『戦争を仕掛けた中国になぜ謝らなければならないのだ!
― 「日中戦争」は中国が起こした ―』(自由社)
茂木弘道著
セントジョセフ国際大学
国際社会工学部 主任教授
古賀 剛大 様
アメリカとの戦争については、アメリカが仕掛けたと考える人が増えておりますが、日中戦争については、中国の大陸に入っていって戦ったのだから、侵略戦争に決まっている、と思い込んでいる人が圧倒的に多いようです。
そのため、「侵略者日本」ということが中国政府の日本に対する「歴史の切り札」として使われています。靖国、歴史認識の押し付け、尖閣の領有権主張などはその最たるものです。
しかし、中国の中で戦いがあったからといって、日本が侵略していた証拠には必ずしもなりません。現在日米安保条約によってアメリカ軍が日本に駐屯しています。もし、日本の自衛隊が何かの口実を付けて一方的にアメリカ軍に攻撃をかけ、「日本国内で」戦闘が始まったとします。日本国内ですが、国際法的に言えば、侵略者は日本です。
戦前中国で起こっていたのは、これに類似したことだったのです。
義和団の事件の後の北京議定書により、英米日など8カ国は、居留民保護のために駐兵権が認められました。5千6百名の支那駐屯軍は、この条約に基づき、「合法的に」天津―北京間に駐屯していました。これが一方的に攻撃されて、それに反撃して北支事変が起こりました。一方的な中国軍の攻撃から始まったことは、事件勃発から4日後の現地停戦協定第1項に「第29軍代表は日本軍に遺憾の意を表し、かつ責任者を処分し」と書かれているので明白です。29軍は、北支に展開する中国軍でした。
本格戦争に発展した上海事変については、反日的であったニューヨーク・タイムズが次のように書いています。
「上海の戦闘に関する限り、証拠が示している事実は一つしかない。日本軍は上海での戦闘を繰り返すことを望んでおらず…事態の悪化を防ぐために出来る限りのことをした。だが日本軍は中国軍によって文字通り衝突へと無理やり追い込まれてしまったのである。」
日本軍とは上海の租界の日本人居留民3万を守るために合法的に駐屯していた4千2百の海軍陸戦隊のことです。
このように、全面戦争を仕掛けてきて本格戦争に日本軍を引きずり込んだのは中国軍でした。したがって、中国内の戦闘でしたが、侵略者は中国でした。
こうした事実を、満州事変から、盧溝橋事件、通州事件、上海事変、南京事件、そしてその後の和平工作、日本軍の占領地対策などについて、資料に基づき、その実態を明らかにしようとしたものが本書です。
英訳版ttp://www.sdh-fact.com/CL/How-China-Started-the-Second-SinoJapanese-War-Whole.pdf
平成29年4月18日「実を世界に発信する会」茂木弘道拝
How China Started the Second Sino-Japanese War:
Why Should Japan Apologize to China?(Jiyu-sha)
By Moteki Hiromichi
The conventional wisdom, even in Japan, is that Japan is guilty of waging an “aggressive” war against China. Many people will state: "Is that not common knowledge? The Japanese Army invaded continental China and waged war. Surely that constitutes a war of aggression."
Let's imagine the following scenario. What if the Japan Self-Defense Forces launched an unprovoked attack on American military units, which are stationed in Japan in accordance with the provisions of the US-Japan Security Treaty, and a war broke out as a result on Japanese territory? Since the fighting takes place in Japan, does that mean that the US Army is undeniably the aggressor? No matter how distasteful a person might find the US military presence to be, under international law, in this scenario, Japan would be deemed the aggressor.
Therefore, the most important question we ought to be asking is not "Where did the Second Sino-Japanese War take place," but rather "Who started the Second Sino-Japanese War?" The present work shall attempt to answer that question, and I hope to demonstrate to the reader that the reality is utterly contrary to the conventional wisdom.
This is the whole translation of a book Naze sennsou wo shikaketa chuugoku ni ayamaranakereba naranainoda!(in Japanese) (by Moteki Hiromichi, Jiyu-sha, Tokyo, 2015).
URL: http://www.sdh-fact.com/book-article/937/
PDF: http://www.sdh-fact.com/CL/How-China-Started-the-Second-SinoJapanese-War-Whole.pdf
Questions are welcome.
MOTEKI Hiromichi, Acting Chairman
for KASE Hideaki, Chairman
Society for the Dissemination of Historical Fact
Phone: +81-3-3519-4366
Fax: +81-3-3519-4367
Email moteki@sdh-fact.com
Note: Japanese names are rendered surname first in accordance with Japanese custom.
読者諸氏へ」
正しい歴史認識を経て、真実の日本を後世に伝えることができる。真実を追うことを億劫に考え、逃避してはならない。
正しい歴史を語ることは、相手国も尊重する立場にかわり、互いの友情も生まれよう。平和外交の礎である。(剛)