プロゴルファーの危うさは、ちょと調子がいいとひな壇におかれ、知らぬ間にどん底に落ちる。
特に、女子ゴルファーは、プレー全盛期の命が長くないので、悲惨である。巷は、ちょと試合に勝つと今太閤ともちあげ雑誌などを飾る。キャデイの清水が、イボミを離れたところで、イボミの未来は、言うまでもない。優勝の声は難しい。調子に乗りすぎたときに、危機は迫っているのを気付かない。笹生優花、天性のゴルファーだが、日本になじみすぎて、有頂天になってはいないか。あれくらいのアプローチとドライバーの飛距離では、世界は遠い。危なく見える選手だ。優勝はむつかしくなった時が、おおくなるほど、末路にはまる。笹生の勝利は、遠いと感じる。メジャーで一躍、筆頭に浮かんだスマイリングクイーン、恵まれた体と運で世界に躍り出た渋野日向子は、実力をつけた選手だが、あまりにもひな壇に飾られて、危うい。アメリカで活躍できる機会を早くものにして、今の足かせから、脱却しないと選手生命が崩れる。石川遼は、15歳から5年間、よく持ちこたえた。アメリカでも頑張った。しかし、アスリートへの道から外れたため、苦労している。逸材が活かしきれないスパイラルに嵌ったのだ。遼の20歳から30歳の10年間でアメリカはすでにアスリートの全盛期を迎え、ゴルフスタイルも完全に変わった。もう、追いつくのは、至難と言わざるを得ない。
世間からちやほやされたときに、プロゴルファーには、危険信号が灯っているのだ。
執筆同人 トーナメントチーフライター 唐津 仁