どうにも納得がいかない。

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今民主党の党首選をやってますが

それは結果が出てから、思い切り書かせて貰うとして

またまた世界陸上の話題を書こうと思うんだけど

昨日は衝撃的なことが起こったよね。


そうです！ウサイン・ボルトのフライング失格！！

ボルトを楽しみに観てた人も多いと思うけど

まったくがっかりを通り越してショックだったよね。

観ててすぐ判るような、明らかなフライングだったからな。


アナウンサーも間髪入れずに「ボルト、フライングー！！」って叫んでたからな。

通常なら「誰がフライングしたんでしょうね？まさかボルトですか！！」

みたいな間があるんだけど、一目瞭然、明らかなフライングだった。

まったく観ててもテンションが一気に下がったね。


まあそれはそれとして、やってしまったものは仕方ないんだけど

僕はどうも”一発失格”って規則がどうにも納得がいかない。

それまでの”二度目は誰がやっても失格”っていうのも納得してなかったんだけど

今回から採用された一発失格は、とても選手を軽んじてるような気がする。


選手の努力を無視してるようにも感じられて、不快でさえある。

なぜ短距離走の選手だけが、こんな緊張を強いられなければならないのか？

僕には意味が分からない。

どう考えても不公平だと思うんだけど。


まあ経緯を考えると、こういう流れになるのも仕方ない部分は確かにある。

以前は”同じ選手が二度フライングすると失格”だった。

これは選手に猶予を与えてるし、まったく納得のいく規則だった。

でもね、同じ選手が二度しないと失格にならないって事になると


下手をすると複数の選手がフライングを繰り返して

スタートできないなんてことが、実際に少なくなかったんだな。

そこで採用されたのが”二度目は誰がやってもその人が失格”というもの。

これで緊張感も生まれて、フライングも減るはずだった。


まあ実際回数は減ったんだけど、また新たな問題が持ち上がった。

それは”有力選手の集中力を削ぐために、わざとフライングをする”というもの。

１秒以下のタイムを競う短距離走は、集中力がとっても重要なんだよね。

有力選手ほどその度合いは大きいんだけど、そこを悪用した。


まあ勝つためとはいえ、まったく姑息な手法なんだけどね。

１度目は誰でも、二度目にフライングした者が失格となれば

精神的なプレッシャーも大きいだろうし、上手くすれば有力選手を失格に出来るかも知れない。

元々短距離走っていうのは、スタート合図を”読んで”出る競技だからね。


強い選手ほど、そのタイミングを読むのが上手いものなんだけど

フライングで失格するかも知れないとなると

なかなかタイミングを読んで出るって訳にもいかなくなるんだよね。

そこでスタート時のアドバンテージは少なくなる訳よ。


そこで採用に踏み切ったのが”一発失格”という強硬策。

まあ言ってみれば、選手が作り出してしまった規則とも言えるんだけどね。

こういう流れを見れば、「なるほど」ってな部分が確かにある。

それを踏まえた上で、尚僕は一発失格には反対したい。


あまりにも選手達の血の滲むような努力を、軽んじるような気がするから。

中には国を背負っていたり、家族の生活を背負ってる選手もいるわけで

それを考えると、僕は彼等にも猶予は必要だと思う。

僕は短距離だけが厳しいような気がして仕方がないんだな。


これさ失格にするんじゃなくて

フライングしたらタイムを加算するって規則にしたらどうなんだろ？

それなら選手はとりあえず走ることはできるんだし

負けたとしてもある程度納得がいくと思うんだよね。


やっぱり選手としては「走れない」ってことが、最も苦痛なんだろうし。

選手のみならず世界中の陸上ファンからも疑問視されてるんだから

この一発失格って規則は再考するべきだと、僕は思うけどね。

それは何もボルトが失格になったからというんじゃなくてね。


僕はこの規則採用が発表されてから「非難されるだろうな」と思ってたし。

まあ高校時代に一応陸上で短距離を囓ってた身としては

とても理不尽な規則に思えて仕方がないんだな。

もっと選手のことを考えてあげてほしいね。


マスコミを中心に国際世論でもっと議論すべきだね。

あくまでも議論であって、規則潰しをするべきじゃないと思うけど。

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