羊蹄山は日本百名山の一つで、その姿が富士山に似ていることから“蝦夷富士”とも呼ばれ、北海道民に愛されている。私の友人は百名山のうち98座を登ったので、羊蹄山も登っている。アイヌ語で、“シリベシヤマ”とも言われる。
北海道の面積は日本の約22%、人口で約4%、GDPで3.5%(2018年度)、基幹産業は農業と観光業のウェイトが他県よりも大きくなっている。一人当たりの生産性を見ると全国平均よりも低いが、これには豊かな自然や四季の美しさを考慮していないので何とも言えないだろう。生産力が同じであれば自然が一杯あった方が良く、ニセコにインバウンドがくる理由は、パウダースノーのスキーができて、雪を抱える“羊蹄山”が見えるからだろう。
北海道経済は、コロナ禍で観光客が減り大変な状況であるが、いつまでもコロナ禍が収束しないわけではなく、それまでに本当の“おもてなし”を準備すれば良いのである。 そのおもてなしとは、どういう物だろう。それは、北海道の自然だけではなく、道民のおせっかいともいえる優しさだろう。それが旅の良い思い出や再び北海道を訪れたいという気持ちにするのだろう。
先日、日銀帯広事務所長の講演を聞いてきた。その時に講師は、十勝の住民の人口減少率が低いことや本州からの移住者が多いことの理由に、“郷土愛”の強さを挙げていた。この郷土愛は、おもてなし(=人間愛)に通じるものであろう。
ところで、クラブメッド“北海道サホロスキー場”をご存じだろうか。サホロスキー場は、十勝にあるスキー場だからニセコより良質なパウダースノーと高い好天率から、国内外のお客さんから支持されているのである。札幌国際や富良野スキー場にも行ったことがあるが、北海道で一番良い雪質のスキー場だと本州の知人が言っていたのを思い出している。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) 羊蹄山
羊蹄山は、北海道後志地方南部(胆振国北西部)にある、標高1,898mの成層火山である。
支笏洞爺国立公園に属し、山頂は倶知安町・喜茂別町・京極町・真狩村・ニセコ町の境をなしている。ほぼ完全な円錐形であり、富士山によく似たその整った姿から、蝦夷富士とも称され、各地にある郷土富士の一つとなっている。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)