流れのままに。

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グッバイ、スティーブ。

2011-10-07 14:35:05 | Weblog

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スティーブ・ジョブズが亡くなってしまった。

このニュースは相当なインパクトで世界を駆けめぐったね。

感覚としてはジョン・レノンが死んだ時と

ほぼ同じようなインパクトがあった。


一般的にはIT=ビル・ゲイツみたいな印象があるだろうけど

実は常にリードしてきたのはスティーブ・ジョブズだった。

特に独創的なアイデアと先進性は群を抜いており

何より彼の生み出す物は、オシャレだった。


シンプル・モダンとも呼べるデザインは

結局シンプルな物がデザインとしては最も優れていると思わせる。

ビル・ゲイツが経営者として優れた手腕を発揮したのに対し

スティーブ・ジョブズは発明者として優れていた。


マイクロソフトは経営戦略を駆使して業績を挙げてきたけど

アップルは製品の魅力で高い支持を得てきた。

共にカリスマ性を持った経営者を擁していたけれど

後世まで語り継がれるのはスティーブ・ジョブズだろうね。


その分スティーブ・ジョブズありきの企業だったのも事実で

1985年に内部対立からアップルを出ることになるんだけど

とたんに以後アップルの業績は下降線を辿り

一時は倒産や身売りの話しが付きまとった時期がある。


そこにスティーブ・ジョブズは戻ることになるんだけど

実は彼としては特に戻らなくても全く支障がなかった。

アップルを出た翌年にはアニメーションで有名なピクサーを設立して

世界的な大成功を収めていたからね。


じゃあ何故戻ったのかと言えば、そこが原点だったから愛着があったんだな。

本人は「子供が困ってたら、面倒を見るだろう?」みたいな発言をしている。

自分が生み出した会社が消えてしまうことに、我慢できなかったんだね。

同時に、多分アップルに戻ってやりたいことが既にあったんだな。


それは戻ったとたんにIPodやiPhoneをヒットさせた事でも分る。

つまり自分のアイデアに自信を持っていて

それを具現化する場を求めていたところに

言ってみれば都合良くアップルが業績不振になったんだな。


彼は多分自分の所に助けを求めてくるだろうことも予期してたはず。

そして現実はその通りになって、当たり前のように立て直してしまった。

それどころか今期はついに時価総額で世界一になった。

文字通り”天才”に他ならない。


もちろん経営戦略も駆使しただろうけど

それよりも”発明”で世界一になった希な企業と言える。

だからこそ今後のアップルはとんでもない試練に晒されるはず。

エジソンと並び称されるカリスマを失った意味は、とてつもなく大きい。


暫くは既存の製品を改良していくことで凌げるだろうけど

それも長くは続かない。そこに驚きはないからね。

もしかしたら10年後には、また身売り話が飛び交っているかも?

次代のカリスマが登場するかどうか、そこに掛かってるな。


結局企業のあり方としては、マイクロソフトが正しいってことだね。

例えとんでもない数の訴訟を抱えていようともね。

まあその多くは、言いがかりに近いものだし

ある部分で法律ギリギリの線を狙ってるのは承知だろうし。


世界中のパソコンがWindowsを採用し

既にコンピューターに欠かせないインフラと化した現状にあっては

ほぼ独占市場と言っても良いくらいで

強力なライバルが現れない限り、その座は安泰だと言える。


これがかなり難しい。

Windowsと同等の物は作れても、それ以上でなければ

Windowsを否定する理由にならないのだから。

これだけ浸透してしまうと、交通区分を変更する程の理由が必要になる。


日本の左通行を右にするとしたら、とんでもなく大変でしょ?

Windowsを否定するってのは、それ程のことなんだな。

だからマイクロソフトは常に独占禁止法との闘いになってるんだけど。

パソコンの新製品に常に搭載することを要求したからね。


何にしろ偉大な人物が亡くなってしまった。

その死を惜しみつつ、ご冥福をお祈りしましょう。

合掌・・・・・。

















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