モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ときめきの植物雑学 その5 :サツマイモの伝播①

2007-12-19 09:23:23 | ときめきの植物雑学ノート
その5 :サツマイモの伝播①

サツマイモは、ジャガイモ同様にアメリカ大陸で広く栽培されており、
1492年にコロンブスが新大陸を発見した際に、
栽培地域が限られていたジャガイモを除くと、主要作物にはほとんど接触していたようだ。
そして、ジャガイモ同様にヨーロッパに渡り、日本に伝播してきたと思いたいが、
どうも違うようで、そこにはミステリーと歴史ロマンがある。

まず、サツマイモのルーツから確認しよう。
サツマイモは、紀元前3000年頃には、メキシコを中心とした熱帯アメリカで幅広く栽培されており、
寒冷地でのジャガイモ、温暖なところでのサツマイモという違いはあるが、
主要作物として定着していた。

カリブ人はタイノー語で“パタタス”と呼んでおり、英語ではこれを“ポテト”と呼び、
コロンブスがスペインに持ち帰り、ヨーロッパに伝播した。

わき道にそれるが、別途草本関係に関しては書く予定ですが・・・・
イギリスの著名は草本家であるジョン・ジェラード(1545 ―1611)が
ジャガイモとサツマイモを、著名な本で間違って記載したため、
“ポテト”とはサツマイモで、ジャガイモは“ヴァージニアのポテト”となってしまった。

紀元前1000年頃には、南太平洋の島々に伝播しており、
日本への伝播も、南太平洋経由ではいる可能性がある。

日本人のルーツに関しても、南太平洋から、大陸からなど様々あるが
ジャガイモにはなかった伝播のミステリーがありそうだ。
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