ゴルフタイムスの世界   Eagle Eye

ゴルフタイムス編集の古賀のイーグルアイは、焦点を外さないのが自慢です。面白くて、実践的で参考になる記事を提供したい。

石川遼とUSツアー 62 再出発と挑戦 13 修羅場と高揚 5

2014-01-08 | 危うい日本のゴルフの世界

 

          

photo by Golf channel /wgpca

遼がいよいよ、ソ二―オープンに入る

遼に感謝しなければならないことがある。多忙な日々で、釜石を訪問し、現地の子供たちに親密に友好を重ね、元気づけてくれたことだ。それほどに、遼には、東北震災を少しでも救援し、活性化へのエネルギーを送ってくれていることにありがたく思っている。

一度や二度、善意の行為が、東北の人々に伝わった事実は、他のスポーツ選手からも伺い知れるが、遼のように、約束を果たし、衷心から被災者の方々や子供たちに接してくれているのは、本当のチャンピオンであると思うのである。だから、遼への応援団は、減ることはない。辛辣な辛口で批判を主眼とする記者でも、遼のことになると、応援者になってしまうのだから、ファンなら、言をまたないであろう。ソニーオープンの結果は、これからのツアーを占う点でも大事なゲームである。遼のような高いボールを打つ選手には、風は、思ったより、ハザードになる。できるだけ、アイアンを打てる選手だから、短くグリップして、コントロールされた球筋で,戦うのは、どうであろうか。スイングについては、アダムスコットに劣らぬ完成度の高い美しさは、観る者を魅了するに十分だ。これだけのスイングを持った選手は、過去に日本にはいない。35年、メジャーをはじめ
試合を観てきた記者がいうのだから、間違いはあるまい。歴史を創るにふさわしい遼のゴルフだ。

Tournament  of the Champions at Kapalua では、ご存知のように、マスターズチャンピオンであり、昨年、最終タイガー招待、シャーウッドでタイガーをうっちゃたザックジョンソンが、遼の相手になるであろう20歳のジョーダンスピースの猛追の中、18アンダーで優勝した。制した武器は、短めに握ったアイアンであり、風を見事に制御して、グリーンを攻めた結果の勝利だ。ザックは、177センチ、遼より、2センチ背丈があるだけ、ただ、体格が太めだが、攻撃的ゴルフも参考になろうか。

遼は、アプローチとパッテイングは、文句はないので、ワイアラエでは、ポカをやらないことだ。英樹は、マスターズから招待状がすでにきたので、照準をマスターズに合わせた、治療に専念して、日本代表のプレーを見せてほしい。ローアマの経験もあるので、オーガスタは、馴染みのフィールドである。ローアマ二年連続をカントレーに破られたが、遼にとっても、カントレーやユーライン、などの同世代が、ここ5年間のスターダムへのコンピテイターである。遼に休息の時間は、なくなったと言ってもいい。それだけに、ファンの強い思いやりのエネルギーが必要だ。スコアだけが、ものをいう世界、ファンのテレパシーが遼に伝わるとき、ボールは生き物になる。

サアー。面白い世界へわれわれも旅を始めようではないか。

ゴルフタイムスのヘッド記者が、現地取材に走る。表と裏の取材をすべし。50年の取材歴史の貫録を見せよ。伝統の嵐の取材だ。

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日本女子プロの世界は、なぜ、発展しているのか。 1

2014-01-08 | 危うい日本のゴルフの世界

 

    

見事復活の志保          小田美岐と服部道子(学士プロ)

大山、服部、小田、森田理香子、比嘉、など、日本女子選手権者である。        

日本女子プロ協会が、順調に伸びている原因は、何に由来するのか。

なぜ、女子プロの世界は、ますます、充実してきたように思えるが、何が、原因ですか、とよくゴルフファンの方々から、質問される。

第一は、ツアーが面白いこと。 韓国や台湾、タイ、フィリピンなどから、次々にいい選手が参加して、緊迫感          が出てきたこと。

第二は、ベテランが片隅に追いやられるほど、絶え間なく若手の選手が、アマチュアから、又アシスタントから   生まれて切れ目がないこと。

第三は、小林浩美会長の底ぬけに明るい性格が協会だけでなく、ゴルフファンに至るまで、反映して行ったこと。

第四は、男子の低迷を横に、女子の人気に、スポンサーが男子から女子へ鞍替えも辞さなかったこと。スポンサーは、どれだけのお客が見ているのか、これが決め手である。他に意図はない。

第五は、ステップアップツアーにも、若手、ベテランがレギュラーツアーに進めるべく凌ぎを削って、登龍門を大きく開いて、チャンスを与えたこと。

第六は、協会が率先して、ジュニア教育や他のサービスを一丸となって、推し進めていること。樋口前会長や欧米の選手の模範であった岡本綾子など、両人ともアメリカの殿堂入りを果たしているが、やはり、協会の運営に血液を流していること。

第七は、女子でもアメリカに次いで、賞金が高いこと。通常3日間ゲームで決着をつけているが、4日間ゲームも採用していること。

第八は、プロとゴルフファンの垣根がなく、非常に親近感をあたえていること。

第九は、スマイルである。ギャラリーを大事に扱っていること。

第十は、主力組が,藍を始め、USツアーに飛び出たが、その穴を埋める選手、さくらなどが頑張ったこと。

 

協会の組織と会員が、調和がとれて、方針が立てやすいことや、協力体制が会員の義務と判断が行きとどいたのが、記者の印象である。樋口久子前会長が、選手生活もさながら、組織の要になって、社会の信頼を勝ち得た業績は、世界的認識である。記者は、組織や内部の転換期で、小林浩美会長の就任は、見事な人事と記録したい。

 

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石川遼とUSツアー 62 再出発と挑戦 13修羅場と高揚 5

2014-01-07 | 危うい日本のゴルフの世界

 

     

JT nippon series                          遼の強敵、ジョーダンスピース
photo byGolf Channel

 

日本のゴルフは、新年気分で、まだ目が覚めない。

世界はすでにエンジンをかけた状態でステージがにぎやかだ。マウイのベンクレンショーがデザインしたプランテーションのフィールドは、ウエブシンプソンやジョーダンスピース、二人のジョンソンで熱戦を繰り広げている。すでに、アメリカの選手は、臨戦態勢に入って用意周到というところか。遼は、ソニーから、出撃だ。英樹が、左手首の故障から、初戦あたりは、欠場、マスターズの招待はもらったので、治療体制に入っている。昨年、藤田の例もあるので、慎重にならざるを得ない。藤田は、昨年ハワイで怪我をして、マスターズに出たが、最下位であった。記者もオーガスタにいて、胸が痛くなった。

今、旬だからといさんで、突撃しても、精神と肉体のバランスが取れていなければ、名誉と賞金は稼げない。遼や英樹の超えていかなければならないハードルが、山ほどある。

世界の各地で、20歳前後のプレヤ―の台頭が激しく、ゴルフファンには、見当がつかなくなって、データ―を読みほぐす能力が必要だ。2013年の優勝選手30名でチャンピオンズトーナメントを戦っているジョーダンスピースも遼より若い。いつの間のか、遼が兄貴分になっているのだから、時間は早い。英樹は、180センチ、旬なゴルファーの体格の主流だ。スピースも185センチ、学生気分を残した若手のホープである。以前は、名選手は175センチの背丈が中心だったと思う。ゲイリープレヤー、トムワトソン、ベンクレンショー、トレヴィノ、少し高くてにクラス、178センチ、それ以前の大男は、アンデイビーン、トムワイズコフ、それ以前は、バイロンネルソンなどがいる。だから、遼は、決して体格に引け目はない。名選手が175センチの背丈なのだ。もちろん、現在は、技術と力が要求されるタイガーのような、180センチを超える背丈の選手が、有利だとも言えるが、トレヴィノは、背が低い方が、グリーンに近いと明言を残してる。健康、肉体の強化、スポーツの鏡である。

遼は、腰痛をうまくきりぬけた選手で、その努力は、マッスル強化、腹筋強化、など評価に値する。遼は、ソニーオープンから全力を出していく。すぐに勝利を呼び込むための勇足だけは、避けて、じっくり結果がついてくるまで、いこう。5年などすぐすぎる。記者は、遼のスキルは、世界的に活躍できるだけのレベルに達していると考えるので、あわてる必要はない。33歳にして、初憂勝の勇作も陣をソニーに構える。遼と勇作は、上位につけるのは、ほぼ、間違いない。勇作にとっては、試金石だ。2014年を占う大事な戦いである。家族連れのお祭りで終わったら、今年の前期で苦労することになる。戦いに憂いを残してはならない。英樹は、完全治療するまで、辛抱しなければ、これまた、問題である。英樹は、優勝できる窓口にきて、足踏みしている状態であろうから、戦いをしたいのは理解できる。相撲で琴欧州が、完治するまで、膝をいたわっていたら、綱を張れて、少なくとも5勝以上の星はあげたはずだ。爆弾を抱えていては、自分の方が、先に爆死する。ゴルフファンは、温かい目で、英樹を見守ってもらいたい。

遼は、孤独な戦が、はじまるが、遼のファンは、熱烈であるから、ファンのエネルギーを糧に、ハードルを突破してもらいたい。

サアー。いよいよ、幕が開ける!!!

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ヴィオロンの響き

2014-01-04 | 日記

 

 

 咽び泣くような19世紀のヴィオロンの響きを苦い、熱いコーフィーを嗜みながら聴く。

録音もままならい時代だから、小さな音が、途切れる。サラサーテ実像自身が奏でるツゲネルワイゼンは、

こころの奥底まで、溶かしそうだ。マーネン、マルトー、ナシエッツ、ベチニコフ、ロゼ、

シュムラー、ヴィアルド、ヴォルフイスラエル、イザイ、それぞれ時代のマスターである。

この流れるヴィオロンのかすれた音に身をゆだねるときこそ、自分を取り戻した至高の時間である。まさに、人間の生きている時間など、忘却の片隅におかれそうだが、その一瞬の響きが、贅沢で宇宙の果てまでも届くかとさえ思う。

                     2014年1月4日

                     自宅にて、  古賀剛大

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世界のゴルフを語ろう。 謹賀新年 !!!

2014-01-02 | 危うい日本のゴルフの世界

 

      

photo from a fiend               photo by Golfchannel            photo from wgpca

 

明けまして、おめでとうございます。

新年好 !!!

A Happy New Year !!!

まだ、ありがたいことに、島国であるがゆえに、ゴルフファンは、外へ逃げてはいない。

日本のゴルフに埋没してしまうと、世界の進歩から置いていかれて、停滞したまま、日本独特のゴルフがため息をつきながら、存在する羽目になる。ゴルフファンは、日本のツアーに朝早くから、選手の言動を観察しようと余念がない。遼と英樹が、20歳を境に、USツアーを志したのは、大成功の選択である。アマチュアに席巻された日本ツアーは、レベルは淀んで低い。選手そのものは、非常に力があるのだが、日本のフィールドでゲームをする限り、日本で、通用するゴルフをすれば、事足りるマンネリ化の弊害だ。

宮里勇作は、2014年の顔になると思うが、彼は、アマ選手権を二度も勝利したのだから、その後、すぐに、米国に修行に、またはツアー選択に急ぐべきであったと記者はおもう。一つ勝つのに、11年の長きを要したのは、本人の努力の不足も、不運も、裏を返せば、優勝しなくても、三度の飯には、事欠かない環境が彼のステップを止めたとも思っている。優勝もしないで、高級車を乗り回していた勇作は、ゴルフを辞めようと思ったのだろうか。何を考えているのだろうと思ったゴルフの先輩たちは、JGA出身だけにわんさといるのだ。世の中は、慈善事業のお陰で、生きているのではない。ゴルフの哲学とルールには、インヴィジブルな面が80%あり、顰蹙をかったら、プロの世界は、終焉だ。11年目でJTカップに優勝し、日本一になったのだから、高級車も似合うと思うし、これから、複数優勝をしていく運命がまっている。自分の涙、藍の涙、父母の涙、応援者の涙、忘れないでほしい。

このJTの試合で、英樹が欠場、もし、英樹が出ていたら、勇作の一位は、なかったかもしれない。アマチュアに蹴とばされた日本のツアー選手は、自分が、世界に通用すると勘違いしてはならない。レベルは、世界のアマチュア以下である認識を持って、スター気分を捨ててもらいたい。正月から、厳しい事実を網羅して、プロたちに怒られそうだが、激励の積りでいるので、咀嚼してほしい。

低いレベルのゲームでも、足を運んでくれるゴルフファンは、プロゴルファーの神様である。その神様がいて、スポンサーがあり、報道機関があり、世に訴える人たちが集う。低いレベルでも、我慢しているのに、ゴルフギャラリーを大切に思わず、自分が神様だと言わんばかりに、フィールドを闊歩しているプロたちは、評論を待つまでもない。スポンサーは、プロのためにあるのではない。そこに集まるゴルフファンのために、ある事実をわすれまい。

うまくもないのに、フィールドでカメラが動けば、ドナル! それに加勢して、横のプロまでが、大声を出す、とてもアメリカでは、考えられない風景だ。プロは、もっと、ゴルフに集中しなければならない。怒りで、集中が途切れるイアンポールターは、最悪で、怒りを殺すことを覚えたヘンリクステンソンに、ずいぶん、ゴルフィングにおいていかれた。ヘンリクは、US,ヨーロッパのトップに躍り出た。それは、ゴルフの内面が、なにかを、自分自身で発見したからだろう。ヘンリクの大変化には、驚いている。

記者は、小平のことを書いた。小平が、ツアー選手権に優勝することを予言にて表現した今年である。しかし、思ったほど、ゴルフが進歩していない。井の中の蛙で、ぬるま湯に浸かってはならない。
彼のゴルフが、今の日本で、十分すぎるほど通用しているからだ。つまり、このままだと、JGTOの選手で、世界の選手にはなれない。他に、国際的に、おお見栄を切って、通用する選手は、いない。これは、記者が40年間も、ツアーを追いかけて、学んだ眼力である。だから、遼と英樹は、特別なのだ。つまり、世界の顔になれる選手なのである。ジャンボや青木時代から、日本のゴルフは、停滞したまま、動きを止めている。進歩していると思ったら、それは、日本のゴルフ、クラブメーカーやボールメーカーのことであって、プロゴルファーの存在を語るものではない。

これから、論陣を張りたいのは、1)女子ゴルフの大発展の源は、なにか。

                    2)日本の男子ツアーをどうすれば、改善できるか。

                    3)石川遼とUSツアー、英樹のゴルフ

など、連載をして、会員と考えていきたい。

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