スマート農業
元福井県知事が書いた本「ふるさとの発想」には、漁業と林業のことが書かれていた。日本の漁業と林業は、食と住に関する1次産業であるが、1次産業はどちらかと言うときついイメージがあり、外国人が就職しているケースが多いと思う。
ところで私の伯母夫婦は、スケートの高木姉妹で有名になった幕別町(旧忠類村)で畑作農家をしていた。しかし昭和36年に離農、おじさんが住んでいる三重県に戻り、尾鷲市森林組合の林業の仕事に就いた。いま思い返すと、それが最高の就職先であった。
なぜなら当時、日本の人口が増加の一途をたどっており、住宅建築のための木材需要が多く、住宅がたくさん建ったそうだ。そして何といっても連続テレビ小説「なつぞら」で分かる通り、道産子は厳しい寒さの中で育ったためか、本州の人から見れば「働き者」が多かったそうだ。
なお昨年、帯広市で開催された4年に1度の第34回世界農業機械展を見に行った。いまの農業は「スマート農業」と言って、ドローンを使って除草剤をまいたり、ロボットで無人トラクターを運転するなどのAIが活用され始めている。
なお上士幌町(人口:約5千人)は、帯広市から北海道の真ん中にある大雪山に向かって約50キロの町である。自然環境に恵まれ福祉制度も充実し、本州からの移住者などにより人口増加していることで有名で、産業は1次産業である農業、林業、畜産業で、そして3次産業である観光業が中心である。
また上士幌町では、今年4月に「かみしほろ電力株式会社」(第三セクター)が設立され、送電網などの諸問題が残っているが、上士幌町の電力が地産地消される可能性がある。その理由は、日本一のバイオマスプラントが稼働開始したからである。
「十勝の活性化を考える会」会員
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