まず、秋葉原レオナルド主催1/35戦車模型コンテストの結果についてです。
誠にせんえつながら、インターアライド賞を受賞しました。
http://www.yellowsubmarine.co.jp/event/event045_35con.htm
上記ページのトップに乗っていますが、各賞が五十音字順に並んでいるために
すぎませんので悪しからず・・・
インターアライドとは、横浜の模型店で輸入モデルの代理店もなさっている老舗
だそうです。
● インターアライド HP
http://www.interallied.co.jp/index.html
そうした初歩的なことも知らずに賞を頂いたのは誠に恐縮であります。
今回の受賞は、モデリングの手腕と言うよりもⅣ号K型の創作に傾けた情熱が
認められたものと思っております。なぜなら、同じ受賞作のお歴々の力作を
ご覧になれば、造形の技術的になど比べるべくもないからです!
今後も、機会があればモデリングの技も精進して行きたいと考えております。
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次に、本職のメカデザインについてです。
今年の大部分は自主的な活動に終始し、もはや仕事としてメカをデザインする事
等無いと思っていましたが、幸いにも助け舟が渡されその道に戻る事が出来ました。
が、現在一ヶ月を経過した所で多くの問題を抱えています。それは、やはり
数年のブランクを挟んだ事意外に、それまでかえりみていなかった技術上の問題
が出てきて、改変を迫られていることによります。
また、年齢からくる体力的問題、従来からあるストーカーによる妨害等もあります。
それらが一気に1ヶ月の間に集中しましたが、破綻を来たす事だけは避けられました。
収拾を果たせるかどうかは来年の一ヶ月にかかっています。
又、この一ヶ月にメカデザイナーとは自分一人で完結する物でないことも学びました。
少なくともゲーム業界で継続的に働く以上は、絵を描く以外に多くの時間を仕事の
手配や情報の編纂に費やさなくてはならないのです。そうした手腕が無い限り、常に
受身で仕事を待っている状態に甘んじていなければならず、それは天象頼みの
不安定な狩猟生活のような物と言えます。
ともかく、この仕事はまだしばらく続きます。
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最後に今年の概観です。
最近になって宇宙戦艦ヤマトの新作が公開されましたが、周囲の反応は冷ややかでした。
その大きな理由の一つがCGによってメカが表現されていた事です。セルアニメの手書き
の表現がマンガ原作ともあいまって熱い戦闘シーンの表現に貢献していたものを、硬質な
表現に置き換えてしまったのですから、古くからのファンならずともこれは違うという感じは
ぬぐえなかったのでしょう。
CGの技術的進歩はますます進み、メカデザインは絶対的にそれに対応しなくてはならなく
なったと言えます。注目すべきコンテンツは次々に出てもメカも登場人物も背景美術も
CG表現の元に均一化されてしまいつつあるように思えます。
それぞれのパートがそれぞれ何かを失ってしまい、今後それをCG表現の中で取り戻さなくては
映像媒体自体が血の気を失って衰退するのではないかと言う危惧があります。
映画のアバタ-にしても、CGのキャラクターが出てきたパートはマリオネ-ションと替わりが無く、
それはそう言うものだ、と適応できた視聴者のみが物語りの核心に触れる事ができるわけです。
ですから、今後3Dの表現によるCGと2Dの手描き絵をスキャニングしたデジタルコンテンツの
間には埋めなくてはならない狭い隙間が厳然と存在しつづけるはずです。
どうも、そのへんがメカの復興と関わっている用に思えてならないのですが、具体的にどうなのか
と言う点については、まだ私は暗中模索なのです。
それは来年以降への課題となります。
来年は私にとって飛躍の年になるでしょうか。
それにはクリアーしなければならない問題が
まだまだたくさん残っています。
この場を借りて、これまでご指導・ご支援くださった方々に御礼申しあげます。