氷河急行、FOの路線に入って
町を通過する。 スイスの景色だ。 それにして長い編成です。 車体の色が赤、これが良い。 緑の季節の写真でも赤が生える。
こんな子供がいたりして
列車は完全にスキー場の中を走っている感じ。 実際にリフトが頭の上を通っているところもあった。
眼下に小さく街が見える場所に来た。 この写真には写っていないがアンデルマットだ。 崖の上から下を見下ろしている感じ。 そこへの下り坂。
道路がくにゃくや九十九折になって下っている。 列車はと言うと、たくさんのループがあって、そのほとんどがトンネルだ。 トンネルを出るごとに下界?に近くなってゆく。 この写真でもすぐ下に今から通る線路が見える。
多分、これがアンデルマットだと思うのだが。 同室のSKさんがホテルで、アンデルマットかアンダーマットか現地ではどう言っているのか聞きたいと言っていたけれど、列車から降りないので現地人の発音は聞けなかったが、ドイツ語と英語の違いなのでスイスでは多分、前者のアンデルマットだろう。
やがて、列車は終点のブリーグに近づいた。 駅の手前はものすごい急カーブでレールの軋み音がすごい。
その時、加Toさんが叫んだ! 「見てみろ、模型で急カーブはおかしいと言うやつがいるが、本物だってこんな急カーブがあるんや、おかしいと言う奴はここに来て、見てみい!」。 みんな爆笑。
本物の電鉄に勤めているこの人の話は面白い。 「模型で図面だサイズだ機器がどうのこうの言っている人がいるが、本物の車両は全体図なんてほとんどあらへん。 あるのは窓枠の寸法とか細かい部品の図面だけや。 それに、台車はもちろん、コンプレッサーや他の機器類も壊れたら、他から持ってくるので、これと言って決まっているわけではあらへん。 模型を見て本物と違うと言うやつは本物を知らん。 本物はしょっちゅう変わっているんや。」
ブリーグ駅到着。 足元は雪でぐじゃぐじゃ。 この路線はここから先はBVZ鉄道になって、ツェルマットやマッターホルンの方向にゆく。 そしてSBBへの乗り換え駅でもあり、スイス方向と反対側はシンプロントンネルを通ってイタリアに繋がっている。
この駅に日本人の若い娘さんが2人いた。 誰かがここから何処に行くのと聞くと、イタリアに行こうかどうしようかと迷っているとの事。 え〜 今夜のホテルも予約していないんだ。 その場その場で考えながらの旅行とは、度胸があるとびっくりしたのでした。
列車を待つ間にブリーグの街を歩く。 この時日本から持ってきた靴に入れるほっかほかカイロを靴に入れてみた。 今使わなければ使う時がないと思ったからだ。 そして、歩き出すと足の裏が暖かくなってきた、と思っているうちに熱くて体重をかけられない、歩けない。 カイロを取ろうにも、道が濡れているので靴を脱ぐわけにはゆかない。 ほうほうの体で駅のベンチに戻りカイロを取ったのでした。 これが、私のブリーグでの思い出です。
この駅にはこんな車両が停まっていました。 BLSだと思うのですが、スイスの私鉄ですがSBBの線路を走るようだ。
そして、このBLSの電気機関車に引かれた客車に乗って、ベルン経由でチューリッヒに戻ります。
しばらく走ると、下にツェルマットに行く路線が見えました。 それから先は疲れて寝てしまったようです。
チューリッヒに着いて、夕食は中華料理屋に皆で連れ立って行った。 立派なレストランで、トイレに行ってから席に着こうと思ったら、皆の席から一人だけあぷれてしまった。 一人で席に座っていたら、かわいそうだとS宮さんが来てくれた。 フランクフルトで並んで写真を撮った機関庫作りの人だ。 優しい人です。
RhBの巻終わり。 明日はルッツエルン、スイスの真珠と言われる街にゆきます。
つづく
、
日本の旅行代理店を通して予約すると手数料が高いので、さすがに欧州に到着する日のホテルは日本から予約しましたが、それ以外は現地で決めてました。
2000年ぐらいからインターネットが発達してからはネット予約するようになりました。