photo;CBS/UStour /WGPCA/thegolftimes.us
今年のゴルフは、ローリーマクロイに尽きる。 25歳でメジャーを4つもとったのは、ジャックニクラスとジャックを追うタイガーだけである。
25歳のマクロイが、あと2015年のマスターズを制すると、若いグランドスラマーが誕生する。つまり、タイガーの跡目には、間違いなくこのマクロイが堂々と定着することになる。記者が、目を見はったのは、今年のヴァルハラPGAのマクロイのパーフォーマンスである。最終、バックナインでは、パーオン率100%,フェアウエイに79%も強打しながら、の話である、圧巻は、17番、285ヤードをきっちり、ピンそばまで飛ばしてきたのは、驚いた。ミケルソンの安定したゴルフが続く中、また、リッキーファーラも絶好調のゴルフフィングに徹する中、マクロイは、動じることなくマイウエイで、勝利をしてしまった。つまり、自分が、今、世界一のランクにいるプレヤーだよと、見せつけたプロの極意の顔であった。
マクロイは、全英オープン,リヴァ―プールを制した。ここでも、リッキーとの一騎打ちに近い展開、マクロイのスイングは、狂わなかった。初めて呼んだ自分の母親の前で、優勝を見せたのだ。母親は、泣いていた。初めてのことだったそうだ。
今年のタイガーは、無理もした。怪我が思ったように恢復せず、ジレンマの一年であった。20歳時代と違って、治療も時間がかかる。細胞の問題である。
若い時から、体を鍛えたにしても、20年後の肉体は、悲鳴を上げていた。ゴルフ25年がピークと決まっている。タイガーはすでに、30年間、ゴルフ漬けの鍛錬に耐えてきた。しかし、肉体は、嘘はつかない。想像以上に、回復がおくれるのだ。あと4つのメジャーで、ニクラスに届く。ニクラスを超えた時に、史上最強ののゴルファー、とたたえられるのは異議はない。
さて、国際派の松山英樹は、ジャックのホーム,ミヤ―フィールドヴィレッジで、世界を驚かさずにはおかない見事な荒武者ぶりを発揮して、ツア一勝目、Fedexカップ、最終戦、またタイガー招待ゲーム、18名の中に入って、メインイヴェンターとしての地位を確立した一年でもある。来季は、メジャーどりを視野に入れて、複数回数の勝利が目標である。
遼は、体もできて、引き出しが多くなった分、上位進出と優勝候補に入れられる2015年になるだろう。記者は、想像以上に、遼は、強くなっていると感じる。それは、英語も少しは、理解できるようになったし、加えて、食生活にもなじんで来た同化的傾向が見えるからだ。つまり、大人になったという実感がある。
女性のかっての賞金王、岡本綾子のような、選手になっていくような気がする。遼にファンは多いが、重ねて、新しい違ったファンが、ましてく2015年になるだろう。
さて、日本では、プロらしいプロ、ダイナミックで、強力を思わせる小田孔明が、賞金王にか輝いた。今、日本で、孔明のようなプロのスイングを操るほかの選手はいない。積み重ねた独特のスイングは、観ていても、魅了される。孔明の時代が、到来したといっていいのではないか。だから、来年、再来年と孔明に光があたるのも、当然となるだろう。
男子の人気に、陰りがあり、あまりにも、遼や英樹が、強烈だったので、ファンには、脱力感が漂い、人気を盛り上げられない。彼ら、二人に続いて名乗りを上げるスターが、いない。小平、岩田、宮里あたりが、プレーしていても、インパクトが弱いために、人気を盛り上げられないのだ。では、アマチュアの中に、続く若者がいるか、と世界アマ選手権の軽井沢まで出かけたが、残念ながら、発見できなかった。
その点、女子プロの世界は、続々と新人が排出し、ベテラン勢を驚かした。アマチュアの高校生が、優勝したり、オープン競技にベスト日本人プレヤーになったり、底上げが著しいので、ステップアップツアーまで、刺激を与えた。永年の女子プロ協会の下積みの計画が、実ってきた結果でもある。2015年のツアーは、賞金総額でも、33億3300万円まで伸びて、ますます、女子のツアーがゴルフファンから、歓迎されていることを現実にした。
賞金ランクでも、韓国人が三位まで独占、4位に台湾、テレサルーが入ったにもかかわらず、スポンサーは、ファンの前には、何の支障もないと5700万円も増加させた。アンソンジュやイボミの日本ツアーへの溶け込みも立派である。また、シンジエも日本ツアーに専念したことから、その厚みは、見どころとなる。それにしても、日本ツアーへ戻った組の上田桃子、アメリカツアー挑戦のさくら、それぞれに、2015年の期待は膨らむ。背丈も変わらぬステイシールイスが、インビ―朴をうっちゃり、賞金女王になったのも、さくらには、いい刺激になったのだろう。藍より、20ヤードは、飛ばすさくら、距離的には、問題がない。英語と食事と時差攻略が課題としておこうか。岡本綾子の意見を訊いてみたい。
世界は、今、ヨーロッパにある。ヘンリックステンソン、新人、デビュソン、カイマー、ローズ、加えて、南アフリカ勢、アメリカ―を凌駕したライダーカップ、
団体でも、強い。追う立場になったアメリカ、でもツアーの繁栄は、やはり、アメリカだ。
まずは、今年のゴルフの世界を振り返り、思うところを吐露したコラムである。
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