
日本で上海蟹が普及したのはこの店からのようであり、
No1の誉れが高い陽澄湖(ようちょうこ)産の蟹を直接輸入している。
一時問題になった産地偽装とは無縁のようだ。

蟹は、ヒトと一緒に食べる時は、厄介な代物だ。
みをほじくりだすのに夢中になり、ついつい無口になってしまう。
話したくないヒトとカニを食べてもしょうがないし、
そう、しょうがないカニなのだ。

ボイルされた上海蟹                       食べやすくカットされた蟹

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