Sony Open in Hawaii 2018
Kizzire Patton の勝利
どこからあがってきたのか、わからないような選手が、8アンダーの猛攻でキザイアに並んだ。J.ハーンである。6ホールのサドンデスの結果、キザイアに栄冠がもたらされた。ツアーナイスガイの優勝である。記者は、B.ハーマンが、安定したゴルフを展開していたから、ハーマンの手中にトロヒーが入るのではと書いていたが、ゴルフは下駄をはくまで、正直わからない。
まだ、正月気分でいても、2018年にツアーはすでに11戦目に入っており、半ばへまっしぐらのツアー競技である。
今回のソニーオープンは、外野からの大きなハプニングが2つも起きた。一つは、北朝鮮のミサイルが飛んできたという警報で
一時、避難するなどの出来事とツアー報道のゴルフチャンネルの労働争議で、スタッフが現場を放り出す事件が勃発し、PGAは
頭を抱えた。テレビクルーやその他スタッフが、仕事を放棄した事件は、ツアーを危うくするに十分な事件である。
さて、日本勢は、5人も参戦していたが、通過したのは、たったの二人,大育と周吾である。片岡は、オーバーシーズチャレンジを数年経験しており、これからますます、うまくなるようなプレヤーである。端正で歯切れのよいゴルフは、多くのファンがつくだろう。ポスト遼としては、最先端である。片岡は、3日目の13番のバンカーからのホームランで、トリプルボギーをたたき、優勝戦線から一歩退いてしまった悔いが残る試合であった。しかし、優勝が17アンダーで、大育は11アンダーンで終わったので、まずツアーの意気込みは成功したといっていいのでは。今平は、4日目に爆発して66であがり、カットぎりぎりの末から出て、トータル6アンダーの54位と健闘した。予選落ちした優作と小平と小鯛は、善戦したとは、いいがたい成績で海外では、まず、ダメとだろう。日本のツアーで稼ぐ以外に、良策はない。期待をする方が、狂っているのかもしれない。
昨年チャンプのJ.Thomas は、12アンダー、スピースは大育と同じ11アンダー、目標はマスターズへの足掛かりをつけて妙である。記者は、今年のトーマスは、昨年のようなわけにはいかないとみる。それ程、期間的にトップの座を維持するのは、並大抵ではない。その点を考えると、タイガーがいかにすごい選手かが、読み取れるのである。タイガー一極時代から、群雄闊歩の乱戦の風情は、今、D.Johnsonを雲の上に一人置くつもりか、タイガーの袖を引くものが、新たに誕生するのか、今年は面白い。ソニーオープンで15アンダーまで延ばしたウエッブシンプソンやジェリケリーがいまだに上位へ食い込んでくる迫力はパワー時代に、思いは複雑に交差する。最終日に、全力でスコアを縮めてくるツアーの選手たち、逃げるが勝ちの世界とは、縁遠いフィールドである。
日本選手は、世界に出てどうなる???
食えるようになるのか、野垂れ死にするのか、紙一重。覚悟と決心と忍耐と努力と明晰なる頭脳が同時に要求されるフィールドであろう。成功した人間が、どれほどいるかで、分かる。成功者は、丸山茂樹、松山英樹、岡本綾子、宮里藍、今のところ4名か???ほかは、アメリカの壁に押しつぶされた下剋上の世界の住人になってしまった。日本で、第一人者であっても、通用するとは限らない。畑岡や川岸が、どうなるか、不透明である。しかし、チャレンジしてもらいたい。遼は、全盛時代に入りかけたとき、アメリカへ行くべきでったが、渡米が3年、遅れたのが、致命傷になった。もう一度、日本でトップに立って、世界を狙う、年齢はまだ時間がある。今をスタートラインと思えば、ブラックホールには吸い込まれないだろう。しかし、歓迎か、非歓迎かは知らないが、日本で最高のパーフォーマンスを見せなければ、再起はむつかしくなる。理由は、メジャー取りの望みが膨らむばかりであるからだ。遼にとっては、生涯一度の難局面であり、この壁を破れば、」世界が見えてくる。マイナーの日本の空気に染まらないことだ。レベルを日本に合わせては世界は開けない。
カットラインを気が遠くなるような長いパットを強烈な集中力でクリアした世界第二位のジョーダンスピース。11アンダーで終了。さすがというほかに言葉がない。