名物の甲高い声で、選手を紹介するスターター、144回も健在である。
昨年は、おかーさん、いいから、こっちおいで、と母を呼び、涙ながら、かけよッた母と抱き合った優勝のマクロイ、今年は、いない。
ゲームん厳しさよりも、心が揺れるシーンは、まだ、焼き付いたままだ。今年は、どうなるのだろう。
スピースは、メジャーどりを、気取りもせず、追いかけていさましい。英樹とD.Johnsonと同じ組だ。英樹が。パットさえ、しくじりしなけば、同格以上のゲーム運びをすると期待する。
今年は、ゴルフ史に燦然と輝く名ゴルファーが、全英最後のパーフォーマンスを演じる記念すべき大会である。
その名こそ、二度と破れないだろうといわれる6勝の金字塔を打ち立てたトムワトソンである。もう一人は、栄光が生んだ名ゴルファー、メジャー6勝のサーニックファルドである。
この2人の雄姿をこの144回を最後に、もう見ることができないかと思うと、ふーーーとため息が出てしまう。バレストロスをしのぶ時、目の前に彼が生きているかともう程、鮮明にまぶたに浮かぶ。
記者にとっては、トムワトソンとは、とんかつを食べに行く仲だから、余計に万感迫るものがある。トムに、なんと、声をかければいいのか、見いだせない。
さて初日、英樹は、スピースとD.ジョンソンのペアリングで、火花を散らしたが、二人の進撃と裏腹に、パットが決まらず、イーブンパーで終了、2日目に、巻き替えしを試みる。
ほかの日本勢は、藤田ががんばっているが、カットが、」イーブンパーか、ワンオーバーまでと考えると、決勝進出は、かなり、難しいかもしれないそれは、転がすという感覚が、すでに、日本選手には、億劫になって、技術になっていないのだ。
そうなると、英樹、だけに日の丸を背負わせることになる。英樹は、日本のプレヤーとは言い切れない。すでに、USツアーの
有力選手である。
さあー。ゆっくり、激しく、興奮しながら、落ち着いて、プレーを見せてもらおう。