バブルが崩壊して20年、デフレスパイラルに落ち込んだ日本は、回復の兆しが全く見えない。1989年の38000円台の頂点をじりじり下げ始めて、今、日本ダウは、7000円を割り込もうと地獄を見ている。自分は、菅下経済理論を支持している人間として、今。怒りの満ちた日本の不況をなぜ、国は、為政者は真剣に対処しないか。日銀白川総裁に訊いてみたい。
デフレ経済を、過去20年も続けている国はない。10年以内でどの国も破綻しない限り、デフレ経済から脱出しているのである。デフレは、なぜ、非難されるかと言えば、デフレ、円高、株安と三点セットに終始するからである。日本の輸出経済が、車や、その他、国が誇れる製品を円高のために、減少の一手で行き先が見えないのだ。
アメリカもリーマンショックで、国が赤信号一歩手前まで来たときに、かの連邦銀行のバーナーキン総裁は、50兆円の上る金融緩和策をとり、すかさず,ばらまいた。それでアメリカは窮地を脱したのだ。その後も50兆円をばらまき、雇用政策などの景気抑揚策を実施し、経済を立て直した。日本はどうか。小泉、竹中以来、景気の抑揚策は全然、進まず、我が国の経済をドン底に落とし込んだ。1989年を頂点に右肩下がりで、海の底の徘徊するまでに沈んでいる。
日本沈没である。偉大なるホームランンを打つチャンスは、昨年の3.11東日本大震災にあったのに。この時に、管総理が、その瞬間に20兆円から50兆円もの金を東日本の上空からばらまいておれば、今の経済不況は、その復興エネルギーに飛ばされて、デフレスパイラルから
一挙に脱出できたのに、彼は、8ケ月も無駄な日を過ごした無能な政治家で、日本の起死回生の一打の好機を見逃した。政治家というのは、池田勇人や吉田茂のように有能でなければならない。度胸もなく、無能で、政策も読めない人物を、党利でその座につかしめるは、これは国家的犯罪である。日銀総裁の白川の無能は、日本歴史上、最大である。
日本が、この不況から脱出できないのは、政治家の無能からくる所業である。
早く、インフレ経済に移行しなければならない。白川の任期は、来年3月である。それまでに、日本は沈没か?