今日また検査のため病院へ足を運んだ。
今日はCTとバリウムである。
僕はこのバリウム検査が大の苦手で、今まで健康診断で何度か経験があるのだが、
一度としてゲップを我慢できたことが無い。
そうあのにっくき発泡剤のせいだ。
そのために昨日から憂鬱で仕様が無かった。
胃がんであることよりもバリウム検査のことの方が、今日に限っては憂鬱だったわけだ。
他人からしてみればまったく呆れた話だろうが、事実そうなのだから仕方が無い。
そしてとうとう僕の番である。
意を決して検査室に入ると検査着に着替えた。
その時看護士さんが筋肉注射を一本注射した。
多分これのおかげだと思うのだが、生まれて初めてゲップをすることなく検査を終えることが出来たのである。
これはもう僕にとっては大変な快挙で、小さな達成感さえ覚えた。
だからといってバリウム検査が好きになる訳も無いが、苦手意識は多少解消された。
健康診断のような超特急の検査と違って、ある程度ゆったりとリラックスした検査スピードも良かったように思う。
何にしても一安心の一日だった。
そういえばニュースキャスターの筑紫哲也さんが、ニュース23の冒頭でがんであることを告白し休養に入った。肺がんらしい。
早期発見だったらしいので、必ず克服して復帰するだろう。
それにしても僕ががん告知を受けた同じ日の告白である。
何か同志のような気がしているので、ぜひ元気になって欲しい。
大体僕は通常ニュース23を滅多に見ないのに、昨日はどういう訳かチャンネルを合わせていた。
そのとたんの告白である。
まさに<類は友を呼ぶ>ということか。
何か引き寄せるものがあったのだろう。
「お前一人じゃないよ」という天からの励ましだろうか?
そう思うと心強くもある。
僕の最終的な検査結果はまだ出ていないが、さてどのような結果が出るか??
胃がんだけで済んでいるのか?
それとも転移しているのか?
いずれにしても闘う心構えは出来ている。