(写真)ポリジの開花したばかりの花(ピンクが強い)

(写真)一日たつと透きとおった青紫に変化

草丈18cm、すでに多くのつぼみを持ち頂点のつぼみから順に開花した。
花は、咲き初めがピンクの入った青紫の5枚の花びらで
花びらの間に顎があり、星型の美しい形をつくっている。
一日たつと花びらの色がピンクが消え透きとおった青紫となる。
つぼみとそれを支える花柄に繊毛があり、
写真で見る限り地球外からの侵略者といったSFチックな写りとなるが、
葉・茎・つぼみ・花とも実に淡く美しい。
耐寒性が強い1年草。
乾燥に強く、湿気に弱いが育てやすいハーブ。
葉は大柄で、肉厚、切れ込みがありサラダなどで食べられるが、肝臓に要注意の成分がある。
花びらを、白ワインに浮かべると花びらがピンクになりきれいだそうだ。
酒を飲む機会は多いが、ワインをあまり飲まないのでこのシーンにはたどりつかないだろう。
ポリジの花は、見た目はうつむきがちで派手な感じがないが、
個々の花を正面から見ると、近未来のモビルスーツを連想させるような形態であり、
空気抵抗を突き破る先端と、花びらと顎は、それをやわらかく受け止め
ドライバーをやさしく包むヴィークルを想像させる。
花の形態としては奇異な感じではないが、ピンクと青紫の色彩が加わることによって
異質な感覚を誘発するのだろうか?
自然がつくった形態は、理解を超えたものがありその謎を解いていく楽しみがある。
(写真)ポリジ立ち姿 と つぼみ、葉


ボリジ
・ムラサキ科ボラゴ属(和名ルリヂシャ属)の耐寒性がある1年草。
・学名はBorago officinalis、英名はcommon borage。和名はルリジサ。
・原産地は南ヨーロッパ、アフリカの北部。
・開花期は秋まきが4~5月。春まきは6~7月で青紫の美しい星型の花が咲く。
・草丈は50~70㎝。
・乾燥に強いが湿気には弱いので、表土が乾いたら水をやる程度でよい。
・タネを取り増やす。こぼれダネからも増える。