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昨日は前田敦子がAKB48から卒業を果たした。
当然今日のワイドショーも、スポーツ新聞各紙も
その話題がトップニュースだ。
僕は改めて人気の凄さに驚いている。
僕自身AKBには全く興味がないので
今回の卒業には何の感慨もない。
ただ過去一人のメンバーが脱退するだけで
これほどの騒ぎになった事は記憶にない。
引退するというならまだしも
単に一つのグループ・メンバーから、独立するだけなのだ。
これからも様々な芸能活動で会うことが出来るし
変わらず応援し続けることも出来る。
多分それだけAKBの顔としての存在が大きかったという事だろう。
逆に言うと、AKBの看板を外した彼女が
この先ソロになってもこの人気を維持し続けられるかは
客観的に見て少なからず疑問にも思う。
歌が特別上手いわけでもなく、演技が上手いわけでもない。
更に言えば、世間的な尺度で見て、特別可愛いわけでもない。
裏返せば、そんな彼女がカリスマ的な人気を獲得したことこそ
彼女がAKBに於いて、特別であった証しとも言える。
数多いメンバーの中から、ファンが彼女に特別な想いを抱いたことは
即ち前田敦子という少女に、それだけの何かがあったのだろう。
これは今までのグループ・アイドルには見られなかったことで
AKBならではの特異な現象と言える。
例えばモーニング娘。のエース安倍なつみは
初期メンバーの中で文句なく一番可愛かったし
SMAPの木村拓哉は、抜けたカッコ良さがあった。
つまりエースとして人気を獲得する基準が解りやすい。
しかし前田敦子に関して、その点には疑問があった。
まあファンでもないのに余計なお世話だろうが
AKBの中でも、こと容姿に関しては
特別に抜けた存在だとは思えない。
その彼女があれほどのカリスマ的人気を得たのだから
ファンにそうさせるだけの見えない魅力があるのだろう。
もしかすると、他のメンバーより身近に感じたのかもしれない。
クラスのマドンナ・タイプとしては、完全に有りだからだ。
確かに高校の同じクラスに彼女がいれば
間違いなく男子の人気を集めるだろう事は、容易に想像できる。
例え大島優子や篠田麻里子や高橋みなみが居たところで
彼女の魅力には敵わないだろう。
それは何かと考えると、人柄の良さではないだろうか?
いつも笑顔を浮かべながら、はしゃぐわけでもなく
頼りになりそうな信頼感がありながら
守ってやりたくなるような頼りなさもある。
そして実は彼女には別な魅力もあって
普段は「なんか普通だよなあ」と思わせる容姿なのに
ある時には、ドキッとするほど魅力的な瞬間がある。
その一瞬がもしかすると、彼女の最大のカリスマ性なのかも知れない。
しかし多分彼女はそんな自分の魅力に気付いていない。
周りから言われたところで、何のことか理解してないだろう。
つまり自分で自分の魅力を理解していないのだから
コントロールできるはずもなく、それが自然な魅力にもなっている。
しかし、その事が今回の早すぎる卒業に繋がったとも言える。
彼女にしてみれば、自分の思惑を越えて人気を獲得し
カリスマ的エースとして神格化して行くにつれて
素の自分がついて行けなくなったのではないだろうか?
同時にコントロールできない怖さも感じていただろう。
自分が自分でなくなるというのは、何よりも怖い。
一人歩きしてしまった前田敦子という名前を、自分の元に取り戻すには
カリスマというドレスを脱ぐしかなかった。
それは最後のAKB劇場での公演で、涙を見せなかった理由でもある。
直前のドーム公演で散々泣いたということもあっただろうが
彼女にしてみれば、地に足が付いた安堵の方が大きかったのだ。
これで自分に戻れたという安堵感だ。
今後の活動ももちろん注目されるだろうが
今まで以上に批判もされるだろう。
先にも書いたが、歌が特別上手い訳でもなく
特にちょっと上擦ったような甲高い声は、演技にも向かない。
司会が上手いとも思えないし、バラエティが得意にも見えない。
しかしそれでも、彼女が一瞬に見せる極上の輝きは
彼女が芸能界に存在し続ける理由になり得るはずだ。
むしろこれからが前田敦子としての、本当のスタートだろう。
AKBには相変わらず興味がないが
何やら今後の前田敦子には、興味を引かれそうだ。
怪物アイドル・グループでカリスマといわれた少女は
そのドレスを脱いで、どう生きていくのか?
一人の女性の人生として、影ながら注目していきたい。
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