北方領土返還、返せ運動をしていると、社会は、民族主義者だ、右翼だと汚名を着せてはばからない時代があったのは、諸氏の熟知するところである。2月7日は、北方領土の日である。
北方るの領土を求める運動を敵視してきた日本、何という愚かな国家体制であったことか。いかに左翼化して、戦後70年間も、埋没した国家に今、必要なのは、日本国家の在り方が、変化せざるを得ない時期に、遅まきながら到達している事実であろう。北方領土返還を旗印に、日の丸を振れば、官憲が目をつけ、徹底的に阻害してきた結果が、4島の帰還を危うくしてきたのはのは、なんとこたえればいいのだろう。残念ながら、記者が、我が国の最高の知性と尊敬していた西部邁さんが今年の1月に旅経たれた。この2.7について、ぜひ言論を発してもらいたい大事な人だった。西部さんに関しては、別稿で書きたい。
さて、平和ボケの戦後の70年、左翼化した日本がそのスパイラルから抜けだせる絶好の機会と現在を捉えたい。大いに、議論を反映させ、未来につないでいかねばならない。どうか、北方領土返還の旗印に集うものを反社会的扇動家と呼ばないでもらいたい。而して、国家安定を模索するのが、国家国民をリードしていける知性と断ずるからである。
みんなの力で、存在感のある国家を目指そうではないか。平和は、ただで、手持ちになるわけではない。現在の平和は、日本の多くの犠牲者のお陰である真実を忘れまい。
日本時事新聞社 デスク 古賀剛大