工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

一年たつと・・・

2013年01月07日 | 日記
一年前作った久留米絣のチュニック。













久留米絣は

綿素材ということもあり

夏は涼しく

冬は暖かく

一年中着られる優れもの



よく着て

よくお洗濯しました




その絣のチュニックを

先日 何気なく眺めていて・・ふと気づいたことが・・・






「あれ?柄が・・はっきりしてきた?」






通常 化学染料で染めた洋服などは

洗うたびに

劣化が進み

色褪せてくるのが 普通なのですが・・・??!!





気のせいか??な??





そこで 残っていた同じ反物のハギレと比べてみると・・














わかりますか?



向かって左が もともとの色目(ハギレ)


    右が 何度もお洗濯した絣の洋服



(画像ではわかりにくいかもしれませんが



実は・・・



明らかに・・左・もともとの色目の方が赤っぽく 

         白の部分も 生成りに近く



      右・お洗濯をした洋服の方が 地色も黒濃く

        白の部分も 真っ白になってます。




なぜ??







藍染の絣は 洗うたびに 灰汁がぬけて 

白柄の部分が真っ白になると聞いたことはあったのですが・・・


(たぶん・・これは藍染ではない・・・ので)




久留米絣って・・・普通の洋服の染料とは違うのかな・・??





それにしても・・嬉しい発見です








洗うたび 色が・・濃くなっていく生地なんて・・


なんて素晴らしい素材なんでしょう






知れば知るほど

ますます面白くなっていくいく絣の世界。


まだまだ 知らないことはいっぱいですね。

一歩一歩 勉強していきたいと思います。
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