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太平洋クラブ倒産事件 51 会員の地位とスポンサー選択

2012-10-13 | 危うい日本のゴルフの世界

 

太平洋クラブ倒産事件 51 会員の地位とスポンサー選択

まず、民事再生とは、易しく解明すれば、あなたの行きつけの饅頭屋の親父が道楽をして、倒産し、息子が後を継いだが、そのうまい饅頭の味がでない。借金を清算させて、その親父をカムバックさせようと、言うのが民事再生。

会社更生は、あの饅頭屋はだめだ。腐敗した餡子(あんこ)を使用し倒産したのだ。別会社の饅頭屋に変えよう。とうのが、会社更生。解り易いでしょう。

太平洋クラブの倒産で、旧会社を存続させる理由は、魅力も価値も何もなかった。

中味が腐敗して悪臭を放っていたのである。舞台は悪くないので、別会社、新太平洋クラブで再出発しようというのが、今回の事件である。腐った中味を、いくら外枠から、熱や冷やしで、加工しても、きれいな会社にはなりがたい。つまり、太平洋クラブの本質が、腐敗した酵素を長い間、継承してきた付けに覆われて、大手術が必要となったのだ。

さて、会社更生のおける会員の地位とスポンサーの選択について、考えよう。

会社更生で、預託金会員だけが、債権者扱いで[12700名]と7000名のアソシエイツ会員は、どうなるか。と危惧された会員質問が数多くある。新経営会社は、会員の総意で選択されるのであるから

会員の地位については、旧約通りで、その地位は保全されてしかるべきだ。この点は、心配は必要ない。そのための会員の団結でもある。

スポンサー選択権は、まず、会員の総意が第一であろう。スポンサーが複数の場合は、フィナンシアルアドバイザー(裁判所、管財人の委嘱)が指名され、複数のスポンサーを選択肢の舞台にのせ、債権者集会で決定する手順になる。

けっして、管財人の独占的権限ではない。管財人は、新経営会社が、新太平洋クラブを整然と不作為を排除し、会員とゴルフ場を一体化できるかどうか、を監視し、少なくとも一定期間、社長の役目をこなしていく。

管財人が、資質の問題あれば、会社更生法、68条2項で更迭できる節目も視野におくべきである。そういう場面が来ないように、地裁民事8部は、慎重に、名誉にかけて、管財人を選任している。裁判所は、管財人のためにあるのではない。国民の最後の砦である。自分が、いままで、30数年、60数件の法的整理事件の管財人を見てきて、感じるのは、決してウルトラマンでなく、偏屈な独善的発想の人が、少なくないという現実を経験してきた。だから、会員自身が鋭い鷹の眼を持った監視役にならなければ、とんでもない再事件へ発展する可能性がある。

ご理解いただけるであろうか。管財人をしっかり、審査してく心構えが要ることは、言うまでもない。ゴルフスポンサー選択において、ゴルフが生き物である事実を理解せず、資金が豊富だから、資金優先主義にする管財人は、極力避けなければならい。ゴルフ再生は、不動産再生とは、全く異質なのだ。

ゴルフ場が倒産したわけではない。ゴルフ経営者が破綻したのだ。ゴルフ場は、会員とともに生きているのである。ここを、ゴルフを知らない弁護士や経営者は、間違う。そして、己の失策を非としない厄介な人種が多いのである。

会員は、賢くならねばならない。この事件は、9兆円の預託金を壊滅させられた預託金ゴルフ会員の弔い合戦である。

www.thegolftimes.jp

全国消費者国民運動連絡協議会

全国悪徳弁護士追放運動連絡協議会

全国ゴルフ会員の権利を守る弁護士団シンポジューム

国際ゴルフ記者クラブ協会

太平洋クラブ被害者の会

 

 

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