ちかごろ近況ばかりブログにアップしているような気がしますが、できれば新規の仕事
に関わりたいものです。と言っても、新規の設定画を描いてアピールする訳でもないのに
仕事をくれとは贅沢なお話です。次の個人誌では何か絵的に見せるものを描かねばなりま
せん。
サス本Ⅱの文章の断片が事前に外部に漏洩していた点は前回述べましたが、文章ならあ
る程度自分の特徴を織り込んで著作物と主張しやすい部分があります。そのため、本を発
売すると同時に盗用した人間の存在が浮き彫りになるという分かりやすい現象が起きます。
しかし絵の場合だと、なかなか上手くゆきません。構図を真似たとかキャラクターやら
メカのアイディアを真似たなどと言っても、既に多数の前例が存在している上にアレンジ
のテクニックも進歩しているので、だからどうしたとしか言われない訳です。
もっともこれは、私の頭が文章向きなせいもあるかもしれませんが、絵柄の開発や画力
の向上に時間を割けないという事情も関連しています。この数年の経験から言って漫画を
描くのにいくら文章設定やプロットを突き詰めた所でアピールしないという部分が痛感さ
れます。つまり読者はもっと見た目に面白い物が欲しいのです。したがってキーボードを
打つよりはノートでラフ画を描いて物を考えた方がいいのかも知れません。
良心をもたない人たち(草思社文庫)
こんな本ばかり読んでいますが、サイコパス関連の本です。2006年発表の著作を文庫化
したものと但し書きがついていますが、発売は2012年第一刷とあるので割と最近の本です。
マーサ・スタウトというアメリカの心理学者の考え方は私の考え方と近いようで、馴染
みが持てます。図書館で見つけて借りた後、サス本を神保町へ持っていった時に書店を探
したのですが、フェアで平積みされている本がそっくり売れていました。どうやら最近の
サイコパス関連の関心の高さが反映されていたようですが、内容が少し古い点が気になり
ました。
この著作が発表されるとほぼ同時期「サイコパス冷淡な脳」という本も発表されており、
発生過程についての詳しい考察がされました。マーサ・スタウトはカウンセラーの経験が
長く、サイコパスの被害にあった多くの人々に同情的で、サイコパスはその良心のなさに
よっていずれは自滅の形をとると言っていますが、私はこの点に関しては懐疑的です。
サイコパスは確かに他人との感情的なつながりを持たないので、自分から能動的に外部
に働きかけて刺激を得ると言う事をしていなければ退屈してしまうと彼女は言います。
そして、体力が衰える中年期の後半にもなると燃え尽きてしまうのだと言っています。
多くの無計画なサイコパスはそうした運命をたどるのかも知れませんが、いくらかの者
は自分の内部に世界を構築して、学術や芸術の世界に進んでいます。その素行は相変わら
ず破戒的でありますが、世間的には天才はそんなものと言った言われ方をしています。
それでは、彼らは安全なのかと言えばそういうわけではないのですが、少なくとも不意
を突かれて襲われたり騙されるようなことはないと思います。すでに存在が世間的に知ら
れている訳ですから、こちらから避ける事もできると思うのです。
多くのサイコパスは人知れず存在を隠し、極狭い範囲で人に迷惑をかけて人知れず衰え
ていくというのがマーサ・スタウトの結論になっていますが、普通に無害な生活をしてい
るサイコパスもいると言う点は見過ごされているようです。
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毎年6月と12月の末ごろリセットがあるとブログで何度も書いていますが、数年前か
ら一ヵ月前倒しでリセットがあるケースも見かけています。とするとそれはここ数日の内
に行われているようですが、無論の事私には直接観測する事は出来ないのです。
注意喚起くらいしかできませんが、ネット情報等に頼るウェイトの大きい方はご注意下
さい。