流れのままに。

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ただ無駄にするだけでは・・・

2013-04-26 15:57:20 | Weblog

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世界陸上のマラソン代表が発表された。

注目はやっぱり最強の市民ランナー・川内優輝だね。

実業団の誘いも、国からの強化費も断って

頑なに自分のスタイルを貫くのが痛快でもある。


何しろ従来のセオリーも、科学的練習方法も

まるっきり覆してしまったんだから面白い。

だからって、彼のやり方が主流になることは絶対にない。

異端だからこそ面白いんだな。


まあ川内よりも気になったのが、女子の代表メンバー。

何と5人の枠があるのに、3人しか選考されなかった。

理由を要約すると、世界で闘える選手しか出さないってことね。

つまり出るだけで満足するなって事だな。


確かに、選手のレベル向上には、かなりの効果がある。

何せ、それなりのレベルを示さなければ

日本代表として認めて貰えないのだから。

最近のマラソン低迷を見れば、必要な措置だとも思う。


そもそも僕は、国内大会で日本人一位という選考基準に疑問があった。

ホームである国内大会で勝てないのに、海外で勝てるはずがない。

もちろん勝たなきゃ代表になれないというのでは

現状で代表になれる女子選手は一人いるかどうかになる。


だから二次的な選考基準として設定するのなら判るけど

最初から日本人一位を選考基準とするのは、やはり疑問がある。

「勝てなくてもいいよ」と言ってるようにも聞こえるよね。

それでは選考されるための基準でしかない。


少なくとも勝てる人を出そうという基準には思えない。

もちろん勝つことだけが絶対的な意義ではないので

何が何でも金メダルといった、理不尽なことを言う気はないけど

少なくとも闘える選手を選考するためであるのが正しい。


そういう意味では、今回の措置は支持できる部分もある。

まあ野口みずきがそれに値するのかどうかは、疑問があるけど。

前回レースを見ても終盤失速していたのは明らかだし

また故障するのでは?という不安もある。


彼女がまた直前に故障して辞退なんてことになれば

出場枠が一つ無駄になったことになるからね。

まあ個人攻撃する気はないので、それはいいとして

今回高橋尚子のコメントにも同意できる部分があった。


曰く「選手に経験を積ませるために、5人選考して欲しかった」というもの。

確かに彼女の言うことはもっともで、枠を余らすくらいなら

これからの若い選手に2枠を与えても良かったように思う。

それこそレベルの向上に寄与するのではないだろうか?


世界のトップが集まる大会で一緒に走ることは

国内で走ってるより何倍もの経験になるし

ステップアップするためのきっかけにもなり得る。

せっかくの出場枠を無駄にする事ほど、愚かなことはない。


今回陸連は断固とした態度を余った2枠に示して見せた。

その姿勢は良いとして、やはり使い方が賢いとは思えない。

むしろ若手に枠を取られたことの方が、ショックは大きいはずで

ベテランの奮起にも繋がるのではないのか?


発展途上の若手の底上げも出来るし、ベテランの奮起も促せる。

この余った2枠はそういう使い方をしてこそ価値がある。

このまま無駄にしてしまうことが良いとは、とても思えない。

せっかくの世界陸上なのだから、もったいない。


そもそも選考段階で陸連内に異論は出なかったのだろうか?

だとすれば組織として正常に機能してるとは思えない。

つまり一部権力者の意のままに動いてる可能性が高い。

更に真に選手のことを考えてるとも思えない。


今回の選考を支持する声も多いようだけど

やはり国民としては疑問の声を挙げるべきじゃないのかな?

もちろんただ枠を埋めるだけの選考に意味はないけどね。

無駄にしてしまうには、やはり疑問がある。


何にしろ日本マラソン界は、男女共に過渡期にあるね。

川内はその谷間に生まれた、異端のヒーローであり

強烈なカンフル剤だね。



















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