T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

 近況61  コミケから1週間

2023-08-21 20:47:08 | 同人誌
   

 コミックマーケットの準備をする数か月前から、私生活で時間を取られることが多く創作
活動が影響を受けることが予想されました。それ以前から予期されていた事ではありますが、
6月中旬に母が事故に遭い急遽対応しなければなりませんでした。
 本来ならその頃から新刊の作成に入るところでしたが、ほかの親族は全く当てにならず
私は独力で全てを解決しなければなりませんでした。そこで新刊はあきらめ、これまでに刊行
した戦車砲塔の本の総集編を作ることにしました。時間の余裕があればそこに新刊に予定
した記事を載せることもできるはずです。
 しかし、事態は思ったほど簡単ではなくたびたび母宅へ行き事態の収拾に当たらねばなり
ませんでした。7月に入ると母宅のエアコンが作動しないことがわかり、原因究明と対処が
これに加わります。結局、使用10年を過ぎた本体の電子部品関係のエラーらしいと分かり
買い替えと付け替え工事を手配し、8月初旬に終えました。
 母は、事故の影響で片目の視力が低下したので反対側の目の白内障手術をして視力を
回復する方法をとることにしました。事故後二週間で決断を下し、術後の経過も順調で現在
は以前の生活に戻りつつあります。

  

 これに夏の暑さによる自身の疲労も重なり、充分に体調管理しなければ共倒れになる危険
がありました。私自身も首の持病を抱えていますので、慎重に事を運ばないと同人誌の刊行も
危ぶまれます。幸い、いくつかの危機を切り抜けて両方の解決を図ることができましたが、同人
誌の編集の時間が足りず誤字脱字を連発する結果とあいなりました。
 同人誌の脱稿時には毎回徹夜作業で詰めるのが通例でしたが、それをやるとその後々に
影響することが予想されたので、断念しなければなりません。やはりもう若くはないし、小康状
態の母にどういう突発事項が起きるかわからなかったのです。結果的にいくつかのトラブルを
うまく片付けてイベント参加と撤収までは終えることができました。しかし、それで終わりではあ
りません。
 イベントでの販売部数が思ったほど伸びず、また事前の会場への搬入発注に間違いがあり、
大変な数が余ってしまったのです。一部はメロンブックスさんに引き取ってもらえましたが、大箱
二つ分の本を宅急便で発送するのに大変な思いをしました。それで買って1年ほどのカートを
壊してしまいました。アルミ軽量のカートだったのでプラスティックの車軸が摩擦熱で溶けてきて
消毒用アルコールで冷却しながら押す始末です。
 その大量の本も通販が好調で、早ければ今月中に戦車砲塔百科の初版はなくなる予定
です。なぜ、例年と異なる売れ方になったのかは理由がわかっていません。ただ、今回の総集編
の販売は前回の戦車サスペンション百科のことから予想されたことらしく、総集編が出るまで買
い控える動きがあったのかもしれません。実際にイベントでは今回の新刊は総集編ですと紹介す
ると、それだけ買って行く一般入場の方が大半でした。それで戦車砲塔の本Ⅳは残部から考え
て在庫が残ることが予想されます。イベントでは戦車サスペンション百科がよく売れる傾向があっ
て、今後も細々と売れるタイプの本ではないかと言う実感を得ました。在庫がほぼなくなったので
機会を見て八回目の増刷をしたいと思っています。
 イベント後の1週間で通販での残部チェックと補充の発送を行い、その他の書類仕事と母宅
での雑用をこなし、今後の増刷に備えて戦車砲塔百科の校正と再入稿の準備を進めています。
また、PANZER誌に一冊献上しましたので、気に留めていただければ次々号あたりに掲載していた
だけるかもしれません。これらのフォローが終わって初めて僕の夏の同人活動は一段落つくのです。

   

 これらの期間中、アンチによる妨害工作が度々あり精神障害者による名誉棄損があった事が
伺われました。しかしそんなことより多くの一般人がその情報の真偽も確かめないまま妄信し同調
したことの方が重要でしょう。幸いそれらの動きを回避して事なきを得ましたが、これを教訓にネット
上での犯罪的行為の防止と取り締まりを望むものです。
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 コミックマーケット102に参加しました。

2023-08-13 21:29:41 | 同人誌
   

 本日はコミックマーケット102二日目が開催され、私も新刊を作って参加しました。
数日前から台風が日本に接近していて、影響が懸念されましたが、二つの台風はそれて行って
コミケには大きな影響がないように思えました。それで油断していたら、朝の出がけにどしゃぶりが
始まって、あわててゴミ袋を本を入れた段ボール箱に被せる始末です。
 幸いただの通り雨で駅に着くころには上がっていましたが、もし自転車で走っている最中だった
ら防ぐ間もなく本は水浸しになっていたでしょう。
 そんなアクシデントもありましたが、おおむねいつも通りに会場に着き、準備も整いました。今年
のコミケは久しぶりに通常に近い開催で希望が持てますが、期間は二日間のままでやはり規模
の縮小はさけられないようでした。有料化されてから人の入り方も整然と整理されて、前も書き
ましたが野性味のなくなったイベントという感じはします。その代わりネット方面での拡大は年々
進んでいるようです。

   

 今後の僕の方向性というのは混沌としています。どちらかと言えばミリタリー関連を縮小して
また漫画を描く方向で進めてゆきたいのですが、実力的には今一つ二つであります。それと、私
生活の変動もあります。突発的なトラブルが起きやすくどうしてもまとまった時間を取りにくくなる
ように思えます。今回の新刊にしても戦車砲塔の本のⅠ~Ⅳの総集編です。記事を読みやすく
するため再編集したという部分はありますが、内容は9割がた再録です。それでもぎりぎりのタイ
ミングでしたが、やらなければならなかった理由は『キリ』をつけるためでした。以前のサスペンション
の本の時も、一冊にまとめることで印刷に関する煩雑な手続きを省略しなければ先へ進めない
という状況がありましたが、今回も四冊を一冊にまとめる事での省力化を狙っています。

   
 
 当日は夏のコミケらしく大変な暑さで、それに湿気が加わって熱中症が懸念されました。そして
困ったことに『のぼり』を固定しているテープのノリ面が暑さでやられたらしく、頻繁に傾いてきます。
元々は簡単なパーツ構成で最大の効果を上げるように考えたものですが、組み立てがビニール
テープやダクトテープに頼っていたので、夏はいけません。今後のぼりを立てるのなら構造的にしっ
かりした物にする必要があります。
 熱中症の方は水やスポーツドリンクをたくさん持って行ったので大丈夫でした。バッグの飲料を
凍らせてタオルで包んで持ってゆく方法は結構有効で家から6時間たっても十分冷たい飲み物
を得ることができました。現地やゆく途中で買う方法もありますが、貴重な時間を浪費するので
時間に余裕がある場合に限ります。即売会でなければ濡れタオルとかミストを出す送風機がよい
らしいのですが、本を扱う関係でだれも使っていないようです。

   

 湿気があまりにもすごいので外の天気が気になったのですが、聞いた話では又しても豪雨だそう
で、1時を過ぎたあたりから人出もまばらになり、今回は前回並みに売れない状態でした。それで
も一応収支的には経費をペイできたので、コミケとほかのイベントはやはり違います。そして会場か
ら売れ残った本をメロンブックスさんに少し回収していただいたので、その分の売り上げで埋め合わ
せができると思います。
 イベントが終わって外に出ると水たまりができていて確かに雨が降ったようでした。自宅に帰る道
すがら曇って遠くの雷雲が光っています。そしてシャワーを浴びてPC前に来ると土砂降りになっていま
した。運が良かったのか悪かったのか、ともかく本を濡らすことは回避できましたし、汗と湿気で不快
な感じでも体力は何とか持ったのです。この2か月は大変長かったのですが次へ引き継ぐことができまし
た。

   
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戦車砲塔の本Ⅳの増刷に関して

2023-07-13 17:52:47 | 同人誌
   

 昨日、日光企画池袋支店へ行って原稿を収めてきました。2刷目が半年以上かかったのは
異例の遅さですが、これには単価を下げるために従来より多く刷った事と、AI関連の混乱が
影響していたようです。6月に入って私事で作業が進まず、メロンブックスさんの通販在庫が
切れてしまいましたが1週間程後に補充されるはずです。
 昨日の東京は体温なみの37度の気温となり、移動するのも困難な状況でしたが、池袋から
神保町と秋葉原をめぐり所用を済ませて帰宅しました。書泉さんの在庫チェックではブック
タワーの一部在庫が切れている事が分かったのでフォローしたいと思います。
 今後のことですが、戦車砲塔の本はⅤを出さず総集編にまとめる予定です。可能ならいく
らか記事を書き足しますが、基本的に戦車サスペンションの本と同様に9割が再録となります。
戦車サスペンション百科はいまだに細々と売れ続けるロングラン商品となりましたが、砲塔の本
の総集編もそうなってくれるでしょうか。期待したいところです。

   

 この手の解説本は僕の性に合っているらしく、これまでシリーズを重ねることができました。
これも買ってくださるお客さんたちのおかげです。今後も何か取り組んでみたい課題が見つかっ
たら始めたいと思いますが、まずは絵の方へ一旦戻って売れない漫画本でも作ろうかと思います。
 巷ではAI関連の混乱が一段落して、多くの大手画像サイトではAI禁止となることで決着を
見ました。しかしAI生成画像そのものがこれで消えるわけではなく、気づかない部分(例えば
漫画の背景画等)では浸透が始まっていてこれらの研究は今後も続いてゆきます。また、画像
生成以外のAI活用は確実に社会に浸透していて、もう後戻りが効かない線を越えています。
それらに関する勉強も進めてゆきたいと思います。
 これからの人間の人生というのは、生涯学び続ける必要があるのだそうです。今までは、学生
時代に勉学し、就職して仕事をし、引退後に余生を送るという3段階だったそうですが、今後は
次々に出てくる科学技術や新情報を学んで使いこなして行かねばならないのです。それはそれで
面白いと思いますが、まずは目の前のAI問題からかたずけて行かねばなりません。

  

 6月末ごろにTwitterが閲覧回数制限を始めて混乱が始まりました。その理由はAIが自動
検索を大量に行うせいで機能に支障が出たらしいのですが、僕にははっきりした事はわかりません。
しかしその直後、メタバースの失敗で多額の負債を抱えるメタ社がThredsというSNSを立ち上げ
競合する姿勢を示したことでさらに混乱が増しました。その後の評価でスレッズは機能的に未熟で
制約も多くTwitterの代わりとはならないとされたようですが、避難先としてマイナーな掲示板が
パンクしたり、元2ちゃんねるである5chで内部抗争が起きたりと、ネット内のこの界隈では
再編の動きがあります。

   

 これらの混乱のせいか、僕の周囲の6月末のリセットの影響はミニマムであり怖いくらい平穏に
時間が流れています。どうやらネット内で長年僕にアンチ活動を行っている者が地元の若年層に
情報を流すことによって兵隊として使っていた構造があるようですが、それが今年に入ってからのネ
ット環境の激変で縮小したのではないかと考えられます。彼らの私に対する直近3年程の背乗り
は失敗に終わったようです。こんなことを続けているうちに年々彼らの手口は明らかになって逃げ道
がなくなっているはずですが、やはりそこは精神に障害があるためか全てを捨て去って逃げるという
事はできないようです。周囲の人間を不幸に巻き込んで行き着く果てまで行った彼らは最後にはどう
なるのか?それは私の関知するところではないのです。
 本日7月13日から撮影罪が施行されるそうで、盗撮によって性加害を与えるような場合には
罰則が適用されるそうです。しかしこれらの盗撮に関してはプライバシーとかスパイ防止等も関わる
ことですので、今後の法改正の行方が気になるところではあります。

     
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AI作画について 3

2023-04-23 20:43:44 | 同人誌
   

 先ごろ欧州がAI関連の規制に関して具体案を発表し、2024年をめどに実行すると発表
しました。一方、日本では地方自治体がchatGPIの導入について発表し、それらの文章
生成物は表に出ない旨を表明しました。
 AIの発達に関しては、あるレベルが達成されてからの社会への浸透が急激に進行し、
二次元画像の著作権の問題が論議を呼んでいます。中国のゲーム業界ではAI作画が手描
きの絵を駆逐し始めたと言われます。この辺りは各々の国による著作権や文化への考え
方が表れている様です。

    

 欧州は文化の発信地であり、アメリカは欧州に習い日本はアメリカのサブカルチャー
に習うような風潮があります。文化の多様化の時代となり日本はその様な流れから脱却
しつつあるのも事実ですが、国力の衰えから欧米の先進国に習い後塵を拝す傾向からは
抜け出ることが出来ていません。したがって欧州のAI関連への規制は遅かれ早かれ日本
へ影響をもたらす事は必然となるでしょう。
 一方で中国の対応はそれとは対極的です。以前も書きましたが、共産主義的な考え方
では現物が存在し効力を発揮する事に意義を見出し、それは国防軍事分野では顕著です。
中国は90年代以降、国策で漫画・アニメ等のサブカルチャーを推進しましたが、それは
経済や情報と同列に文化を捉えているからです。AIが効率的に生成物を作り得るならば、
それが上記の考え方から推進すべきという考え方に至るのも無理からぬ事と思えます。

   

 この二つの考え方は、イデオロギーによってAIへの対応が変わってくる事実を示して
いる様に思えます。そして日本は二つのイデオロギーを所々取り入れて独自の社会構造
を作ってきました。良い加減だったのか適当だったのか、いずれにしても極東の小国が
文化的に特異で独自な位置を占めているのも事実です。
 私には、今後の日本のAIに対する方針が迷走するように思えます。そして何かの外圧
で急激な舵取りをすると言う歴史的な動きをトレースするのではないかと考えています。
それは日本に良くも悪くも統一された価値基準がないという点と、経済大国としての立
場上他国との関係を無視できない事から、主たる付き合い先に右へならえせざるを得な
いからです。主たる付き合い先とは欧米の事です。
 ロシアのウクライナ侵攻以来、日本の欧米への接近はますます進んでおり、欧米各国
は中国の締め出しを進めつつあります。日本がAIに対する独自で強力な評価ができない
以上は、欧米に少し遅れて追従するというのが順当な予想でしょう。問題となるのは、
その時期です。対応が遅ければ遅いほど混乱をきたす事は目に見えています。その間も
AIは発展し、人間の能力を超えるシンギュラリティが間近かに迫っているのです。

   

 よくAI規制に関しては科学の発展への逆行の様にいう向きがありますが、それは違う
と思います。社会への影響が大きい技術であればあるほど、そのガイドラインが必要で
あり、悪用と暴走を抑制するのは時代の必然ではないかと思えます。勿論、どういう規
制であれ定期的に見直す機会を設けなければならない事は言うまでもないのですが。

    

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 近況55 年末から現在にかけて

2023-01-23 23:12:10 | 同人誌
   
   幸の字の雲
 昨年の11月に原因不明の高熱を出して二日ほど寝込んでいました。3年前の10月ごろに
インフルエンザにかかり、やはり数日寝込んでいました。その翌年、交通事故で2週間の
入院生活を送っていて、秋ごろになると病気やけがで寝込む事が多いようです。
 偶然か、それとも何かの原因があるのか、ともかく気を付けるに越した事はありません。
昨年の高熱に関しては、咳も鼻水もなく風邪の類ではないようでした。首のリンパ節が大
きく10cmほど膨らんで細菌が体内に入ったことは確かですが、病院では「風邪性の病
気」としか分かりませんでした。その際PCR検査を受けて陰性だったのでコロナではなかっ
たのですが。
 いろいろ考えた末に、原因としてあり得るのは髭剃りのカミソリから何かが感染したの
ではないかと思われました。カミソリは風呂場に置かれていて湿気が多く、昨年から風呂
に入らず毎日シャワーで済ませていたので細菌が繁殖したのかも知れません。風呂の残り
水には塩素の錠剤を入れて殺菌していましたが、他の部分は湿気の関係で菌が残っていた
のでしょう。
 僕の肌は弱い方で、髭をそる度に血が出ます。感染経路が呼吸器や消化器系ではないと
すると皮膚くらいしか考えられません。その後、カミソリも塩素系洗剤で消毒する事にし
ました。気温が高くなる春から秋にかけてはそれを続けるか、カミソリを風呂の外に保管
しておいた方が無難でしょう。

    

 テレビでも触れられていますがコロナ感染が始まってから3年が経ちました。今から3
年前の状況としては、海外の映像が日本で報道され、日本にも感染が広がるという警告が
なされ実際に感染者も確認され始めていました。同人誌界隈では夏のイベントがどうなる
のか危惧され、私は春のコミティアを最後に活動を休止せざるを得ませんでした。
 私に関する3年前の情報がネット上のどこかで流されているようですが、もし今でも流
されいるとしたら今後は二年程同人活動が止まっている事になるはずです。しかし噂では、
中傷に関する法改正とTwitterの改革の影響で旧来のアンチ活動の構成員は半引退をしてい
るようです。このあたりの動向は春までの2か月間で追々明らかになることでしょう。

   

 同人誌の売り上げに関しては、年末のコミケの時点でコミケの売り上げとほぼ同数のネ
ット販売の予約があり、その後の20日間でさらに売り上げがありましたが書店での売り
上げに関しては不明です。直接店舗に出向いて確認すればできますが、今の所上京の予定
はありません。気になるのは虎の穴とメロンブックスで顕著な売り上げの差がある事です。
大体3~4倍の開きがあり、これは今までになかった事です。推測では例のAI本の激増で
本の存在が検索し辛くなっているのではないかと思われますが、これは書店側のAI絵に対
する対応の差が出ているのかもしれません。
 2月初旬にまでいくらか売り上げが伸びた後、その後は売り上げが止まる事を考えると
春ごろまで様子を見て戦車砲塔の本Ⅳの増刷をどうするか、又その後をどうするかを考え
る予定です。その後に関してとはⅤを作るか総集編を作って記事を増補するかと言う決断
をするという事です。全般的に言って私も周囲の同人状況もミリタリー関連の縮小傾向が
あるように思えます。世界的な軍拡の状況とそれは少し関係が異なるように思えるのです。
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 新しい年 2023

2023-01-02 21:45:08 | 同人誌
   

 今年は年始から地元の神社へお参りして破魔矢とお守りを買いおみくじを引きました。
前日の疲れが残っていましたが、幸い首は痛くならず天気の良い参拝となりました。
神社ではコロナ前と同等の人出があって、だれも第八波を気にしていないようです。
PCでTwitterを確認すると戦車砲塔の本Ⅳの告知が80のインプレッションを獲得していま
したが、何のことかわからずリアクションが取れませんでした。インプレッション数と
言うのは再生数の事だそうです。それだけの方から読んでいただいたと言う事でしょう。

   

 同人ショップもチェックしてみましたが販売数は年末の数でストップしていました。
Ⅳの売れ行きに合わせてⅡとⅢとサス百科が少しずつ売れていたのはうれしかったです。
今の状態にイベントの販売数を合わせると印刷数の半数になるので、この1月のうちに
残りが売れる確率は低くなってきました。すると第二刷は今すぐではなく3月以降にな
ると考えられ、誤字脱字のチェックに時間を取れそうです。
 単価を下げるためにまとまった数を刷るので、原価を回収できるのかいつも気にかけ
ています。同人誌なので儲けを気にするべきではないのですが、長期的に継続するため
に回転資金の維持は基本だと僕は考えています。

    

 今年は僕の同人的には転換の年になると思うので、Ⅳの出版には力を入れて失敗のな
いように気構えました。今年は戦車砲塔の本のVを出すか総集編にかかるかはまだ決めて
いませんが、できればさらにその先への布石を打ちたいと思っています。それからできれ
ば自宅の移転も実現したいと思います。
 今後ともT.N.T.SHOWをよろしくお願いいたします。

     
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 コミックマーケット101に参加しました

2022-12-31 23:52:40 | 同人誌
   

 本日はコミックマーケット101二日目が開催され、私も新刊を作って参加しました。
みなさんお疲れさまでした。
 今回は事前にネットでの予約販売を開始し、Twitterでの予告を出す等、以前とは少し違
った手順を踏みました。予約販売の為、予告のサンプルページを店側に提出しなければな
らず、まずそれから先に仕上げなければなりませんでした。その後、本全体のレイアウト
や仕上げに入る訳ですが、普通はそこから変更があったりするので早い段階で部分的に仕
上げてしまうのは危険があります。
 実際に印刷所に入稿する10日も前に同人ショップにサンプルを入れたのでプレッシャー
があります。しかも原稿が出来る前に予約で売れてしまうと血圧が上がります。9割がた
本が出来ていても〆切直前は時間との勝負です。少しでも仕上げを入れたいので時間との
競争になるのです。もっと計画的にといつも思うのですが、やはりその場になってみない
と分からないものです。結局、メロンブックスさんに納入予定の部数の半数がイベント開
催時に予約で売れてしまい。ブースを訪ねていらした担当の方に追加納入をお願いする事
になりました。会場から同人ショップ宛に無料で回収してくれる便があるのでとてもに助
かります。メロンブックスさんからは書泉の秋葉原・神保町の両支店へ配本しているので、
その分も考えないといけません。

 当日は天気も良く気温も10℃を上回っており、多くの人出が見られました。今回のミリ
メカブースは成人男性向けエリアと隣接しているので、そちらから流れてくる客足が期待
できます。果せるかな、開場から30分ほどするとこちらへ人の波が流れてきました。午後
一時を過ぎても勢いは衰えず、コミケの底力を感じます。
 新刊が出たのでまずその売り上げが多いとして、夏に出した砲塔の本のⅢはその半分と
考えていました。それ以前のⅡやサスペンション百科は更にその半分と思っていたのです
が、実際には三冊いっしょに買って行かれる方が多く、ネットでほとんど売れなくなった
サスペンション百科が良く売れて、Ⅱ・Ⅲ・百科が各々ほぼ同数と言う結果になりました。
やはり手に取ってみるのと、ネットのサンプルページだけ見るのとでは違うのかと思えた
のですが、その辺りはどうなのでしょう?

   

 例によって予測数の2割程多く持って行きましたが、サス本は残り1冊と見本誌が残り、
砲塔の本Ⅲが大量に余りました。10がつごろ同人ショップに納めた本がこの時点で全部売
れていて会場から無料便で配本する予定が全く売れず、持って帰る事になったのです。
 なぜⅢが売れなかったのか、これまでになかった事ですが思い当る点はAI本の氾濫以外
にはありませんでした。時期が悪かったのか内容がありふれていたのか、読者からの意見
が聞かれないので何とも判断が付きません。
 そういう点で言うと今回のⅣは内容も独創的で他の人とのバッティングはほぼ無いと思
えます。いずれにしても2月迄のの1カ月でどれだけ部数を伸ばせるのか、増刷のタイミン
グは何時なのか、注意深く読まなくてはいけません。

  

 帰りに秋葉原の書泉さんによって行った所、僕の本は跡形もありませんでした。向こう
からどれだけの部数が売れて残部がいくつかと言う情報が間接的にしか伝わらないので対
応が遅れるのと、今のシステムでは見本誌を送るのが難しい点に原因があるようです。内
容が分かるのとそうでないのとでは購買意欲に大きな差があるのです。幸い今回はTwitter
で予告を打って80ほどの反響がありました。今後はどのような予告をTwitterで行うのか、
よく考えることは重要だと思えます。

   

 今年の概観については項をあらためます。
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 近況54 戦車砲塔の本の増刷に関して

2022-11-03 21:55:05 | 同人誌
   

 昨日、印刷所に行って戦車砲塔の本Ⅲの増刷をしました。メロンブックさんでの在庫が
なくなり、頃合いとしても初版の訂正ができていたので入稿する事にしたのです。一方、
虎の穴さんでの売れ行きは今ひとつで9・10月の間はほとんど売れていませんでした。
これは店舗の事情が絡んでいると思われ、例のAI作画の本も影響があったのではないかと
思います。メロンブックスさんでは書泉と提携して在庫の移動も行っており、実質的に3
店舗での売れ行きがあるので差が出た訳です。
 印刷所の日光企画御茶ノ水支店は27日で閉店し、池袋へ移転したことが直前に分かっ
たので、当日は久しぶりに池袋に行って入稿を済ませました。池袋は若いころから下済み
時代とゲームデザインの仕事で通った所なので良く知った土地です。しかし行ってみると
市庁舎周辺は再開発ですっかり変わっていて、アニメ関連の店舗も増えていました。駅そ
ばを食べたのも久しぶりです。
 その後、神保町の古本市へ行って一回りして帰途につきました。古本市は今日が最終日
で、それほど人も多くなく、古い戦車関連の本などを三冊ほど買うことができました。同
人誌の関連で技術史を調べる機会が増え、ミリタリー関連と言うより本物の技術・科学の
文献を見てばかりいます。分からない内容も多いのですが、そこは勉強する気構えで根気
強く回っています。

   

 メロンブックスさんでの在庫は現在ありませんが、18日に納品となり予約を受け付け
ているはずです。書泉グランデも見てきましたがそちらのⅢの在庫は4冊ありました。
 戦車砲塔の本Ⅰに関しては今回は増刷を見送ることにしました。これは9・10月の他
の売れ行きが今ひとつで在庫が残っている事と、Ⅱ・Ⅲと並べて観ると内容が合わない様
に思えたからです。Ⅰが主に創成期~二次大戦までなのに対し、Ⅱ・Ⅲは戦後戦車が中心
なのですから無理もありませんが、このまま欠番にするのは無責任と言う物です。何らか
の形でフォローしたいと考えています。

    

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 AI絵やTwitterに関する進展が毎日のように更新されています。いずれも同人誌の今後に
影響があると思える動きですが、私の方では直近で別の事を進めなければならないので暫く
静観する事になりそうです。しかしTwitterに関しては改革が進むことが期待できる状況に
なったので、早ければ今年中にもアクションを取れるかもしれません。

      

 自転車のU字ロックが壊れてしまいました。とりあえず100均のダイヤルロックで代用して
いますが、こういう物は長期間使えるものではありません。U字ロックは価格の割に安全性
が高いので次の物を探しています。あと後輪のタイヤを買いましたが、以前使っていたハー
フスリックタイヤが見つからず、他の物を付ける事になりました。前後で違う物になります
が、前輪もすり減っているので来年は前後そろう事になりそうです。
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 AI作画について 2 著作権の観点から

2022-10-20 19:16:29 | 同人誌


 著作を書いた瞬間にそれに付与される権利、それが著作権です。言わば人間における人権の
ようなもので、作者の死語70年後に消滅します。大抵の人は著作を作ることができませんでした
が、そうした人々に著作を提供することで生計を立てる作家の為に、その権利を保護する目的で
作られました。著作権はその国の法律で保護される事により法的な効力を持ち、裁判等で作家
が自分の権利を主張することができます。

   

 前回の記事から10日が経ちましたが、いくつかの進展があり議論も各所で進んでいるようです。
AI絵には著作権がなく、それは生成される過程でオペレーターが手を加える所がないためですが、
どこまで手を加えれば著作権が発生するかという点と、AI使用の明示の有無が議論の元になっ
ているのです。作家の立場からすれば、著作権のない画像がネット内で発表され人気を博す
(Twitterではフォロワー数の多さで示される)ということは、自分存在意義にもかかわってきます。
そればかりでなく実際の収入にも影響するわけですら、AI絵を手書きであるかのように発表する
のは詐欺と言えるのです。
 しかし、この同じ現象をAI絵を作る人の側から見ると、別の側面が見えてきます。つまり元々作
画能力がない人のほうが作家より多く、それはネット内でも変わらないわけですから、自分にも絵
が描けた(生成できた)という軽い気持ちで発表したところ、絵で収益を得ているプロから苦言を
呈されたということになるかも知れないです。

 背景にある様々な事情に鑑みて、これからは単純にAIで生成された画像、あるいは手で描かれ
た画像には明示がエチケットになるのではないかと思えます。しばらくの間は、そのパーセンテー
ジやどのような表示とするのか等の試行錯誤の時期となるでしょう。分かりやすくいえば、食品表
示のように内容やその割合が絵の品質表示となるのです。牛乳は乳脂肪分何%以上でそれ以
下は加工乳であるという線引きが絵の世界に入ってくるのは違和感がありますが、AI絵ショック
が起きた以上は対応する必要があると思います。

   

 作家たちの間では、これらの状況を座して静観せず自らAI作画を道具として活用する動きが始
まっています。部分的に自分以外の作画を導入するという行為は珍しくなく、むしろかなり古くか
らある分業体制の一つとさえ言えます。漫画ではアシスタントに背景やモブキャラの作画を発注
して作家本人は主人公を描くといった作業は昭和のころからの伝統で、現在では版権フリーの背
景画やペイントソフトによる効果線、またネットを使った外注アシスタントによる作画の使用がなけ
れば連載漫画は作れないのです。
 そういった状況にAI作画が入ってゆく事は、技術的には何ら問題がないといえます。使う側の体
制や受け手の感情が影響を受けるかもしれませんが、それはやがて折り合いがつくレベルの問
題だと思えます。

     

 しかし、ここで別の厄介な問題が出てきました。それは日本以外の海外での動きです。
 ネット内には国境線がなく、あるとすれば言語の壁ですが、それも機械翻訳の高度化によって
次第になくなりつつあります。日本のアニメ・漫画文化も海外に雄飛して半世紀は経っており、そ
の支持層は日本本国を超えつつあります。そこで、AI作画に関しても海外に波及していると考え
られます。 AIソフトに指示を出す言語が英語である関係で英語圏の人々はより手軽にAI作画に
興じているのではないかと考えられます。
 外国の人の絵の嗜好が日本と少し違うといっても、その量的多さは圧倒的であり、ネット内の画
像検索をも圧迫しているといいます。これらの氾濫するAI絵によって、逆にAI画像生成のための
元となる検索画像が影響を受けると予見する人もいます。つまりありふれた絵柄が大多数を占め
れば、AI絵自体も影響を受けてありふれた傾向の絵になびいてしまうと言うのです。
 これに関して絵描きの側からは、今まで自分たちが積み重ねていった手描き絵の土壌をAI作画
が勝手に使っていると言う考え方が示されています。もし実際にそうなればネットを
自分たちの宣伝の場としていた絵描き達が何らかのダメージを受ける事はあり得ます。つまり、
自分の絵が画像検索にかかりにくくなることで宣伝の効用がなくなるという事です。
 また、絵を描けない人たちが対価を払って作家の作品を買っていた今までの体制が縮小するこ
とは目に見えています。欲しければ自分だけの画像をAIに描かせればいいのですから、一部の
需要は確実に消滅することでしょう。

 これを防ぐために、特定の手描き絵を素材にAIに作画させるという方法があり、実際に作家自
身が自分の絵をAIに学習させて自分の絵を生成させる試みがなされているそうです。これは絵が
描けない人の側からもできることで、特定作家の絵を素材に描かせることで、著作権のない絵を
生成することが可能です。作家の側では、そのAI絵に自らが加筆することで著作権を与えること
が可能ですが、その絵を発表する時に配慮が必要だと思います。
なぜなら、100%オリジナルでないと認めないという人や、半分以上は描いてほしいと言う意見
等は必ずあるからです。

    

 この他、私が懸念しているのはイデオロギーの問題です。AI絵が受け入れられた背景には即物
的なものでも受け入れてしまう若者の捉え方があります。その物の由来とか作られた過程とかは
関係なく、その物が存在するのだから受け入れるという過去にとらわれない考え方です。「実存は
本質に先立つ」とサルトルは言いましたが、そういう実存主義的な考え方を支持する人々が世界
には少なからず存在します。それは‎共産主義の人々です。
 アニメや漫画の広がりが世界的であることは前述しましたが、隣国の中国もご多分に漏れず国
策で推進しているお国柄です。かの国の著作権に関する考え方がどうなのか良く分かりません
が、AI作画に関して並々ならぬ力を入れていることは想像できます。それは共産主義のイデオロ
ギーと良く合致するからです。かの国の人口は日本の10倍以上あり、経済的にも上を行ってい
て日本の作家達が抗しても叶わぬ質量をもって驀進しています。
 この大きなうねりが日本へ到達した時、日本の作家が積み上げてきた土壌はどうなってしまう
のか。それが懸念されるのです。

  

 ここまで考えた時、私は自分の過去を想起しました。
 私は著作で収益を得て自活する事に成功しませんでしたが、その理由の一つがアイディアを作
り出すことの方が得意だったことがあります。アイディアには著作権がなく、多くの作家は知って
か知らずか私のアイディアをこぞっ使っています。そうした背景に着目して私の私生活から直接
情報を抽出するストーカー行為も横行しました。先だってネット内での中傷に関する法律が改正さ
れ裁判手続きが簡素化され、私の人生に明るい兆しが見えてきましたが、今度は大多数の作家
が自分の著作物が同様の危険にさらされる状況になったように思えたのです。
 私のアイディアには著作権がなく、作家の方々の著作物には著作権があります。また、私のア
イディアや個人的な情報の中には発表してない情報がありますが、作家達はネット内で発表して
検索にかかる画像がAI画像生成に使われています。そういう差がありますが、AI作画は元から著
作権を考えていない人たちによって推進されています。そしてその人たちは元々著作物にお金を
払って購入していた人たちです。そこにあるから使ってしまうという方法が横行することで損害を
受けている事は私も作家たちも同じであるように思えたのです。
 私自身はこういう境遇にすでに30年近く置かれていて、全貌が何となく見えていますが、作家
の方々は混乱状態を起こしているのではないかと思います。あせって失敗せぬよう、まずはお気
をつけ下さい。結局は作る側に主導権があると信じることをお奨めします。

P..S  PixivではAI作品の表示・フィルタリングのサービスを始るとの告知がありました。
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 AI作画について

2022-10-12 19:50:28 | 同人誌
    

 ここ1週間ほど、ネット上の各所をAIによるキャラクターの作画が賑わせています。
このムーブメントは今までの創作界隈に深刻な影響を与えるのではないかと思われたので
取り上げることにしました。
 問題を醸しているAI作画はアプリの一種で、本当の意味での画像の創出ではありません。
ディープラーニングというネット上での自動情報収集(この場合は画像検索)と組み合わ
せて、オペレーターの指示した文言に合わせた合成画像を作成するソフトです。それ故、
この画像には著作権はなく、その画像が存在すると言う一点が意味を持ちます。また、自
分の望む画像を描かせるには多少のノウハウが必要で、ここでオペレーションの優劣が生
まれています。

    

 私がこの手のAI作画に出会ったのは数年前で、その時は動画でした。草むらの中を歩ん
で行く動画でしたが、次第に目のような模様が浮き出してきて気味の悪い異世界に変貌す
るという物でした。この動画には他にもバリエーションがあって、いずれもホラーな感じ
の風景動画でしたが、明らかに人間技では不可能で、この先の発展を感じさせたのです。
 スマートフォンなどでは二人の顔写真を無段階につないで変形させるアプリ等がありま
したから、この手の作業がAIによってできることは誰もが知っていたと思います。

    
 
 その後、今から数カ月前には前述のAI作画のベータ版とも言えるソフトが出回りました。
出来上がった画像はお世辞にも良い物とは言えず、デッサンが狂っていたり、この世の物
とは思えない生物の絵が出来上がるので、一部の人以外には話題のネタ程度の受け取られ
方をしました。しかし、これらのソフトは有志の手によって日々改良を重ねており、遂に
人が修正を指示する事によって、まともな画像を作り出す事が可能になったのです。
 一旦、実用に耐えるまともな画像が作れると分かれば、その拡散は爆発的でした。AI作
画による画集を作り販売する者も表れ、今やデータ販売による同人誌書店を埋め尽くす勢
いです。絵が描けない人でもAIに指示を出せばそれなりの画像が『描ける』時代になった
のですから、皆こぞってやり始めたのも無理はありません。

    

 問題は、その後にあります。
 一部の掲示板ではAI絵の添付を禁止したと言います。ともかくその物量がすごいので、
情報の容量がパンクする事態となった訳ですが、かように手軽に作画が出来る上に今まで
受けてだった人が手軽に画像を作り出せるわけですから、そのうっぷんを晴らすがごとく
の勢いがあります。冗談抜きで絵描きの人数が1000倍になったと考えても差し支えない状
態になったと言えます。
 また、今まで手作業で作画していた本当の意味での絵描きの中には、自分の画像がこれ
らの合成画像に使われることに不快感を表明している人がいます。画像検索に引っかかっ
た自分の画像がAIの手で他の画像と合成されるわけで、顔だけすげ変わった状態だったり
するのです。しかも誰かの手でその画像がオリジナルの絵を描いた人に送り付けられると
言う笑えない事態になっています。本人が止めてくれと言ったところで、画像検索に自分
の絵がかからない様にする以外に根本的解決法はないのです。
 これらのAI絵には前述の通り著作権がなく、その画集を販売して小銭を稼ごうとする輩
の動きも問題になっています。どこかにAIによる作画であると明示して置けば、それと知
ったうえで買うのですから問題はないかもしれませんが、これはオリジナルの絵の著作権
とも関わってくる問題と言えます。

 これらのムーブメントは今後数カ月で急速にピークを迎えた後、実際に著作物に関わる
規制や法整備が打ち出されて安定期に入ると見られますが、それまでの間の混乱は避けら
れないと私は考えています。同人誌イベントも対応に追われるのではないかと考えられま
す。排斥とか区別とかAI作画の明示とか、様々な規制は必須だと思います。
 ここ数日の動きを見て、私個人は70年代から80年代における同人誌ムーブメントを思い
出しています。当時はプロの商業活動だった漫画やアニメや特撮といったメディアを、同
人の名の元に非商業的な創作として一般に広げて行ったオタクの第一・第二世代の活動と
現在の流れが近似しているように感じるのです。その後、同人誌販売は一つの産業と化し
た流れがあり、著作権との折り合いは現在まで続く問題となっています。やはりAI作画も
そう言った問題をはらんでいると言わざるを得ないと思うのです。
 同人市場では、そこからプロへ行く作家を輩出したり、新しいムーブメントを生み出す
土壌となって世界的な広がりを作って行きました。AI作画に関してもそうした波を作る可
能性が十分にあり、決して無視できない動きであることは確かです。一つ言えることは、
それはやはり道具に過ぎないのではないかと言う点です。結局はそれをよりよく使う者が
本道として生き残って行き、違法不法な使い方をする物はその周辺に一定数残るのです。

    

 場合によっては僕もこのAI作画について、試してみたいと思っています。しかし、自身
が絵を描けるのですから、その使い方も試行錯誤して上手く使えるまで発表は差し控える
事になるでしょう。それはAI作画が著作権との関わりを無視しては成り立たない手法だか
らです。
 AIと人間との共存は今後急速に発展して、直ぐにシンギュラリティ-が控えています。
AIが人間を上回ったらどうしたらよいのか?それが同人界隈以外でも直近の課題となると
思えます。

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 先週、自転車の前輪を手に入れることが出来たので整備を始めています。しかし天候が
思わしくなく、もう少し安定してから交換という事になりそうです。入手できたのは車輪
のみなので、旧タイヤとチューブを移植する必要があります。
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